子どもを受け止める
2017年12月21日 木曜日
『今求められている保育の質』と題して杉並区公・私立園長で学ぶ勉強会に参加しました。30年度から変わる新・要領・指針を踏まえて、ある保育園の事例から映像を通してこれからの保育士の子どもを見る目、視点を学びました。
その中の一つ「ぼくのこいのぼり」から見える保育の質とは・・・一人ひとりの子どもが、大人から丁寧に応じられ、肯定的に受けとめられる経験をしていることが大切であると言う話でした。
ある保育園3歳児の担任、園長のかかわりでした。年長組の5歳児が話合いをしてグループで手づくりで鯉のぼりを作くる。素材は布、縫い目もありその作品が紐に吊るされて外に飾られていた。
その中に、よく~見ると・・・新聞紙で作った鯉のぼりの作品が一つ飾られていた。
3歳児の〇〇くんが講師の先生に得意そうに一生懸命自分の作った鯉のぼりのが泳いでいることの説明を熱く語ってくれた。という話の中から、本児はクラスから離れた状況の中で、講師の先生も・・・クラスの先生が心配していると思いを伝えると、「僕のこと先生は可愛いと言ってくれる」と得意そうに話したという。またその会話を聞き、園長先生までもとんできて「可愛い」と肯定的に言っている子どものかかわり、子どもの行動を包み込むよう子どもを受け止める、担任と園長に感銘したという保育の学びでした。
そして3歳児の鯉のぼりを一緒に飾ってくれる5歳児の受け止めるかかわりも素晴らしいという話が印象的でした。
作品の取り組み方も子どもが主体的、対話的(共同的)深い学び(達成感)を行っていること。ここが21世紀型の「教育」この話が【非認知能力】に話につながるという自己肯定感を育てていくこれからの大切な保育であることを多くの事例を通し、子どもの育ちの視点を楽しく話してくださる講師先生にも感動しました。
今幼児、更に乳児、【3歳未満児の保育の充実】が30年度からの保育指針に組み込まれ、【就学に向けての10の姿】あらためて子どもの発達を考えることがこれからの育ちに大切な時期であり、学校にあがってから困らないように急に机に向かうことではない正しい解釈と実践していくことの難しさも学ばせていただきました。
乳幼児期はいろいろな環境の中から遊びをとして社会を学んでいく。子育てや、子どもの育ちにはトラブルはつきもので学びである。今は喧嘩をさせないうちに大人が介入してしまうことがある等これからの日本の保育について視点をかえていくという研修でした。
冬本番寒い日が続いています。大人の挨拶には『寒いですね~」がついてきますが、子ども達は今日も園庭で元気いっぱいに遊んでいます。菩提樹の木の下に数人が集まっている成道会鬼ごっこをはじめ、トランポリン、築山等で遊び、発達別遊具にあこがれ挑戦しています。そして出来ると「見て、見て~」と達成した喜びを共有しています。
素晴らしい研修を聞かせていただき、その視点を見間違えないよう「子ども受け止める」実践をしていけるようこれからも創立理念を大切に自己の振り返りをしていきたいと思います。
園長
Posted in 三感ブログ