育ちをたのしむ
2017年12月12日 火曜日
先日、幼児組3歳~5歳の一グループが自分たちで恐竜を作って“恐竜展”を行いました。恐竜が何点も作られており、その製作の質の高さに驚かされました。受け入れも年少から年長さん、全員で行っていました。見事な展覧会場になっていました。
日ごろから、幼児組の子どもたちのブロック遊びや物づくりをしているときの集中力には、感心することが多くあります。年長さんになると集中力と持続力が備わってきています。一つのことを20分、30分、それ以上の時間をかけてやり抜いていることが多くなっています。
子どもが安心して取り組める環境づくりを保育者が心がけています。
この「安心して取り組める環境」とは、取り組める道具が用意されていること、取り組む場所が確保されていることです。そして、子どもに主体性を持たせている保育者がいることです。道具と場所が用意され、さらに子どもが自主的に考え、判断し、行える自由があることです。そして、一番大切なことは子どもを支える保育者がいることではないでしょうか。
一般に人材育成の心構えとして言われているのが、山本五十六の名言として「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」があります。私も「相手のことを認めて、やることの意味をわからせ、 (私にもできる)大丈夫なんだと安心させ、自信を持たせてはじめて、行動につながっていく」ということを大事にしています。
特に二歳児は自分でやってみたい!と自発性や自立心が出てくる時です。社会性も発揮され一緒にいる友達と遊べるようになりますが、自分がほしいと思ったら相手の使っているものをとってしまうこともあります。このため、保育者は何度も繰り返し、「貸してちょうだい」「いいよ」などとコミュニケーションのとり方を根気強く伝えていく必要があります。
三女が二~三歳の時、「何回言っても分からないなぁ!」と思うときがありました。実はこの時が「自分の思いを相手に伝えること」と「相手の思いを受け入れる」ことの学びが始まった時なのだと理解することができました。子どもの行動の意味が分かるとコミュニケーションをとれるようになるまでの自分との関わり、子ども同士のかかわりの成長が楽しみになります。
保育者のみなさんから子どもとの関わりを学ばせていただいています。 副園長 田中
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