◆12月21日(木)の子どもたち
2017年12月21日 木曜日
◆迷路の中でニッコニッコ(つぼみ)

今日は園舎の工事関係で階上から水しぶきがシャーと降り注ぎ園庭もぬれていたのでお部屋中でのんびり遊ぶことにしました。
ふじ組保育室が空いていたので部屋を借りることにしました。「ふじぐみさんであそぶよ」の保育者の一言でどんどん子ども達はふじ組へ進出していきます。まずはパズルコーナーへ続いておままごとこコーナーへと遊びの道を繋げていきます。
おままごとコーナーの横にバックコーナーが新設されたようで女の子たちは興味津々でバックを引っ張ったり手に持ったりと保育者(大人)が気づかないようなことにも敏感に察知しているようでとても楽しんでいました。
シール貼りにもチャレンジしました。小さな手でシールの台紙からシールを剥がしてシールを色紙に貼って行きます。自分の指にくっついてくるのを一生懸命、色紙に貼りつけていく姿はとてもかわいかったです。何度か貼っていくうちに指でシールをつまむのも上手になってきて自分の指先よりも小さなシールをがんばって貼っていました。
絵本コーナーにはパーテンションがありなんだか迷路のようになっています。大人の目線からならすぐにゴールの絵本までたどり着くのですが子どもの目線では少し先が見えるくらいです。先の先まで見えづらくなっているのが楽しいのか☆ちゃんがニコニコでパーテンションにつかまりながらパーテンション沿いにどんどん進んで行きます。
周りの子もどんどんひきつられて迷路の中へみんなでパーテンションの中を行ったり来たりと楽しんでいました。
今日はお部屋の中でおもちゃ遊びを十分楽しみとても満足そうでした。y.n


◆距離感(ふじ)

朝の会で「ぱっくんもぐもぐ」という絵本を見ました。女の子と赤ちゃんが出てくるお話です。すると〇くんが「△くんのあかちゃん」と言いました。最近弟が生まれた△くんは、大きくうなずいて嬉しそうにしていました。友だちへの興味が強くなってきましたが、友だちの家族のこともよく知っていることに感心しました。
園庭では、砂場の玩具置き場がバーゲンセールのようになっています。目的はスコップ。砂場で使う子どもの他にも、ただ手で持って歩くことが楽しい子どもたちがいます。斜面を杖のようにしてついて登る子どもたち、ショベルカーのように葉っぱの上ををみんなで通る遊びも楽しんでいます。スコップを2本持っている友だちに「かーしーて」と言って貸してもらう姿もありました。
最近は友だち同士で遊ぶ楽しさを味わっている様子がよくわかります。遊びを真似っこしたり、言葉でコミュニケーションを取ったり。「▼ちゃんは?」「あっちだよ」「そうかー」と大人が間に入らなくても、会話が成り立っています。気持ちを代弁することも必要ですが、できるだけ子ども同士のやり取りを見守り、距離感を大切にしたいです。
「いっしょにみよー」と、メダカを見に行こうと誘ってくれた子ども。寒くなってからは冬眠しているのか、下の方にいるようでなかなか姿が見えません。すると「ねんねかな」「いたーいしてねんねしてるかな」と、メダカの体調を気にするようなことを言っていました。優しい想像力にほっこりしました。
(s.m)

◆ごはんの前に(きく)

子どもたちがお話ししながら、食前感謝の言葉を言って手を合わせていました。
☆ちゃん:「食べよう◇ちゃん」
◇ちゃん:「待って。手は合掌して、(食前感謝の言葉を)言ってから食べるんだよ」
☆ちゃん:「あ、そうだった。忘れてた」
◇ちゃん:「じゃあ、☆ちゃんも一緒に手をぱっちんして、いくよ。せーの」
☆・◇ちゃん:「食前感謝の言葉、御仏様、自然の恵み多くの人に感謝していただきます」
☆ちゃん:「スプーンで食べよう」
◇ちゃん:「うん」
☆ちゃん:「おいしいね」
◇ちゃん:「おいしい」
☆ちゃん:「☆ちゃん、いーっぱい食べちゃったからお腹いっぱい」
◇ちゃん:「◇ちゃんも」
☆ちゃん:「食べ終わったら(と◇ちゃんに伝え合掌すると・・・)」
◇ちゃん:「(◇ちゃんも合掌して)いくよ、せーの」
☆・◇ちゃん:「ごちそうさまでした」
そう言うと、2人はお皿やお手玉を片付けていました。二人で食べて、2人で片付けを行い、嬉しそうにしていました。
子どもたちの中で、食事をする前に「いただきます」「ごちそうさま」といった食に対する感謝の言葉を忘れていない姿に、嬉しくなりました。また遊びの中で、自然体で言葉として行えていることに、子どもたちの成長を感じました。そして、私たち保育士も「なぜ感謝の言葉が必要なのか」ということを、改めて子どもたちと考えていく大切さにも気づかせていただきました。
大人だけ、子どもだけということではなく、「一緒」に「なぜ」を考え、言葉にして、共に成長していきたいと思いました。(K・K)
◆大人の目線。子どもの目線。(たんぽぽ)

今日は、全員揃いました。天気もよかったので、近くの工事現場まで工事車両を見に行くことにしました。支度を終え、みほとけ様にご挨拶をしたら出発です。「〇〇ちゃんとつなぎたい」「△△くんがいい」というトラブルもなく、スムーズに手をつなぐ相手が決まりました。
裏の工事現場までは、すぐです。到着し、「すごいねぇ」と喜ぶ児がたくさんいる中で、「もう、かえろっか」「すべりだいにいこうよ」と到着し1.2分ですぐに帰りたがる男児たちもいました。彼らには、『工事車両を見る』という目的が果たされたので、もう十分だったようです。
友達と柵の所に並び、中を必死にのぞいていた◎くん。「みえない」と、手前の小さなショベルカーが邪魔で奥で動くショベルカーが見えていませんでした。場所を移動し、よく見え嬉しそうでした。◎くんが本当に嬉しそうだったので、◎くんの目線に合わせてしゃがんで見てみました。大人の高い目線から見るよりも迫力のある大きさで見えます。
嬉しくなる理由が少しわかったような気がしました。
早く遊びたいという児もいたので、早めに切り上げて園に戻りました。正味25分間のお散歩でしたが、友達としっかり手をつなぎ、おしゃべりし楽しそうでした。
園庭では、よーいどんと走ったり、砂場でどろ団子を作ったり、築山の上り下りを楽しんだり。それぞれの遊びの定番があるようです。ほぼ、毎回ゆりかごスイングに乗って気持ちよさそうに揺られている☆ちゃん。だいぶ長い間乗っているのです。私もしゃがんで同じ目線で見ていました。乗って揺られながらこの景色、気持ちが良いのだろうなぁとちょっとうらやましくなりました。
大きくなると違う景色が見える嬉しさもありますが、時々子どもの目線に戻ってその迫力を楽しんでみたいと思います。
室内への帰り際、木の高いところに登る年長児を見上げ「すごい」と驚く児の隣でしゃがんで見上げてみました。「あんなに高い所に!!」と確かにびっくりするくらい高い所にいるようでした。(M.C)


◆こうするんんだよ&もう少し(うみグループ)

今日も園庭に出る前、室内で遊んでいるとこんな光景がありました。
〇ちゃん「そろそろ赤ちゃんにご飯をあげようよ。(あかちゃんに人形を抱きつつ)」
△ちゃん「ご飯じゃなくて離乳食だよ。」
■ちゃん「じゃあ、離乳食あげよう。」
△ちゃん「離乳食は座って食べるんだよ。あとエプロンしなくちゃ。」
〇ちゃんがエプロンをつける真似をして、離乳食を食べさせてあげる真似をしていました。
△ちゃんには妹がいて御家でお母さんがそういう風にしているのか、詳しくお友達に教えてあげていました。
そして、うみグループの壁にマスキングテープのクリスマスツリーが現れ、「ツリーだ」と子どもたちはおおはしゃぎで壁をタッチしていました。
折り紙で飾りを保育士が作って飾ると「可愛いー」「私も作る。折り紙くーだーさい」と言って自分たちが折れる物を一生懸命作り、飾りました。リボンやハート、サンタのブーツ、雪だるまととても可愛いツリーが出来上がってきました。週が明けるとクリスマス。サンタさんがお家や育子園に来るのを折り紙を折りながら楽しみにしていました。
自分たちが学んだことを活かして、今日もお友だちと一緒にこうしたいを実践しているうみグループの子ども達でした。
(K.H)

◆やさしい気持ち(にじグループ)

今日は朝の集まりで『いつもいっしょに』という絵本を読みました。
1人ぼっちっだったクマの所に、ある日ウサギがやってきて一緒に暮らす事になります。
クマは誰かと一緒にいる喜びを感じますが、ウサギはいつもニコニコしているだけで言葉を発しません。そんなウサギに不満を持つようになったクマは思わず大声で感情をぶつけてしまいます。「どうして何も言ってくれないの。ぼくの事どう思っているの」と・・・
するとウサギは涙を浮かべ消えてしまい、クマはいっしょにいるだけで幸せだった事を思い、後悔し大泣きします。でもそれはクマが見ていた夢でウサギはちゃんと横にいました。クマはウサギを抱きしめ、嬉しい日常が戻ったというお話です。
子どもたちに感想を聞くと、「ウサギは風邪を引いてたから声が出なかったんだよ」「きっとクマさんが作る料理がおいしいから驚いて言葉が出なかったんだと思う」(年長児)
「クマさんはウサギさんにも『おいしい』とか『うれしい』って言ってほしかったんだよね」「でもクマさんは泣いちゃったけど夢でよかった」(年中児)
「クマさんかわいそうだった」「ウサギさんをギュッとして良かった」(年少児)等の言葉が聞かれました。
登場人物の気持ちを想像して、どう感じたかを言葉にし、「そうだね」と共感する子どもたち。年少児も耳を傾け言葉を発します。
そうした姿に、相手の気持ちを考える力や思いやる心がまた大きく育っている事を実感しました。
その後は児童館公園へ。アスレチック遊具や氷オニをしたりと元気いっぱい。
奥の場所にはドングリが大量に落ちており子どもたちは大喜び。夢中で拾います。
お母さんに教えてあげたい、弟や妹も連れてきてあげたいと話す子もおり、ここでもやさしい気持ちが垣間見えます。自分が嬉しいだけではなく、その気持ちを誰かに分けてあげたいと思うやさしさに触れ、心が温かくなるひと時でした。
O・Y


◆考える(そらグループ)

今日は朝の集まり後に身体測定を行いました。
自ら洋服をたたむ姿が見られたのが印象的です。
以前は脱げない事を保育者に頼んだりしていましたが、今では自分で衣服の着脱を行い保育者の手を借りようとせずに自分のペースまた、相手のペースや周りのペースに合わせようとする姿も見られます。それは「時間」というものを身体で感じている証拠だと感じます。
時計を目で見て気づくなどの理解ではなく周囲の動きや流れを感じ急いだり、ゆっくりしたりと雰囲気などを感じ調節をしてみたりしているようでした。
今日も室内遊びと園庭遊びを選択し、元気良く遊んでいます。
ほとんどの子供達は園庭を選びました。
そこでは活発的な姿から見えるヒヤッとする場面ももちろんあります。
ずるっと足を滑らせたり、ズコーッと盛大に転んだり、お友達とぶつかりそうになったり・・・。
活動的な時間の活動的な場所なので仕方のない事ではありますが子供達との危険認識の共有をしていきました。
朝の集まりでは危険な場所の確認をしました。
・固いものに当たったら怪我する
・走ったら怪我する
・角が尖っているのものは危ない
〜丸くて固いものは??
・怪我しない
・暴れるとダメだよ!
〜危ないところだらけ
・気をつける
・暴れない
・走らない
・気をつける
【危ないという事を考えてみよう】
集団生活の集団活動の際に気づくことや学びがあります。
それは失敗することも迷惑をかけることも、かけられることもそうです。(その理由としての一つは沢山(当たり前にある)のお約束事=ルールがあるからです。)
そしてそういった事を通し罪の意識や、罰だと感じる事もあると思います。
それはペナルティではなく、社会で生活していく為、一人一人が保証しあい尊重されているために必要な事で一人ひとりが相手を思いやる事につながっていく事を子供たちに伝えていかなければならないと感じます。
大人社会・子供社会とありますが社会にはルールが必ず存在しています。
もう一度、保育(室内・園庭・外部等)の中で子供達と共有を図り子供達と各ルールについて考えて(意味を知って)いきたいと思います。
子供達は活発な姿と共に危険を感知する力を身につけます。
そのために私たち保育者が出来る事を再確認し保育に携わっていきたいと感じます。
k★y

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