小さな命
2017年10月26日 木曜日
朝の時間門に立っていると、今日も子ども達の元気な『おはようございます。』の声が戻ってきます。小さな手と手を合わせて合掌、タッチ、すべて可愛い挨拶の姿です。
それから園庭を一回り、するとあれ・・・遊び途中のように小さなシャベル、砂場用の自動車、おままごとのカップなどが・・・宝さがしのような気分です。
そして今週更に、驚くような可愛いものを見つけました。私が近付いても逃げないのです。どうしたのか・・・その分野の専門家のA職員に見てもらいました。
それは2羽の雛鳥でした。その一羽が元気が無いようです。A職員はすぐに手のひらにのせて温かいところへの移動と、口もパクパクと動いていたので水を飲ませようとスポイトで水を飲ませてました。
次は餌探しです。H職員と共に必至に園庭にあるプランタの下からみみずを見つけました。ところが急に体が動かなくなり、餌も口にしないまま動かなくなり悲しい最後になりました。
その様子を見ていたS職員は『山鳩』と教えてくれました。短い命でしたが、温かいA職員の手の中で眠りについた雛鳥でした。とても悲しいことになりました。自然の中で生きる厳しさを知り一口でも水を飲むことが出来、良かったのかなと思うことにしました。
そして心配そうに寄り添っていたもう1羽を思い出し、探したらすぐ木の上にいました。『死んでしまったよ』と悲しい声で伝えるA職員でした。
わたしも『この子の分まで元気に生きてね。』と言い1羽の雛と会話をしながら、たくましく羽ばたくことを祈る思いでした。
大門が閉まり園庭には久しぶりの陽射が微かに見え、子ども達の生き生きした声が今日も響いています。 園長
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