大事な時間
2017年10月17日 火曜日
毎朝、多くの園児が登園し一日を保育者、お友達と十分に楽しんで過ごしています。そして夕方になると迎えに来られた保護者の方と帰路についていきます。元気に帰っていく姿に「今日も一日、元気よく過ごしてくれてありがとう!」と感謝の思いと、「今日も無事でありがとうございました」とほっとする思いで送らせていただいています。
帰るときにはドラマがあります。ロビーに設置している水槽の中で泳ぐ魚たちを見る子、展示されている給食を保護者と見ている子、飾られた似顔絵を見ている子、事務所に挨拶に来る子と様々です。面白いもので1階ロビ-まではすんなり来るものの、ここから時間のかかることがあります。外着を着るのに手がかかったり、何度も水槽や事務所を行き来しするので5分10分と過ぎていきます。自分の家に帰るのに「何ですぐに帰ろうとしないのかな?」という思いがありました。
かつて、今は成人している娘が幼稚園に通っているときでした。平日休みの時には幼稚園への送迎をしていました。行くときは、娘はアラレちゃんのように道をダ-と走って行きました。幼稚園は近くにあり、急がなくてもいいのに走って行くのでした。
帰りは、反対に砂場やブランコで20~30分は、遊んでいました。当時は「一日、幼稚園で十分楽しんだからもういいだろうに」と不足の思いがありました。そこで、好意的に思い直して「娘にとって、この20~30分は自分が自由に楽しめる時間なんだろうな」と思っていました。
育子園の子どもたちを見ていると、お迎えの時間は、子どもにとって「園で過ごす最後の時間を自分が自由に楽しむ」だけではなさそうな感じがありました。「お母さん、お父さんと一緒に過ごす時間」を大事にしているのではないかと思えてきました。
お父さん、お母さん大好きという気持ちの表れです。家に帰ってから甘えればと思うのは、大人の見方だと思います。園のお迎えの時は、お母さん・お父さんの視線が全部この子に向けられています。家に帰れば、親には家事や他のすることがありこの子だけを見ていることはないでしょう。そのことを子どもは、分かっているのです。 副園長 田中
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