感じ取る力
2017年10月23日 月曜日
1歳児のA君は、どうしてもB君の持っているおもちゃが欲しくて仕方がありません。もともとは、A君が先に遊んでいたのですが、いつの間にかB君の手に渡っていました。
A君は様子をうかがいながらなんとか取り戻そうとしますが、B君は、大きく拒否・・・。ずっと待ち続けていました。しばらくすると、B君は他の遊びに移り、手から離さなかったおもちゃを床に置きました。すかさずA君は、おもちゃを取りもどし、笑顔を浮かべていました。それに気づいたB君は泣きながら「だめ、ちょうだい」と追いかけます。上手に逃げ回るA君。ふたりの追いかけっこが始まりました。
器用に逃げ回るA君でしたが、あまりにもB君が悲しそうに泣いているのを感じたのか、ふと立ち止まるとそのおもちゃをB君に渡しました。あんなに使いたかったおもちゃなのに・・・、やっと取り戻したはずだったのに・・・、おもちゃを渡したA君の顔は爽やかでした。
発達とともに、友だちの言動や感情を感じ取って受け入れることができるようになりますが、1歳児でも、そんな心が芽生えてきているのかと感心しました。
友だちとのたくさんの関わりを通し、心が豊かに育っているのを感じました。
保育主任
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