貪瞋痴(とん・じん・ち)
2017年10月13日 金曜日
以前、人間の諸悪・苦しみの根源とされている三毒(貪瞋痴)について学んだことがあります。三毒とは、むさぼる心、怒りの心、真理に対する無知の心です。
私は、正しい心を持ち、人様のお役に立てるように生きたいと願いながら毎朝出勤しています。しかし、日々生活していると、大きなものではなくてもついつい欲の心、怒りの心など、自己中心の心が湧いてきます。いくら、心の中で『人様のために・・・』と念じていても、ふっと湧いてくる貪瞋痴の心は繰り返され、その都度、自分を振り返り、その至らなさに苦しくなります。
先日、ある方に教えていただきました。貪瞋痴(とん・じん・ち)を減らす方法は感謝しかないと・・・。まず朝、目が覚めたら感謝。起き上がれたことに感謝。食事が食べられることに感謝。ひとつひとつが『当たり前ではない』ことに気づき感謝。
今朝の出勤途中、その言葉を思い出しながら、同僚、子どもたち、保護者の皆さん、家族に支えて頂いている自分、足が動き園に向かって歩ける自分、両親やご先祖様のおかげ様で、命をいただき元気に仕事ができる自分・・・、今日もたくさんのおかげ様の中で生きている自分を感じました。
そして、『人様のために・・・』と思う心はおこがましい、まずは、支えて頂き生かされていることに感謝し、そのご恩に報いることを忘れてはいけないことに気づきました。そう感じると、とても心が爽やかで、自分を卑下していた気持ちも楽になってきました。
まだまだ口先だけの感謝だった自分ですが、心の奥深くまでひとつひとつ感謝の気持ちに変えていきたいと思います。
保育主任
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