田舎のお盆
2017年08月17日 木曜日
1ヶ月遅れの田舎のお盆もお陰様で無事終わりました。家にお坊さんをお迎えし、16日にはお寺にお参りをさせていただき、私の役目を終え東京へ戻る日となりました。
駅前も子どもの頃とは変わり、丸井・西武百貨店もなくなり、今はイオンが輝いています。
リニューアルした駅前を歩くと駅からイオンが繋がり、久しぶりに見る駅前は活気があり大勢の人でした。観光の方々も見られます。駅前はホテルが多く観光には便利です。
今年は久しぶりのお盆帰りでした。それは、川まで歩くことが困難になった母に代わって、自宅用のご先祖様の小さな塔婆(トバ)を流す役を引き受けることが目的だからです。
浄土宗のお寺にお参りに行った時のことでした。「お炊き上げはありませんか⁈」と言われ・・・それは小さな塔婆(トバ)のことでした。「今は灯籠流しも難しくなってきて・・・」との話、川には流さなくなってきたようです。改めてお炊き上げの事を知り、「我家の時間だけが止まっていた様な思いに」驚きの瞬間でした。
川に流すつもりで、お寺には塔婆(トバ)を持参していなかったため、その夜、一人で最後の塔婆(トバ)流しに出かけました。すると真っ暗な川の端に一つの灯籠が見えて、静かに揺れながら流れていく灯が周りを照らし、ほんとうに不思議で有り難いと感じました。
すぐに合掌し、お題目を唱えその流れを見送りながら「また来年会いましょう」と、その灯籠と共にお別れをしました。この時期に帰省させていただける、周りに感謝の田舎のお盆でした。 園長
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