養護と保育
2017年08月01日 火曜日
先日、保育の研修会に出させていただきました。今回の改訂の柱の一つに「保育所は幼児教育を行う施設」と位置づけています。これによって保育園、認定子ども園、幼稚園が幼児の教育機関であることが改めて確認されました。つい、教育というと物事を‘理解する’‘記憶する’そして、学ぶことによって新たな知識を得るというように理解してしまいます。
乳幼児期において行う保育・幼児教育は、育むことを大事にしながら人間として生まれながらに持っている能力、資質をひきだしていくことであり、“養護と教育一体の関わりの中にある”と教えていただきました。
乳幼児は入園してからこの4ヶ月で大きく成長しています。たとえばおもちゃなどをしっかり握ってつかむこと、‘おすわり’や‘ハイハイ’から立って歩き始めたりすることなど変化が明らかに見えます。人間の祖先がかつて長い年月をかけて進歩してきたことが、この時期に再現されています。本当にすごい成長をしていきます。
このように、みんな成長していきますが、一人一人はその速度や時期が違います。
育子園でも子どもの育ちに合わせて保育者があたたかく接しています。そして、この身体の成長とともに育まれているのが心、感性・感情です。子どものちょっとした変化を喜んで受け入れています。
私も子どもが成長するごとに喜んできましたが、そのことが乳幼児の内面の成長にとってどれほど大事なのかまで思いいたりませんでした。
0歳から2歳までの養護によって幼児期においての“自立や主体性”につながっていくことも毎日の保育の中で学ばせていただいています。
また、養護が人間にとっての成長にいかに大切であるか保育の場に立つものとしてとてもあり難く、受け止めさせていただきました。
子どものそばにいて共感していく、できたことがあれば心から喜こんであげる。この養護の繰り返しをすることによって人間としての温かな心が育っていくことを毎日、保育者の皆さんから見せていただいています。 副園長 田中
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