役割を果たしながら(お泊まり保育その2)
2017年08月03日 木曜日
7月のお泊り保育のプロジェクトが始まって間もなく、何人かの年長児は「お泊り保育やだな~」と話していました。その度に何とか、楽しい気持ちになってもらえないかと励まし続けていました。
そして、いよいよ当日。やはり、何度かくじけては「ママのところへ行きたい」「おうちに帰りたい」と口にしたり「出来ないから先生やって」となかなか自主的な行動がとれず助けを求めに来る子もいました。不安な気持ちですから、やる気が起きないのは仕方のない事ですが、「ここで見てるから、ゆっくりやってみて」と手伝いたい気持ちをぐっと抑えて見守りました。
そんな子どもたちの中の一人A君「きっとママが寂しいから帰ってあげたい」「ママが朝、起きられるか心配」とママのことを気遣う言葉がたくさん聞かれました。また、「出来ないから先生やって」の言葉の後でも、友だちを気遣い、手助けしようとする姿もありました。
A君は、ママの元を離れ宿泊できたことで、大きな自信が芽生えたのか、自分のことをしっかりやろうとする意欲が見られるようになりました。
親元を離れ、頑張っている子どもたちは、大人が思う何倍も努力しているんだろうなと、その姿に感動をいただきました。積極的な子、友だちと協調するのが得意な子、陰で支えてくれる子、謙虚に相手に譲ってくれる子・・・。得意不得意がっても、一人ひとりその役割を果たしながら調和がとれるのだと感じました。
子どもたちの素敵な部分を大切に育み、自信をもって成長してもらいたいと思います。
保育主任
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