バッテリーの如く
2017年07月04日 火曜日
プロ野球も交流戦が終わり、再びセパ両リ-グの熱戦が始まりました。埼玉県民の自覚?で今は西武ライオンズに目が行きます。
ところで守備における各ポジション名で面白いのはピッチャ-とキャッチャーを一つの名前で呼ぶことです。ピッチャ-とキャッチャーでバッテリ-と呼びます。
子どもの頃、友達と集まって原っぱで野球をする時に、人数が足りない場合でも外せないのがピッチャ-とキャッチャーでした。野球で欠かせないポジションであり、また最も関係の深いのが“バッテリー”です。
キャッチャーはピッチャ-の投げる様々なボールを捕球します。剛速球、変化球、はたまたサイン通りこないボールなども見事に捕球します。キャッチャーがどんなボールも捕ってくれるから、ピッチャ-は安心して思いきってボールを投げられるのだと思います。サイン通りでないボールを投げる度にキャッチャーから厳しく注意を受けたらどうでしょう?きっと持てる力の半分も出せなくなるのではないでしょうか。
実際に私たちが相手を見るときに、「相手が何をしたかしなかったのか、何を言ったか言わなかったか、どうなのか!」という相手のことが気になってしまいます。その前に大事なことは、キャッチャーのように『どんなボールもキャッチするぞ!』という思いではないでしょうか。 そこに両者の間に信頼関係が生まれ、相手の本当の力が発揮されていくのだと思います。
相手を見るときの心構えに、名捕手・野村克也に『人を判断するときは決して結論を急がないこと』という言葉があります。ゆっくりと相手の本当のことを見ていくことが大事であるということです。
相手の本当のことを見るということで、私がかつて上司から教えられたことの一つに「人間、行動に意味がある!」があります。人間は意味がなくて行動することはない。必ず意味がある。意味がないと見えるのはこちらの見方が浅いからだと教えていただきました。その時から、相手の言葉や行動には意味がある!の言葉を大事にしてきました。意味があると思ってゆっくりと相手を関わることによって、一見困った人と見える場合でも、今、少しですが相手を理解できるようになりました。
相手との関係において、信頼されるキャッチャーでありたいと思っています。サイン通りでないボールが来ようとも、パスしないでキャッチしていきたいものです。 副園長 田中
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