さすがお兄さん!
2017年07月14日 金曜日
園庭の片隅で、年少児から年長児まで一緒になって地面を掘り、夢中になってミミズを探しています。私も誘われ、ミミズ探しのお手伝いです。いつの間にか、2歳児のY君もひとり加わっていました。その子はミミズを見つけると、嬉しそうに声を発するものの、まだミミズを触ることには抵抗があるようです。
そして、お部屋に戻る時間になりました。しかし、Y君はお部屋に戻る気配がありません。声をかけると「まだ」とのこと・・・。あの手この手で誘いますが、なかなか承諾してもらえません。そこで、一緒に居た年長男児に「お部屋まで連れて行ってあげて欲しい」とお願いしました。
その年長児は、最初は「無理・・・」と言っていたものの、私が困っていると感じたのか「いいよ。僕が連れていくよ」というと、「お部屋に戻ろう。ミミズ触ってからにする?」そのY君に声をかけます。
Y君は「うん」初めてミミズに手を伸ばしました。あんなに触ろうとはしなかったミミズに触れたのです。Y君は、うれしかったのか、ますます、その場から動きません。
そこで年長児は「もう一回触ったらお部屋に戻ろうか」と声をかけます。Y君はもう一度ミミズに触ると、満足したのか年長児に手をひかれ、お部屋まで戻ることができました。
無理やり相手を動かそうとするのではなく、相手の気持ちに添って声をかける年長児の関わりは本当に素晴らしいと感心しました。
そのことを褒め称え「担任の先生に教えてあげよう」とつぶやくと「そんなこと言わなくていいよ」とどこまでも謙虚なお兄さんでした。
保育主任
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