世界にたったひとりだけ
2017年07月07日 金曜日
ふたりの2歳児女児が並んで着替えていました。このふたりは、全部自分たちで着脱ができるようでしたので、そばで見守っていました。
引き出しの中を見ながら「ねえ、どれにする?これ可愛いでしょ」「こっちの方が可愛いいんじゃない?」と会話しています。服を体に当て、見せ合っている姿は、中学生や高校生にも見えます。引き出しから出しても、選ばれなかった服は、「〇〇ちゃん、上手に畳めるよ」といいながら畳んでしまっていました。
一方では、服を持ってきて黙って差し出し、着替えさせて欲しいと表現する男児がいました。
まだ、ひとりでは着替えられない子は「やって」と助けを求めに来ます。出来ないことを知らせ、助けを求められるのも成長です。また甘えたり、疲れていて着替えへの意欲が沸かないときも「やって」と訴えに来ます。そんな時は、気持ちを受け止め、「頑張って偉かったね」など褒めながら少し補助をします。甘えられて満足すると、その後は「自分で」と頑張り始めます。
出来なかったり、出来てもやらなかったり、やっていたのに出来なくなったり、一進一退しながら、でも着実に成長している子どもたちです。
着替え後は、給食でした。「いただきます」まで待てず、じわじわと食べ始めていた子がいました。散歩でたくさん歩いてお腹がすいていたのかもしれません。食欲旺盛です。
そして一方では「いただきます」をしてもなかなか食べ始めない子がいます。眠いのか、食が細いのか、ぼーっとしており、保育者に声をかけられやっと食べ始めました。
着替えにしても、食事にしても、また、遊びにしても、一人として同じ子はおらず、個性の違い感じると、それぞれの存在が改めて尊く思えます。世界にたったひとりだけの自分を人と比べるのではなく、自信をもって成長してほしいと願いながら、2歳児の風景をほほえましく眺めていました。
保育主任
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