「やめてあげて」
2017年06月30日 金曜日
以前、ある子にせがまれおんぶしていると、そばにいた別の子が「おんぶはあかちゃんだよ」とその子を責めていました。しかし、その言葉は気持ちとは裏腹で、本当は自分もやってもらいたいというやきもちから出た言葉です。
「重いから先生が可哀そう。やめてあげて」と相手をおんぶから降ろし、自分が代わりにおんぶしてもらう・・・という場面もよくあります。おんぶしてもらいたい気持ちから、あの手この手で工夫する子どもたちです。
先日、年中児が私の背中にしがみついておんぶを迫っていたのに気づき、『やめてあげて。重くてかわいそう』と言いに来た年長男児がいました。それは、決してやきもちから出た言葉ではなく、本当に私を心配してくれている優しさが伝わってきました。
同じ「やめてあげて」の言葉ですが、日々、友だちや保育者たちとの関わり、そして何よりお母さまの温かい見守りにより、大きく成長したその年長児の優しさに感動した出来事でした。
保育主任
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