すなおな心を
2017年05月02日 火曜日
先日、高校3年の息子が陸上競技で砲丸投げとハンマー投げの県大会予選の結果の報告をしてくれました。ハンマー投げは予選を通過したものの、一生懸命に練習をしてきたもう一つの競技の砲丸投げは上位8名の参加枠のところ、9位のため予選落ちをしてしまったとのことでした。はじめは、「まぁ、ハンマー投げで県大会に出場できるからいいよ」と言っていたのですが、本音は砲丸投げで出場したかったと言うのです。「普段どおりしていれば大丈夫だ!」と顧問の先生からも言われており、息子自身も「普段どおりにやっていれば、予選通過できた。足が出てラインを超えてしまったんだ。あと、一歩のところだったのに悔しいなぁ!!」と本当の思いを話してくれました。
息子の話からスポーツってなんだろうとあらためて見つめ直してみました。
一.技術レベルの向上
二.精神の鍛錬
四.勝利する喜びと達成感
五.負けたときの反省・受容
六.次への挑戦する意欲
などがあるのではないでしょうか。
毎日、勝利を目指し練習に励みます。競技であるスポーツは必ず、勝ち負けがあります。普通の選手なら勝ちと同じくらい負けの数もあります。勝ったときは素直に喜びを味わい、感謝の気持ちもわいてきます。反対に、負けたときは悔しい気持ちもありながらも己の至らなさを反省します。しかし、悔しい気持ちだけでは次へのバネにはならないのではないでしょうか。負けをありのままに受容できたときに“次への挑戦”が始まるのではないかと思います。私は、スポーツによる醍醐味は勝ったときも負けたときもありのままに受け止められる“すなおな心づくり”にあるのではないかと思っています。
保育所保育指針に「その健全な心身の発達を図ることを目的とする」とあります。幼児の心身の発達にとって大事なことは「生きる力」と言われています。本園において園児200名余は集団の中で生活し、様々な体験をしています。そして保育士はじめスタッフ全員が園児の思いをくみ取るかかわりをし、子ども自身の主体性を大事に“すなおな心” “生きる力”を育んでいます。今日も元気な声が園いっぱいに広がっています。
副園長 田中
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