◆5月31日(水)の子ども達
2017年05月31日 水曜日
◆安心する中で (つぼみ)

今日の日中は6人と少ないつぼみ組でした。
ふじ組もお散歩に行っていたので、静かでより広く感じる園庭でしたが、子どもたちの視野もだいぶ広がってきているので、ぐんぐん進み遊び始めていました。
最初、少し不安そうにしていた〇ちゃんは、保育士にギュッとされて安心したのか、自分から砂場を指差し、抱っこから降りようとし、元気に遊び始めました。
そしてどんどん砂場から離れて進んで行くと、たんぽぽ組のお兄さんがやってきて、砂の上に木の枝で絵を描いてくれました。
『なにしてるんだろう・・』と不思議そうに見つめながら、〇ちゃんも近くに落ちていた枝を手に取りまねっこしながら描き描き・・。
手を動かすだけでも、砂に枝がガリガリ当たる振動だったり、動かすたびに出来る小さな線を見て嬉しそうにしていました。
楽しいこと、また新たに発見です。
そして更に園庭の中央にあるウッドデッキの方まで行くと、△ちゃんもぐんぐん進んでやってきました。
なにか楽しいものでも見つけたのかなと思っていると、止まった場所は、〇ちゃんのすぐそばでした。
なにかをするわけでもなく、寄り添うように座り、それだけで心地よさそうにする二人。
こんなに小さくても、入園してまだ2ヶ月ほどしか経っていなくても、自然とホッとするなにかをお互いに感じているのかもしれません。
安心感を感じながらどんどん世界を広げていってほしいなと思います。
S.S

◆てんとう虫のあかちゃん (ふじ)

今日はふじ組みんなで本五ふれあい公園に行ってきました。
大通りに出るとバスが通っているのが見えみんな「あ!」「バスー」と大興奮です。
公園に着くとそれぞれの場所へ広がって行きます。どこにどんな楽しい場所があるか、知っているのが分ります。
そんな中真ん中にある大きな木の所にみんな集まります。そこには木の下に葉っぱがたくさんあり、そこの葉っぱにてんとう虫がついていたのです。幼虫からかえったばかりなのか黄色くてちいさいてんとう虫。子どもたちはじ~っと見ています。「大きくなったら赤くぽちぽちのついたてんとう虫になるんだよ。」と話しながら観察していきました。
岩の方ではアリ探しです。探すといってもすぐ見つかるくらいアリがいますが、「いたー」「あり!」とみつけた時の喜びは大きいです。
また、花が咲いているところではちょうちょがとんでいます。追いかけてみたり、「ちょうちょ~ちょうちょ~♪」と自然と歌をうたっていました。
虫に興味をもつ子どもたち。。。いつから苦手になるのかなと思うくらい子どもたちは自然と生き物に触れていきます。
興味がある時期に自然や生き物に触れる機会をたくさんつくってあげたいと感じました。
t*s


◆悔し涙 (きく)

園庭での一コマです。
太鼓橋が気になっていた〇くん。
友だちが次々に上っていく姿を見ていて、自分もやってみたいという気持ちが湧いてきました。しかし、ロープをどう持つのか、足はどうしたらいいのかわからず、上り口の前で立ち止まってしまいました。
もちろん、他の子はそんな気持ちに気づかず、○くんの順番をどんどん抜かしていきます。
今度はそれが悔しくて、上り口の前で誰かが来ると、「ぼくが~!」と順番を譲るのを嫌がり、近くにいる大人に助けを求めるように視線を送っていました。
「早く~!」と、順番を待っている子が集まってしまっていたので、「お友だちにお手本を見せてもらおう。」と保育士が声を掛け、順番を譲ると、やっている姿をじっと見て、いざ○くんの番が来ると、しっかりロープを握ったり、足をあげたりと、見よう見まねで頑張りはじめました・・・が、やっぱり上手くいきません。
見本を見せてくれたお兄さんも、おしりを押さえてくれたりと手伝ってもらうのですが上手くいかず、積もりに積もった気持ちが涙となって○くんの目から溢れてきました。
その姿を見て、順番を抜かしていた子も「はやく~」と言っていた子も、いつの間にかその場を離れ、太鼓橋の前には○くんのみになり、邪魔をされることなく、何度も何度も挑戦していました。
結局、今日は上ることができませんでしたが、満足いくまで挑戦出来たので、涙も止まり納得した表情で次の遊びに移動していきました。
今日の○くんの姿をみて、やりたいけど出来ないこともあるということ、やるためには頑張ることも必要ということを子ども達に伝えていきたいと改めて感じました。
そして、その気持ちを受け止め、共感できるようになりたいと思いました。(E.Y)

◆自立していく姿 (たんぽぽ)
「先生、見てー。すごいのできたよー。」
ちょっと自慢気な顔で見せてくれたのは電車のレールです。
長いだけではありません。複雑です。
一人でつなげのですから大したものです。
記念撮影を持ちかけると、ピースでポーズをとりました。
そんなふうに、自分の作ったものを披露してくれたり名前をつけたり、物語を聞かせてくれたりするような遊び方がでてきました。
今日は園庭遊びです。
いつものように靴を履く人、裸足で行く人とそれぞれが自分で決めて支度をしました。
遊びだしてすぐに♡ちゃんが丸太につかまりながらくつを脱ぎだしました。
履いてきたけどやっぱり裸足になろうと思ったようです。
♡ちゃんの動きを見守りました。
靴下はちゃんと靴の中にいれています。そしてお約束の場所に持って行き、ちゃんとそろえて置くことができていました。
その辺に脱ぎっぱなしにはしていません。自分の持ち物の管理がしっかりできる姿を見る事ができました。
その後♡ちゃんは裸足になってどんな遊びをしようとしいているのかを追跡見守りをしてみました。行った先はトンネルすべり台でした。
築山の上に登ると桑の実がたわわに実っているのが良く見えます。
その眺めを楽しんだあとすべり台を滑って降りてきました。
水遊びをする子ばかりではなく、裸足の感触と解放感を楽しむ子もいるのようです。
そこにちょうど電車のレールを長く繋げた彼がやってきました。
桑の実がお目当ての様子で、手を伸ばしていますが幼児たちが手の届く場所は全部取ってしまったようです。
届かないよ~と訴えていますが何とか自分で取ってほしい所です。
枝をひゅーとひいてしのらせて、ちょっとだけ援助しましたがなかなか届きません。
身体も腕も最高の伸びだったのですがちょっと届きません。
足元の場所もちょっとだけヒントを出すと、お目当ての実を一つ採って今日二回目のピースがでました。
まだまだ手がかかる2才児クラスですが、見守る中で自立していく姿に思わず拍手をしています。
お部屋に帰っていつものように着替えたり紙パンツを取り替えたりすすめながら、BGMにジブリの曲を流しました。
馴染みのある曲です。
聞いているうちにノリノリになって、いつの間にかみんなで踊っていました。
ケラケラ笑い声も聞こえてきました。
たんぽぽ組は今日ものりのりです。(N・S)

◆全力 (うみグループ)
今日お部屋に新しく小学校一年生で習う漢字の表を貼ってみると〇くんと★くんが興味を持って表の前に立っていました。
〇くん「これは知ってる。東京水の『水』だ」
保育士「これは◆本先生の『本』だね」
〇くん「元町中華街の『元』と同じだ!」
保育士「それはこっちの『元』で『本』とは違うんだよ」
〇くん「そうかー違うのか。
ねー、これさ中野富士見町の『中』だね」
★くん「ほんとだ。これは富士見町の『士』かな?(『土』を見て)」
保育士「それは『士』じゃなくて、『土』だよ。富士見町の『士』はしたが短いんだよ」
★くん「そうなんだー。あ、この入ってやつ反対にすると似てるのもあるよね」
〇くん「これとこれ似てる!(『入』と『人』をみて)」
〇くん「先生、のぼるってどうやって書くの?」
保育士「のぼるって言ってもいろいろなのぼるがあるんだよ。例えば『登』、『昇』とかね」
〇くん「そうなの?じゃあおりるは?」
保育士「おりるも『降』と『下』があるんだよ」
〇くん「あ、こっちの方が簡単だからこっちを書こう」
保育士「漢字って似てるのも沢山あったり、同じ読み方でもたくさんの感じがあるんだよ。 色々探してみてごらん」
〇くん・★くん「うん」
とまた表に向かい、自分たちの気になる漢字を白い紙に書きとめていきました。〇くんと★くんは電車が大好きなので駅名から連想し、これは「~駅のやつだね」とその後も盛り上がっていました。
園庭では、今日も変わらず「先生、裸足になっていいですか?」と裸足になって水たまりにばしゃばしゃ入ったり、手を水たまりに入れてみたり、泥をもってみたり、泥を積み重ねて山を作ったりとこの暑い時期ならではの遊びに熱中していました。
興味のあるものに全力で取り組む姿をこれからも見守っていきたいと思いました。
(K.H)

◆帽子の意味 (にじグループ)

今日の集まりでは帽子のかぶる意味を子どもたちと話し合いました。
いつも園庭にはかぶって行くため、年少児の子どもたちも意見を述べてくれます。
「あたまをまもるため」「ひやけ」と答えてくれました。
なにから頭を守るのか、「太陽」「紫外線」と教えてくれました。
帽子を首にかけている、手に持って遊んでいるのでは意味がないね、と子どもたちと共有しました。
集まりを終えると、年長児だけで話し合いの時間を設けました。
年長児の子どもたちはなぜ集まるのか察した子どもたちが何人かいました。
「プール掃除でしょ」「えっ今日やるの」「私もやりたい」
「おとまりほいくかな」「たのしみ」「かき氷たべたい」などいきなり話が膨らみました。
軌道修正後、おとまり保育では何をしたいか、どこで寝るかなど話し合いを行いました。
・食べ物編 「カレー」「バーベキュー」「かき氷」
・やりたいこと編 「水ふうせん」「プール」「魚釣り」「おもちゃ」「ファミリースポーツディの練習」「夜のプール」
・いきたい場所・泊まる場所編 「海」「公園」「アメリカ」「ホール」「第二団参加会館」
海にいきたいという意見から、遠いから戻ってくるのに時間がかかるという案も出ました。
そのため「飛行機でいこう」「じゃあアメリカいこうか」とどんどん子どもたちの夢は広がっていき、とても楽しい話になっていきました。
再度、軌道修正を行い、体力の問題・時間の問題を話しました。
さて、園庭までの時間で子どもたちと小麦粉粘土を楽しみました。
小麦粉を出し、水・塩・サラダ油を混ぜてこねます。
出来上がると、「柔らかくて気持ちい」と喜ぶ中「僕見えない」「いたい、おさないで」「だってみえないんだもん」「やめて」と揉め事も起こってしまいました。
我慢や順番も大切ですが、やりたい、早く触りたいという気持ちも大切に関わっていきたいと思います。
できる子どもたちには「食べ物」というテーマで作ってもらいました。
「ほっとけーき」「ドーナッツ」などいろんな食べ物を作って楽しみました。
(A.Y)


◆スイカ(そらグループ)

今日は朝の時間から大騒ぎです。
カブトムシが生まれました。
子供達は「お腹が空いたから外に出て来たんだよ!」と言っていました。
・「死んじゃうから」
・「土の中だと苦しかったから」
・「土の中だと空気が吸えない」
こんな理由もありました。
「カブトムシは樹液を吸うために出て来たんだよ!」
年長女児が言いました。
そこからカブトムシの餌について話しました。
「甘いものが好きなんだよね!」
と沢山のフルーツが出ました。
「チョコ?は?」と年中女児が不思議そうに言っていました。
「アイスは?」とつられて皆が言い出しました。
甘いものが好きと聞いて想像するものが子供らしくとても感動しました。
大人は答えを知っているからこそ、いくら甘いものとはいえ「チョコ」とは言いません。
また、今日は、たまたま保育者がスイカを持って来ていました。
そのスイカをヤモリやカエルの虫かごに入れてコバエを呼び餌にするためでしたが、子供達は「カブトムシの餌」と言います。
スイカを与えるとカブトムシはお腹を壊すという事は知っていましたが、子供達自身で気づいて欲しいという思いで特にその時は何も言いませんでした。
カブトムシについて話を進めていく中で、餌を調べようと図鑑を読み進める子供達。
「ねぇ先生!カブトムシが死んだふりしてるよ!」と年少男児。
みて見るとひっくり返って動かなくなっていました。
「お腹空いていたのに餌がないからだよ・・・」と言う年長男児。
仰向けを元に戻すと動き出し皆、ホッと一安心。
カブトムシを触りたい子供達で手に乗せて見ることにしました。
触りたい子供達といっても皆が皆そうではなく、触ってもいいかな・・・頑張ってみようかな・・・?そんな気持ちの子もいます。
爪や棘が痛いと言う子供達、泣き出してしまう子供達・・・。
それでもその場を離れようとはしませんでした。
そんな中、「もうさ〜スイカあげればいんじゃない?」と年長男児。
すると部屋の奥から、「すいかだめだって〜!!」と声が響きました。
「スイカ食べたらお腹壊すんだって!下痢するんだって!」と図鑑を持って来てくれた年中女児。
そこには、適当な餌はバナナと書いてありました。
「ばななあるかな?」
今日は、バナナを給食室からいただく事になりました。
しかし、午後届くそうです。
「午後ならあるよ!」と言われ「・・・・。」無言の子供達。
そして、保育者に何やら答えを求めている様子がわかりました。
きっと、「え〜〜。今ないの?さっき死んでたのに・・・。お腹空いてるのは今でしょ?」と言っているようにも感じました。
結局、園庭で樹液を見つけようと話が出ましたが、干からびているものしかなく・・・。今回、餌探しは途切れました。
今回、カブトムシの誕生によって、生き物を図鑑で調べて見る行動の大切さや楽しさを知った子供達が増えました。
分からないことを調べて見る探究心を子供達に抱いて欲しいと感じます。
k★y


Posted in 園のこだわり