◆5月12日(金)の子ども達
2017年05月12日 金曜日
◆砂場の中で (つぼみ)



園庭に出てすぐ目の前にある砂場は、ふじぐみさんの人気スポットです。
まずはここから・・・と言わんばかりにたくさんの紫帽子の子どもたちが集まっています。
少しすると、今度は園庭の奥の方に向かって動き出します。
探索開始です。
一人でぐんぐん探索する子もいますが、お友だちにつられて探索をはじめる子が多いように思います。
まずは、砂場の隣にある手すり付きの山です。誰かが登り始めると、次から次へと登山者が増えていきます。お友だちパワー炸裂です。
少し奥に進んで、今度はトンネル滑り台の築山の前。
楽しい楽しい泥んこ遊びがはじまっていました。
2歳児さんが泥んこになって遊んでいる姿を、はじめは周りからじーっと見つめるだけでしたが、どんどん近づいていき、気が付けば一緒に泥んこの仲間入りです。
これまた、お友だちパワーのおかげでしょうか。
お友だちがきっかけで遊び始めましたが、遊び方は一人ひとり違います。
お水は好きだけど、手だけで十分楽しめます。という子もいれば、全身泥だらけで遊ぶ子もいます。ぼくは、見るだけで楽しいですという子ももちろんいます。
一人ひとりの個性がキラリと輝いています。
同い年の友だちだけでなく、お兄さんお姉さんに遊んでもらったり、遊びたくて近くに寄って行ったりと子どもたち同士のコミュニケーションがあちこちで見られました。
人と人との中で育ちあう、たくましい子どもたちの姿が見られた園庭遊びの時間でした。(I.E)


◆やさしいね (きく)
日差しの強い一日になりました。半袖で過ごすのが丁度いい季節です。生活の中では、オタマジャクシに興味を持つ姿があったり、子供達どうしで関わりを持ちながら遊んでいる子もいます。
まだまだ、平行遊び(同じ遊びをしながらも、相互に関わりを持たない状況)の時期でもありますので上手く互いの状況が尊重されずにトラブルになることもあります。
今日は、3階にあるベランダで楽しんできました。進級児にとっては久しぶりの経験となり、新入園児にとっては初めての場所となりました。何台も用意されていますが、色や形も様々なのでこれがいい、あれがいいと自己主張する声が聞こえてきます。
●ちゃんは、どうやら同じ三輪車でも色が赤がいいようです。▽君は、前から赤い三輪車を使っていました。でも、●ちゃん▽君のつかっている赤い三輪車がどうしても欲しいようで、泣いています。▽君、●ちゃんをじっと見つめています。叩いたり、何か主張したりもしないのです。
もしかして、何とかしてあげたい・・っと思っているのかな・・と▽君の様子を見ていると感じたので、もう一つ同じ赤い三輪車を側に持って行きました。
「▽君、これどうぞ。●ちゃんにあげる?」と声をかけてみると、少し考えて、▽君は自分が使っていた三輪車を●ちゃんに譲ってくれました。●ちゃんは、それを受け取って、満足満足。▽君も、手渡した三輪車にまたがりあそび始めました。
泣き止んだ●ちゃんに◇ちゃんが駆け寄っていき、「よかったね、優しいね、▽くん」と声をかけてくれました。▽君に大人が声かけたかった言葉を●ちゃんに伝えてくれました。
「うん!そうだね!」と●ちゃん。たくさんの優しい友達に囲まれている●ちゃん。それは●ちゃんがみんなの優しい気持ちを引き出してくれるからです。
▽君の優しい気持ちは、子どもたちもみんな知っていました。人との関わりの中で、とても大事な柔軟な気持ちがちゃんと芽生えているなと感じました。子どもたち、それぞれが、それぞれの速度でいろんな事を学んでいるようです。邪魔にならず、助かる存在を目指して子ども達の姿を見つめていきたいです。U・A

◆僕のスタイル (たんぽぽ)
ふじ組から進級した◇君。
彼は給食のエプロンとか外遊びの帽子を被るのがとっても苦手です。
首まわりに感じるゴムが嫌なのか・・・すぐにとってしまうのです。
給食も、いただきますの時はつけているもののすぐにはずして床に落ちています。
帽子もピンクの帽子の落し物はほとんどが◇君のお名前がついています。
毎日根気よくエプロンを着け、帽子を被せていますがいたちごっこが続いています。
ちょっと前には、帽子を被るならお外行かないとまで言っていたのです。
ところが、少し様子が変わってきました。
取ってしまったエプロンや帽子を気にするようになってきたり、自分でしまいに行ったりするようになってきたのです。
今まで全く興味もなく自分のことに置き換えていなかったことが、少しずつ自分の事という意識が芽生え、どうしたらいいかを考えて行動し始めています。
これは多きな成長と感じています。しっかり褒めて定着させていこうと思います。
ただ、襟足あたりについている日よけの部分を外しています。
これが僕のスタイル・・・そんな後ろ姿に、少しずつでいいよ、帽子被って偉かったね・・・そんな思いが込み上げました。
今日は泥んこ日和です。
やる気満々で裸足の子がいっぱいでした。
初めての子は恐るおそるというか、いいの?いいの?という感じでしたがだんだんダイナミックになってきました。
ホースからでる水の弧をトンネルにして余裕の顔で潜っていきます。
思わず心が弾んで、泥水の通路をギャロップしている子も出てきました。
バシャバシャしすぎて自分の足のしぶきが顔にかかり、見事な水玉模様になりました。解放感いっぱいです。
通路の水がだんだん少なくなると、バケツでタライからくみ上げていく子もいました。
みんなすごい笑顔です。
一足早い夏の遊びで、今日も沢山遊びました。(N・S)



今日も夏のように暑い日になり、園庭に出ると「先生、裸足になっていいですか」と言う声があとを絶ちません。
「自分の下駄箱に置いておいで」と伝えるとウキウキしながら靴下と靴を置いては駆け出し、築山へと向かい、皆の必需品の砂場道具を使って遊び始めます。
ほとんどの子がバケツを持って水道に行き、バケツに水を入れては山の頂上からみずを流して川のようにしてみたり、下にはその水が溜まっているので、裸足でその水たまりに裸足で入り、水の感触、砂の感触を確かめるようにゆっくり歩いてみたり、時には早足をしてみたりして楽しんでいました。
楽しそうに遊ぶ子どもたちに「泥遊びはどう?」と聞くと「楽しい」「気持ちいい」と満面の笑みで答えてくれ、「足洗いにいくよー」と言う保育士の声掛けがあるまで子どもたち同士で泥遊びを楽しむ姿が見られました。
そして、築山奥に向かうと「あ、先生、ここになんか虫がいるよ」と教えてくれた〇ちゃん。「その虫だったら上にもたくさんいるよ」と保育士が言うと「ほんとだ。いっぱいいるね」と木の枝や葉にたくさんのテントウムシの幼虫がいました。
「先生、葉っぱの裏にもいたよ」と〇ちゃんが言い、保育士が「今日はあついから葉っぱの裏に隠れて涼んでるんじゃないかな」と言うと「そうかー。じゃあ、冬の時はどうするんだろうね」「葉っぱをお布団にするのかな」「雪のときはどうするんだろう」「雨はどうするんだろう」と季節や天気によっての虫の生活に少し興味が出てきました。
「もしかしたら、季節や天気によっては土の中に住んだり、葉っぱの裏に隠れたりするのかもしれないね」と保育士が言うと「虫さん頑張って生きてるんだねー」と虫に対しての言葉が自然と出てきていました。
虫を通してたくさんの「なんでだろう」が見つかった今日。
これからも子どもたちとの関わりの中で「なんでだろう」と言う疑問を一緒に考えたり、調べたりしていけたらと思いました。
(K.H)

◆経験 (にじグループ)




今日は、「タネくんと身体の中の冒険」という紙芝居を読みました。主人公の男の子が色んなパフェに入っていたサクランボの種をうっかり食べてしまったことで、口に入ったものが便として出るまでどんな道をたどっていくのかというお話です。食道、胃、十二指腸、小腸、大腸と順番に辿っていきます。結局主人公の男の子は色んな物を食べすぎてしまった為、お腹を下してしまいます。
今、にじグループのトイレ前にいろんなうんちのイラストが貼ってあります。健康な便の形、野菜を食べないとどうなるか、手についている黴菌が体の中に入ったりご飯を食べすぎたりするとどうなるかなどを話してみました。
トイレからはよく、「せんせ~うんちでた。」と部屋中に響き渡るほどの大きな声で知らせてくれる子どもたちの姿がよくあります。
うんちの話をすると子ども達の表情はニヤニヤしたり面白がったりします。あまり言ってはいけない言葉とされているからこそあえて言うと面白くなってしまうのかもしれません。
しかし、身体の中でおこっている大切なことなので、恥ずかしいことではないし、自分の体調を知るということにも繋がると思い今回は伝えてみました。
元気な身体でいられるために出来ることをこれからも一緒に考えていきたいと思います。
室内では、シールあそびや折り紙、園庭ではコンビネーション遊具に挑戦したり虫探しに夢中だったりする姿がみられました。
築山の下の砂場には泥遊びをした子ども達がいたため、水が沢山溜まっていました。
○君「おーい、みんな見て!ジャムが沢山溜まってる。」
大人「ジャムじゃなくてダムじゃない?」
○君「そっか、ジャムじゃなくてガムか!」
ダムを知っている○君がすごいと思いましたが、言葉は難しいです。微笑ましく思う瞬間でした。(K.Y)


Posted in 園のこだわり