悔しさと葛藤
2017年03月16日 木曜日
3月の誕生会に参加しているとき、年中男児2名が、喧嘩を始めました。原因は、A君が私の膝に座っていたところ、その場を離れたすきB君が座り、A君がやきもちを焼いたためです。A君が「やだ、B君嫌い」と言うようなことをつぶやきたのをB君が聞いて、言葉は発せずいきなりA君を叩きました。
大切な誕生会の中で、喧嘩が始まってしまったので、二人をホールからロビーに誘い、ピーステーブルを用意しました。しかし、B君はそばへ来ようとはせず、離れたところで立っています。それを見てA君はヤジを飛ばします。2人の距離は縮まりません。
しかし、B君はたたいたことを反省しているけれど、それが表現できない様子でした。そこで「B君は、いけないことをしたとわかっているからそばに来れないのかな?」と抱きしめると、「うん」とうなずきました。ちゃんとB君はお友達をたたいてはいけないことをわかっています。しかし、感情のまま思わず手が出てしまい、引っ込みがつかなくなってしまったのです。
一方、以前のことまで持ち出し、次々と言葉でB君を責め続けるA君は、叩かれとても悔しかったことを表現しているようでした。そこで「悔しかったんだね」と頭をなでながら代弁しました。
いつの間にか二人の表情は穏やかになり、それぞれお誕生会に戻ることができました。お互いに謝ることはしませんでしたが、それでも、相手を理解することができたのだと思います。
こんな経験を重ねながら、相手の気持ちを汲むことができる二人になってくれると思います。最後まで自分たちだけで解決できる日がもうすぐ来そうな気がします。
保育主任
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