抱っこは魔法の玉手箱
2017年02月01日 水曜日
赤ちゃんと社会をつなぐ月刊誌『生命尊重ニュース2月号』の中からの抜粋です。いつも楽しみに拝読させていただいています。
今の心理学では子どもの愛着関係を築くための条件は二つあると言われています。一つは敏感性。お腹がすいたとか眠いと言うことを泣いて訴える子どもの欲求に対して、敏感に反応する能力です。小さいうちから肌を接して抱っこしながら育てていくと、子どもが何を求めていのか感覚的になってくる。そのためにも抱っこはすごく大事なのです。
もう一つは情緒的利用可能性です。簡単に言うと、子どもが不安になったりした時に、その不安な気持ちを解消するために、親を利用することができるという意味です。子どもは、不安な時、怖い時に泣いて訴えるわけですが、親はきちっと抱っこしてその不安な気持ちをなだめたり安心させてあげる。いわゆる安全基地になると言う事です。
昔は敏感性の方が協調されていてあらかじめ先回りをして不安にさせないようにするという考えの方が優先でしたが、不安な時は不安がらせてこの体験によって、この人は自分にとって安全を確保してくれる人だ、という気持ちが芽生えてくるので、自立的に遊んでいる時は見守り、不安や怖いと思っときに大丈夫だよと抱きしめ、不安な気持ちを取ってあげる。そういう接し方が大切である。
このように愛着を築くために大事な点としては身体的、情緒的なケアをきちっとしてあげる。それが持続的で一貫し、情緒豊かに関わる事である。その愛着の絆が出来るの時期は大体生後一年から一年半の関わりが将来自立していく上で大切なことである。
日本には昔から『子育て四訓』というものがあります。
乳児はしっかり肌を離すな
幼児は肌を離せ手を離すな
少年は手を離せ目を離すな
青年は目を離せ心離すな
ワン&オンリーいのちの会東京講演会より
毎月小さな命を守るためにご活躍の皆さんに感動しています。職場でも円ブリオ基金1円をタイムカード横において新しい家族の誕生を支援しています。
そして佼成育子園は、小さな命が生き生き輝く子ども達が主体的に活動できる保育『居心地のいい保育園』をこれからも目指していきたいと思います。 園長
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