園長会研修
2017年01月20日 金曜日
昨日、杉並区園長会と保育士会主催の『保育の専門性に基づく環境構成について』についての研修がありました。
講師は東洋大学T先生でした。『対人援助の原則』と題して、人との関わりについての原則の研究をされ、現在保育科でもまだ無い科目ですが、普段は学生さんとの関わりの中でお話されているとの内容で素晴らしい研修でした。
研修の参加は、勤務が終了してからの19:00~20:45でしたが、会場は園長と保育士でいっぱいになりました。
援助の原則は相手が誰でも共通である。保育者対子ども・同僚・実習生。
原則その1 関わりの目的・価値。何のために子どもと関わっているのか。何をを大切にするのか・・・
福祉の目的は幸福の実現である。福祉の心はしてあげる、〇〇させるではない。その人がそのひとなりに自立していく支援の仕方(エンパーメント型)
人々のウエルビーイング(その人がその人らしく、その人の能力を使い、生き生きと幸せな人生を生きること)を支援する。
保育とは子どもと(保護者も含めて)それぞれの人の幸せ追及を支援し、社会全体の幸せを目指す仕事。
自立出来るように一緒に・・・それには、自然と人間を尊重し連帯、共生、公正に基づく調和的で美しい社会である。
そんな望ましい未来を園内につくり出せないのか・・・と。
そのような中で人間には多様な能力がある。マルチ能力【多元的知能】理論。
8種類に分かれその中の一つに会話・・・『言語的知能』。センター試験はここの部分で決まるとのこと。もっと人間のバランスを考えたセンター試験を望んでいる。
一部分で将来を決めつけない。
多様な人で社会は成り立つている。いろいろな人がいていい・・・・・・。
保育者が目指す社会への状態『保育でもこの様に接してしてほしい』との話の中に、子どもの発達を見極め自立を目指し、子どもも、職員も生き生きと出来る『居心地の良い』園になるよう日々保育に取り組んでいる職員やこども達の様子が思い浮かびました。
今月の日曜日に全職員60名の理念研修があります。創設当初の【開祖の思い】の原点に戻り、『人間形成の基礎は、乳幼児期につくられる』と初代園長の教育観に基づき、『宗教的雰囲気の環境の中で幼児を慈しみ敬う心を育て、感謝の心を養うことを目的とする心』を今一度学びたいと思います。
園長
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