◆10月6日(木)の子どもたち
2016年10月06日 木曜日
◆落ち葉のように、ふんわりと。 (つぼみ)
なかなか体調がすぐれない子が多いのですが、保育者が園庭の準備に一足先に部屋を出て行くと、『一緒に連れていってー』と言わんばかりに窓にペタッと張り付いている子どもたち。
体はいまいち元気がなくても、心と気持ちは元気な様子がうかがえて、少し安心しました。
無理をしない程度に園庭に遊びに行きました。
昨日強い風が吹いたからか、落ち葉がたくさん落ちていました。
落ちたてほやほやなので、ふんわり軽くていい音がします。
保育者が両手でふわっと落ち葉をすくい、手を離すとひらひらーっと風に揺られて飛んでいきました。
その姿を見て近寄ってきたのは〇くん。
両手ですくい取り、ぱっと手を離す動作が気に入ったようで、何度も何度も真似っこします。
気が付けば体中が落ち葉まみれ。
全身で秋を感じている〇くんでした。
落ち葉のようにふんわり軽々と、園庭のあちらこちらへ飛んでいく子どもたち。好きな場所がどんどん増えています。
でも、一緒に過ごしているお友だちの存在も大きいようで、お友だちの姿が見えると近寄っていくのです。
今日はトランポリンに大集合。
集合場所が、ずいぶんお部屋から遠くなりました。
だんだん涼しくなってきましたが、日々の成長に心はぽかぽかの毎日です。(I.E)

◆世界中の子どもたちが (ふじ1)

今年の育子園のテーマが【世界】ということで、いろんなところに世界を感じられるものが装飾されています。
今年のファミリースポーツデーも【世界】に基づいた内容になっているので、ふじ組は手形で世界のお友達を表現して入退場門作りに参加です。
手のひらを肌の色、ゆびを髪の色にして、色々な国のお友達を沢山作っていくことにしました。
ここ数日で、絵の具と仲良くなった子どもたち。
椅子に座って、何をするのか見ているときは興味津々で、「手に塗っていいの?」という表情でしたが、実際に順番が来ると・・・。
顔が固まり、手をじっと見つめる子や、保育士の言葉を聞きながら真剣な表情をする子など、まだまだ絵の具遊びをいろいろな方法で楽しむには時間がかかるといった反応の子が多かったです。
しかし、お友達がやっているときはニコニコで、保育士が目と口を描くたびに、「わー」「あー」と歓声をあげて見ていました。
やりながら、子どもたちにも「お顔の色や髪の毛の色は、色々あるんだよ」と話したり、『世界中の子どもたちが』を歌いながらながら、まだふじ1組の子どもたちには理解するのは難しいようでしたが、いつか、「そういえば、前に話を聞いたなぁ」と思い出してもらえたら嬉しいです。
大きくなって、世界へ羽ばたいていく子どもたち、沢山の人との関わりを大切にしながら、沢山の友だちを作っていって欲しいと思います。(E.Y)

◆それぞれの思い (ふじ2)
今日は日差しが強く夏日のようでしたが、吹く風は少しだけ涼しげで、やはり秋なんだなと感じられる1日となりました。
子どもたちの様子はと言うと、ニコニコ笑顔の子、ちょっぴり不安定な様子の子、機嫌が良かったと思ったら突然ぐずり出す子、保育士との1対1の関わりから気持ちを切り替え笑顔に戻った子等、様々な姿があり、子どもたちも毎日何かしらの思いを抱えながら過ごしているのがよく分かります。
どんな姿もまずは受け止める事を大切に関わっていきたいと改めて感じました。
手形スタンプの準備をしていると興味津々の子どもたち。じっとドア越しに観察しています。
手形で様々な国の人々の顔を表現していき、順番に行いましたが、絵の具が苦手な〇ちゃんも、少し怖がりながらも泣き出す事なく取り組む事ができ、これまでゆび絵の具・食紅・タンポと色々な素材に触れてきた事で少しずつ恐怖心が薄まってきたようです。
筆で手の平に絵の具を塗っていきましたが、筆の感触に思わず笑みをこぼす子もいました。
次はどんな素材に触れ、どんな反応が見られるか楽しみにしたいと思います。
O・Y

◆ 思い思いに (ふじ3)

子ども達にも興味のあるものないもの様々です。遊具が同じでも環境や状況が違えばあそび方も興味を持つものも変化していきます。
先週の金曜日に本五ふれあい公園で採集してきたケヤキの種を蒔くことにしました。ケヤキの種は小さいので見えやすいようにとペットボトルに入れてみました。種は乾燥に弱いので水も一緒に入れておきました。
何度か子ども達にも見せているのですが種を見るというよりは玩具に近い存在のようでペットボトルを持ちたくて「かして」「もたして」と大人気でした。
ペットボトルの底に沈んだ種をよく見てもらおうとペットボトルの底を子ども達の顔に近づけるととても喜びました。「どっか~ん」と効果音を付けてあげるとさらに盛り上がり子ども達の顔もニコニコで新しいあそびに早変わりでした。
園庭に出てみるとトンボがターザンロープに止まっているのを見つけたり、幼児組の子どもたちがカマキリやどんぐりを見せに来てくれたり、地面すれすれに飛んでいるちょうちょを見つけたりする中、ケヤキの種を植木鉢の隙間に蒔くことができました。
種を蒔く場所を探しているうちに〇くんと☆ちゃんと◎ちゃんと興味を持ち続ける子は少なくなってしまいましたが、それぞれいろいろなものに興味を持ち楽しんでいました。
種を蒔くことに興味はなくても水をじょうろであげることに興味を持った◇ちゃんと△くんは何度も水をあげてくれ、「おかわり」と再び水をもらいに来ては色々な場所の植物にあげていました。
実りの秋です。また色々な種を採集してあそんでみたいと思いました。(y.n)

◆秋の訪れと夏の思い出 (きく)

今日は、飼い始めたあおむしの虫かごを見てみると、なんと昨日入れておいた木の枝にくっついて、よく見ると糸で身体をくっつけているあおむしが一匹いました。蛹になりそうです。
そんな姿を朝の集まりでみんなで確認すると興味津々に見ていました。
どんどん成長していきます。
園庭に出ると、倉庫に向かい、それぞれに遊びたい玩具の注文が始まります。
中でも黄色いバランス遊具が人気で、出して渡すと、お兄さんたちになると両足で乗って歩いていくのですが、まだ難しいきく組の子どもたちはそれを手で漕いでいきます。
それぞれに漕ぎ始めたと思ったら、なんとなくそばで漕いで行く子どもたち。
漕いで進んでいき、自分がお友だちと違う方向に進んでいっているとわかると、わざわざ持って方向を直し、同じ方向へ進んで行きます。
その先頭で保育士が写真を撮っていると、自然とみんなついてくるのです。
最後にはきれいに一列になっていました。
なんとも可愛らしく、ほっこりした瞬間でした。
こうやって、それぞれに遊んでいるようで、お友だちへの意識が強まっていることを感じました。
「どんぐりがほしい」と◎くん。
一緒に探しに行こうかと言って、ドングリの木の周りを探しにいきました。
ひとつ、ふたつと見つけていきました。
そこへ、もっと前からドングリ探しをしていた子どもたちが。
「〇くんたちがいっぱいとっちゃったから、もうないよ」と言っていました。
でもやさしい〇くんは「ひとつあげる」と渡してくれました。
ほとんど見つからなくなってきても、止まらないドングリ探し。
そのうちに◇ちゃんはセミの抜け殻を見つけました。
久しぶりに見た抜け殻に嬉しそうにしていました。
季節の移り変わり。秋の訪れを感じながらも、楽しかった夏の思い出を思い出させてくれる瞬間でした。
(H.K)


◆どんぐり (たんぽぽ)

最近、子どもたちが腕時計をつける事が流行っています。保育室の机上遊びコーナーでは、時計作りがしたい子どもたちが集まっていました。腕時計と言っても紙に文字盤を描いて、好きな絵を描いたものに色塗りをするだけなのですが、せっかくなので子どもたちに質問してみました。
「とけいなんじにする?」
「おやつのじかーん!」
「あさがいいな~」
などなど色々だったのですが、印象的答えがいくつかありました。
「9じにして~」
「なんで?なんのじかんなの?」
「ママとね、えほんのじかんなんだよ」
「わたしは6じがいいな~」
「なんで~?」
「ママのおむかえのじかんだから」
どちらも、親子の温かい関係が目に浮かんでとても優しい気持ちになりました。一日の中でこの時間がお気に入りと言った観点を子どもたちがちゃんと持っている事にも成長を感じました。
今日は、秋晴れ良い天気。朝、子ども達に出会った時に「せんせー今日は朝からまぶしかったんだよ~」「おそといけそう!」との声。子どもたちも、朝出かけるときに「きょうは、そとにいけるかな」とかんがえたりするのでしょうか。
その日の見通しを持っているなんてすごいと感じました。今日は、青空のしたで元気に園庭で楽しんできました。園庭のどんぐりも随分落ち始めてきています。実の色もしっかりと茶色になってきて子どもたちの人気を集めています。
木の実を拾おうと思っても、コツをつかむまでは探し方が分からないようで〇ちゃんと△君が保育士に、「どんぐりをさがして」とやってきました。
木の葉を描き分けたり地面をよく見たりしながら探すのですが、茶色くなったどんぐりは落ち葉に紛れて余計と見つけにくくなっていました。
そんな中で、〇ちゃんが腰をかがめながら一生懸命探していると小さな小さなどんぐりを見つけました。「あったよ、あったあった~」とジャンプで大喜びです。△君は、なかなか見つからず気分が晴れません・・。
「ぼくのはぼくの・・・ねえ、せんせいみつけてよ~」と言うばかりでした。探してみようと思えないのはなぜなのかと考え、うれしいと思える経験ができるよう△君と一緒に葉っぱをかき分けたり、地面を目を凝らして探し、こっそりみつけていたどんぐりを△君のそばに置いてみました。
みつけるかなと見ていると「だってないんだよ~・・・こちだってさ・・」といいながら、「あったよ、あった」と大騒ぎ。その時の嬉しそうな顔は本当に光っているようでした。とても大切そうに握りしめて「ママにみせてあげるんだよ」と言っていました。
そのあと、何人かの子がどんぐり探しにやってきましたが△君は「ここでさ、こーやってはっぱもこーやってさがすといいよ」とみんなにレクチャーしていました。△君の今日の体験が、これからの自信と楽しみにつながっていくといいなと願っています。U・A


◆季節の変化 (うみグループ)

今日もまぶしいと思う程の晴れで子どもたちは「園庭いくよね?」と朝から元気いっぱいです。
園庭に出る前には国旗の絵を描こうと「先生紙ください」と言って白い紙を持っていき、MAPSで調べて「この国旗を描こう」といって黙々と描いていく〇くん、△くん。「どこの国の国旗を描いてるの?」と保育士が尋ねると「秘密ー」「どれだと思う?」と逆に聞いてきて、「この国の国旗かな?」というと「…あたりー」と絵を描くことから国旗クイズに変化していきました。
他の保育者に見せにいき、「これは☆の国旗だよ」と教えてあげたりする姿も見られてきて少し興味を持ってきたようです。
園庭ではトンボが10匹ほどワイヤーの所に止まっていて◇くんがすぐさま見つけ、「先生抱っこして」とトンボを捕るつもりで保育士に抱っこをしてもらいトンボを捕まえることができました。そこへ★くんが来て「なんのトンボかな?」と尋ねてくると近くにいた別の保育士が「あかトンボじゃないかな?体が赤いからね」と教えてくれて、その後に見に来るお友達に「これは赤とんぼなんだよ」と教えてあげることが出来ました。
季節の変化を感じながら今日も元気いっぱいに遊んでいたうみグループの子ども達でした。
(K.H)


◆いつのまにか仲直り (そらグループ)

今日は、お部屋と園庭で遊びました。
お部屋では、ブロックでのお家作りや紙芝居作り、園庭では、氷鬼や砂場でのおままごとなど主体的に遊びが行われていました。
年少の子数人が丸くなり、ブロックで一つのお家を作っていました。
「ここは、お風呂ね」「ここは、ヘリコプター停まるところ」
「〇〇はお姉さん役ね」「じゃあ△△は、ママやる」
想像を膨らませながら遊びを楽しみます。
途中、◇◇くんと△△ちゃんのなかで「どちらが人形を使うか」の口論が始まりました。
それを見ていた◎◎くん。
「順番に使わなきゃいけないんだよ。そうだ、ジャンケンにしよう」と二人に提案しました。
しかし、二人とも「ジャンケンは嫌だ」とのこと…。
「えーそうか…」再び◎◎くんが考え始めます。皆が◎◎くんに注目です。
「うーん…。そうだ」
閃いた◎◎くん。
「ジャンケンがいいよ」
その瞬間、どっと笑いが起こります。
「ジャンケンは嫌だって言ったのにー」
口論していた二人も顔を見合わせニッコリ笑顔。
結局何事もなかったかのように遊びが再開しました。
遊びを発展させたり、問題が起きた時は自分たちで解決したり…。
とても頼もしく成長を感じさせられる一場面でした。
これからも子どもたちの成長を温かく見守っていきたいです。
T.N


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