◆10月3日(月)の子どもたち
2016年10月03日 月曜日
◆いろんな表情で。 (つぼみ)
まだはっきりとしゃべり出す子はいないのですが、喃語や単語など声を出しながら自分の気持ちを伝えるのが上手な子どもたち。
こちらの伝えていることも、少しずつ理解してくれる場面が出てきたように感じます。
アピール上手なのは、決して言葉だけのことではありません。
細かな表情の変化や仕草など、子どもたちの表現の仕方はとても豊かです。
廊下遊びにもだいぶ慣れてきたので、いつものおなじみの玩具の他に、あまり遊んだことのないものも用意してみました。
いつものおなじみの押し車を使いこなすのは〇ちゃん。
つたい歩きを盛んに行うのですが、横に歩く感覚と前に歩く感覚とはまた違うようで、それはそれは楽しそうに笑顔を振りまきながら歩いています。
あまり遊んだことのないビリボーというバランス遊具に興味を示したのは△くん。
お友だちが遊んでいるのを見て、やってみようと決心したようです。
保育者のもとに手伝ってほしいと訴えにきてくました。
保育者と一緒なので、安心した表情でビリボーに登ってみるとなんだか誇らしげな表情です。
支えていた保育者の手を自分から離し、一人でバランスを保ちながら立ち始めました。
すると、さっきまでとは異なり、緊張した表情になりました。
けれど、保育者に助けを求めようとはしません。
頭の先から、指先から足の先までピンと神経を張り巡らせ、自分でやってみようという表情です。
嬉しい、楽しいという表情はやはり見ている方も嬉しくて楽しくなってきますし、こんな表情が出てくるような経験を、たくさんしてほしいと思っています。
けれど、悲しいこと、嫌なこと、緊張すること、上手くいかなくて悔しいこと・・・人と人との中で生きていくには必ずこんな感情にも出会うはずです。生まれて1年くらいしか経っていない子どもたちも、本当にたくさんの表情を見せてくれています。
表情の変化にも目を向けながら、子どもたちの気持ちに寄り添える保育者でありたいなと思います。(I.E)

◆静と動の遊び (ふじ1)

今日は雨がパラパラ降ったりやんだりな一日だったので、お部屋で過ごしました。保育室と体を動かすゾーンを繋げて広げました。
ふじ2組の電車とレールを持ってくると、3人の子どもがすぐさま集まってきました。レールのつなげ方を覚えていて、保育士が手伝ったりしなくてもそれぞれに夢中でレールを繋げています。自分が納得するまで繋げると別の遊びに向かっていきました。
〇ちゃんは2つの電車が磁石でくっつく仕組みを知ったようで、電車を繋げることを楽しんでいました。
最後までレールを繋げたり、トンネルの下に電車を走らせていたのは△くん。普段から電車や車などの乗り物が好きなので熱中していました。
体を動かすゾーンでは、すべり台をすべったりボールを投げて遊んでいます。今日は鬼の絵が描かれた紙を壁に貼ってみました。その的に向かってボールを飛ばします。保育士の様子を見て同じように飛ばしてみたり、ボールで鬼を「えい」とたたいてみたり、「がおー」と鬼のような声を出してみたり、鬼の紙ひとつの登場でいろんな姿が見られました。
その後は、廊下でふじ2組と一緒にコンビカーを走らせて遊びました。乗り方をマスターし、足をしっかりついて走っていました。
静と動の環境を取り入れました。遊びの選択肢が増えることで、好きな遊びに夢中になって遊んでいました。子どもたちの興味を探りながら、新しい遊びを取り入れて子どもたちの周りの環境を考えていきたいです。
(N.M)

◆繋がり (ふじ2)

今日は室内で以前にやったことがある「タンポ」をやることにしました。
今まで絵の具などいろんなことを経験してきましたが、どんどん進んでやってみる子や嫌がってなかなか触れられない子もいました。何事にも慎重だったり興味の差があったり、子ども達のはじめてにはいろんな姿が見られました。
今日はタンポを作るのに古いシーツを用意し、破いて作ることにしたのですが、保育士がビリビリとやるのに興味を示した子ども達は、「私も」と言うように手を伸ばしてきました。子ども達が破りやすいように少しちぎると、「よいしょ~」と力いっぱい引っ張ります。その感触が楽しかったようで何度も何度もやっていて、まるでミニ綱引きのようでした。
そこからタンポを作ると、以前は自分から近づかなかった〇ちゃんも他の子と一緒に、やる気満々で席に座り「まだかな~」と待つ姿には驚きました。絵の具にも怖がらなくなり、紙いっぱいにタンポしたり、手に付けてみたりと子どもたちなりに楽しめていました。
(K.E)

◆太鼓、おも~い! (ふじ3)

月曜日がちょっと憂鬱なのは、大人だけでしょうか。。保育園にやってくると、まず一番に目に入るふじ3くみのお部屋。中で子どもたちが元気に遊んでいるのを見ると、ちょっとやる気が出ます。着替えて朝礼を終え、お部屋に来ると、ニコニコの笑顔で迎えてくれる子どもたちに会うと、さらにやる気が出てきます。いつもいつも、こどもたちにパワーをもらっています。
最近遊ぶのがとても上手になってきた◎くん。電車やブロックが好きで、夢中で遊んでいます。「そろそろおやつ食べに行こうか。」と声をかけても「やだやだやだ~。」のお返事です。他の子がみんなおやつに行ってしまっても、一人で遊んでいます。
しばらく様子を見てから、また声をかけました。「◎ちゃん、そろそ・・・」との声を遮って「やあだー。」とお返事。思わず笑いながらそばに行って、線路をつなげるのを苦戦しているのを見ながら、「線路つないでるの?がんばってるねえ。難しいね。」などと話していると、2本ほど線路をつなげたところで突然線路を片付け始め、そのままおやつに行きました。
気持ちに共感してもらったことで、満足して気持ちを次に持っていくことができたのかなと、月曜の朝に大切なことを再確認させてもらいました。
朝の集まりのあとは、ホールへ行き、楽器あそびをしました。育子園では、毎年のファミリースポーツデイで年長さんが鼓笛の演奏を披露するので、最近では園庭でも練習している姿があります。楽器あそびをするのは2度目ですが、今日はどんな姿が見られるかなと楽しみです。
ホールに入ると、年長さんが使っているバチが置いてあり、さっそく手に持ってみます。大太鼓と中太鼓を出すと、すかさず寄ってきて、ドンドンと笑顔で叩きます。タンバリンや鈴も用意すると、タンバリンを並べて、バチで叩いてみたりする姿もあります。
遊んでいるところに年長さんのおねえさんが一人やってきて、保育士と一緒に小太鼓を練習していました。おねえさんが帰ったあと、太鼓をセットして肩にかけるホルダーを使って、おねえさんのように立って叩いてみました。ホルダーも太鼓もとっても重く、前のめりになってしまったり、立っていられなかったりでしたが、体が大きい子は数人きちんと立って叩くことができました。それでも、その重さに長くは立っていられず、「もうおしまいにする~。」。
これから、年長さんの練習を見る機会も増えてくると思いますが、重い楽器を背負って演奏する年長さんの姿、ふじぐみの子どもたちの目にはどんな風に映るのでしょうか。今は持って立つことも難しいふじぐみさんも、4年後には立派に背負って立つのかなとなんだか不思議な感じです。
(T.M)


◆みんなちがってみんないい (きく)

10月がスタートし3日目。10月は楽しみなファミリースポーツデイもあります。
朝は雨が降っていたのでお部屋で遊びました。
えのぐ遊びをすることに。今日はえのぐの感触を楽しみながら少しかわったえのぐあそびをしました。
まず見本を見せます。手の平にオレンジと白を混ぜた色をのせます。5本の指は茶色にしてみました。
手の平は顔・指は髪の毛で『顏』を作っていきました。
さあ、みんなのばんです。
「顔の色はなにいろにする?」「オレンジ」
「髪の毛はなにいろ?」 「みどり」・・・アッシュ系です。
そしてペタンと紙につけて完成です。
「やりたーい」「わたしもやる」とみんな順番で行なっていきました。
筆でぬりぬり。「くすぐったい」とおもわず笑ってしまいます。
△くんの番です。顔はオレンジ、髪の毛はみどり。お友だちと一緒です。
その時◇ちゃんが「目と口がないよ」と気が付きました。後からつけようと思ったのですが、確かに完成した手形は顔にみえませんでした。
そこで△くんの顔の部分に目と口をつけてみました。「ほっぺは?」と〇ちゃん。ほっぺも色つけてみました。
ぺったん。
顔の完成です。ちゃんと顔にみえました。
ピンクの髪の毛や黒い顔いろんな『顏』ができました。
△ちゃんはなんだか目じりが上ににじみおこった顔に見えます。表情も豊かでかわいいです。
◎ちゃんのばんです。顔は「ちゃいろ」・・・焼けています。
かみのけは「きいろがいい」まだパレットには黄色は出ていませんでしたが◎ちゃんは黄色にしたかったみたいです。
「いいね、黄色い髪の毛にしてみようか」と黄色を出して指につけました。目と口、ほっぺもつけてぺったん。茶色い顔に黄色の髪の毛でギャルのようになりました。
次の☆ちゃんは顔は「あか」ということだったのでオレンジと白の色に赤を足して少し赤味がかかった色にしました。髪の毛は「くろ」と即答です。
目に口、ほっぺはピンクにしました。
いろんな顔色、髪の毛、いろんな表情の手形たち。
子どもたちの個性が出た素敵な手形になりました。
手形スタンプを通して『みんなちがってみんないい』と実感した瞬間でした。
雨もやんだので園庭へいきました。
「こっちきて~みてみて」とみんなに誘われ行ってみるとどんぐりが落ちていました。
休み明けということもありけっこう落ちていましたが、まだきみどり色です。
木になっているどんぐりをながめながら早く落ちてこないかな~とどんぐりの歌をうたいながら楽しみに待ちわびていました。
t*s


◆おめでとうの気持ち (たんぽぽ)

今日は朝、雨がパラパラ降っていたのでお部屋で遊んでいたのですが、すぐにやんだようだったので、園庭に出ることにしました。
男の子たちは「こっちいこう」と太鼓橋へ向かい女の子たちは「〇ちゃんこっちでつくろう~」と砂場へとそれぞれが遊ぶに向かっていったので、〇ちゃんについていってみると、
忙しそうに砂や葉っぱを運んでいました。
形を整えてお山を作り枝をさしたり葉っぱを乗せたりしていたので、何を作っているのか聞いてみると、「いちごのケーキ」との答えが返ってきたので「もしや・・」と思い「それ、△ちゃんのケーキ?」と聞くと「うん、そうだよ」と嬉しそうに教えてくれました。
実はお休み中に誕生日を迎えて3歳になった△ちゃん。朝のお集まりの時にみんなでお祝いをしたのですが、その時にケーキを食べたか聞いてみると、「いちごのケーキ少しだけたべた!」と教えてくれたのです。それを聞いてちゃんと覚えていた〇ちゃんと□ちゃん。お砂場でもいちごのケーキを作ってお祝いしようと考えたようです。
次々にトッピングを持ってきては美味しそうなケーキを作っていきます。完成間近になると「できたら呼びにいこうね」と話し合う二人はとっても楽しそうで△ちゃんのことを想う優しい気持ちで溢れていました。
呼びにいくと目をキラキラさせる△ちゃん。そのころにはみんなが「何してるのー?」と集まってきていたようでケーキを囲むように座り△ちゃんが来るのを待っていてくれているところでした。
嬉しい反面みんなの前に立つのがちょっぴり恥ずかしいような表情を浮かべていましたが「お祝いしよう~」というあたたかい声にフ~ッと△ちゃんの肩の力が抜けたような気がしました。
お歌を歌っているとやっぱり照れくさかったのか、ニヤニヤしながら途中で逃げてしまった△ちゃんでしたが、ロウソクはちゃんと消しに来てくれました。
みんなで食べてみんなで笑ってなんとも楽しい誕生パーティーになりました。あたたかい気持ちから生まれたケーキ作り。そこにいたお友だちも一緒にお祝いしたいという気持ちが生まれ、優しい繋がりができ、とても素敵な空間でした。
S.S


◆こだわり (うみグループ)

10月に入り、今日うみグループに新しいお友達が仲間入りしました。
もも組の児なのですが、朝の集まりではしっかりと自分の名前が言えて、すぐにうみグループの子ども達と遊び始めました。
今日は短時間だったのですが、「もう帰っちゃうの?」「明日もくる?」と聞いてくる児が多くいて、これから楽しくなりそうです。
先週に引き続き、ハロウィンの衣装を作る子ども達。
金曜日の帰りには魔女の帽子やマントも作り、今日はその続きに取り掛かっていました。
こだわりを持って行なっている児は、マントや帽子にも好きな絵を描いたり、いらなくなったグチャグチャの折り紙ものりでつけたりと、普段は使うことのない廃材も上手く使って自分なりに可愛くする工夫が見られました。
マントやお面をつけて戦いごっこを始める男の子も多く、変装して更にパワーアップしていました。
怖い話をしたらい、怖い声を出して「驚くかな?」「これで誰かバレないね」と今から練習しています。
それぞれ自分なりのこだわりを持って作る所や一番に見てもらいたい所などが異なり、面白くなりそうです。(B・K)

◆にじの虫かご (にじグループ)

今日は、室内遊びでした。
朝の集まりでは、先日のお祭りの話でもちきりでした。
じゅおうじゃーと握手したことや、ショーを見たことを一番に言っていました。
日中はハロウィンの飾り作りも行いました。
まだ、ファミリースポーツデーも終わってもいないのですが・・・。
カボチャの話や、カラーリングの話をするとしっかりと目的意識を持って製作に取り組んでいる子ども達がいました。オレンジと紫を基調としたものをせっせこせっせこと作る年長児もいました。
他にも折り紙でカボチャを折っている子どももおりました。
オレンジ色ではなかったのでオレンジ色で作るといいんじゃない?というとだってオレンジは売り切れだからと言っていました。
今日も子ども達が子ども達同士で話をしては笑顔になり、話をしては険しい顔をしていたりしていました。絵本を読んでいた子ども達。そこで急に「私は、○○くんにたんぽぽぐみのときにばかにされていやだったんだからね。あやまって」と言う年長児がおりました。言われた本人は困った様子でした。年長児の言いがかりも高度です。
「先生カタツムリが滑って落ちそうだよ。体にくっついている小さいカタツムリのせいだよ」と教えてくれました。大きなかたつむりがかわいそうだ・・・と呟いていました。
「先生、いもりのしっぽが、求愛行動の色のむらさきいろになってる」と教えてくれました。
以前、イモリを飼い始めた時にイモリの特性を調べ、話していたことが現実に起こりました。子ども達はかっこいい~と言っていました。
「先生、またあのしろいむしでてきたよ・・・」
アゲハチョウの幼虫がさなぎになりました。
しかし、そのさなぎから白い芋虫が出てきたのでした。アゲハチョウの幼虫の時に何かの虫に卵を産み付けられ寄生し、さなぎになった時に体から出てきたのです。そして、今度はその芋虫がさなぎになり・・・。孵化したものは大きなハエだったのです。今度も早い段階から白い虫が出てきたため子ども達は急いでとってと慌てるのでした。
「先生、カタツムリの赤ちゃんがまた半分くらい大きくなったよ」と言います。毎日見ているだけあってたった二日の間の変化も見逃しません。最近、いもりの二匹が寄り添っています。新しい命の誕生が始まるかもしれません。
今日も確かに子ども達の学びを促しているにじの虫かごでした。
k☆y


◆魚釣りから… (そらグループ)

いよいよ10月に入りました。ファミリースポーツデイやハロウィンなど楽しい行事があることに子どもたちもわくわくしているようです。
今日は室内で過ごしました。天候により園庭へ遊びに行けなかったのですが、ブロック・ラキュー、折り紙、双眼鏡作り、魚釣り、ごっこあそびなどそれぞれの遊びが充実しているように思いました。
そらグループのお部屋にある、魚釣りゾーンがとても人気で毎日釣竿をお友達と順番に使う姿がみられます。日ごろ一緒にいることの多いゆり組の〇〇くん、△△くん、◇◇くんも毎日魚釣りを楽しんでいます。
今日は折り紙をしていました。子どもたちだけの世界で夢中になっていることが多いのですが、今日は「先生どうやってやるの?」と折り紙の折り方を尋ねていきました。少しだけ教えるとその場から離れまたとりかかりました。
出来上がったものは折り紙の魚(鯉)でした。
以前は魚の絵も描いていました。折り紙の折り方や絵の細やかさなど成長していて嬉しく感じる瞬間でした。魚釣りゾーンからつながって新たな遊びへ…。さらに夢中になれることを一緒に考えたり提供していきたいと思います。(K.Y)


Posted in 園のこだわり