想いを受け継ぐ
2016年08月05日 金曜日
本格的な夏が来ました。朝お迎え時、門の前で強い日差しを受けると、園庭の木陰を見ながら自然の力強さをあらためて感じます。今日は蝉の鳴き声も一段と大きく聞こえてきます。お子さんと手を繋いで登園されるお父さんに「暑いですね」と一声かけると、「会社で着替えます」とそんな言葉が戻ってきました。
先日、高校時代のバレー部員11名のOB会がありました。後輩が企画してくれ監督を偲んで40数年ぶりの再会でした。まずはお墓参りです。監督の眠るひばりか丘霊園まで後輩が車をだしてくれて、参拝することができました。
部員が少なく厳しい条件の中で始まったバレー部でしたが、監督の目標は高く、『バレーを通して人として将来の自信に繋がるように』と市内優勝・全道大会優勝・全国と夢を追いかけて練習、練習の毎日でした。監督は常に『継続は力なり』と言って数少ない部員を励ましてくれ、試合に勝つために、練習量をこなし、そして練習試合を多く組んで、1年・2年、3年といつしか勝てるチームになっていました。
当時のスコアーブックも遺品として奥様から手渡され皆で回してみました。その書き込みを読むにつれ、その頃は監督の考え、気持ちが分からなかった事に今さらながら気づき、大事な時間を仲間と共に振り返りながら、忘れられない青春の一ページを思い出せてくれた一日でした。
また、突然監督のお父様が倒れ学校に戻ることになった時の事の話を知り、その後バレー部を継続できなくなってしまった痛切な思いに、後輩とともに涙しました。
その後監督は母校に戻り、今度は私立高校として参加。優秀な生徒を選抜し、数年後全国大会出場、八王子実践女子に勝った記録は、今でも監督の凄さを思い出させてくれます。
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亡き監督のお陰様で今の自分があること、感謝の念が湧いてきます。そしてこの度の再会で、初めて出会う後輩との縁も繋がり素晴らしい偲ぶ会でした。
今年もこの時期【田舎のお盆】を迎え、お世話になった恩師の数々の言葉、教えを胸に静かに自分を振り返りたいと思います。
園長
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