繰り返し繰り返し・・・
2016年08月24日 水曜日
先日、年少児K君の様子をみていました。「一緒に遊ぼう」といいながら友だちのそばに行くと「やだ」と言われてしまいました。K君は「なんでー」と言いながら相手の子をつき飛ばてしまいました。そして相手の子は、泣いてしまいました。
しばらくお互いに「やった」「やられた」と押し問答していた割には、あっさりとK君はその場を離れほかの友だちのところに行きました。そこでは「僕も見たい」と相手の見ていた絵本を取り上げました。その後も、いろんな場所でK君の泣き声や、友達の泣き声がありました。
K君は、とても人懐っこく、友だちが大好きです。いろんな友だちに、自分から積極的な関わりを持とうとします。しかし、自分の主張は出来るようになりましたが、まだ、相手の意見を受け入れることはできません。
大人がこの場面だけをみると、K君の困った行動に見えてしまいますが、これも順調な発達で、自分の思いが通らない体験の繰り返しながら、少しずつ相手の意見も受け入れるようになっていきます。
子どもたちは段階を踏まえ、発達していきます。保育者は、発達をしっかり見極めていないと、子どもを無理に誘導したり、善悪を決めつけてしまったり、大人の意見を押し付けてしまったり、決して良い影響を与えることができません。
こころに余裕をもち、これからもK君の成長を見守っていきたいと思います。
保育主任
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