◆5月16日(月)の子どもたち
2016年05月16日 月曜日
◆ 小さいけれど、大きな存在。 (つぼみ)

週明けの月曜日。保育者がおいでと手を出すと、泣きながらも手を出してお母さんから離れられるようになってきた子もいます。
少しずつ、安心できる場所になってきてくれているのかなと嬉しく感じます。
週末の疲れもあったのか、朝のおやつが終わると眠くなってしまう子が何人かいました。「眠いよ~」としっかりアピールしてくれます。そして、そんな子どもたちのサインをキャッチする私たち保育者も以前より、一人ひとりの要求がわかるようになってきたような気がします。
お互いの関係が近くなってきた証拠だなとまたまた嬉しく感じました。
起きている子は園庭へ。
園庭に出ると、たくさんの人たちが声を掛けてくれます。
他のクラスの保育者、ふじ組、きく・たんぽぽ組、幼児組・・・「かわいい。」と頭をなでなでしてくれたり、「泣いてる。」と一生懸命あやしてくれたり、おもちゃを持ってきてくれたり。
色々な人に関わってもらいながら、大きくなるのだなと改めて感じました。
つぼみ組の子どもたちが私たちにくれるもの、つぼみ組の子どもたちが周りの人からもらうもの・・・どちらも大切です。
体は小さいけれど、育子園になくてはならない大きな存在になっている子どもたちです。(I.E)


◆ 子どもってすごい!! (ふじ1)
砂場での出来事です。
砂場で保育士と2歳児がコップに砂を入れて「かんぱーい」とやっている姿をそばに座ってみていた〇ちゃんは、砂場のおもちゃの中からコップとシャベルを持ってきて、同じようにコップに砂を入れ始めました。
もしかしたら乾杯をしたいと思うかもしれないと、保育士がコップの用意を始めましたが、〇ちゃんは全くそのような素振りを見せることなく、まるで茶道のように両手でコップを持ち、ゆっくりと顔に近づけていきました。
もちろん、本当に口にすることはありませんでしたが、その様子はとてもお上品な感じでした。
その様子を見て、「お茶、おいしい??」と声をかけると、嬉しそうにコップに砂を入れるところからもう一度初めて、やっぱりお上品にお茶を飲んでいました。
1つのことを関連付けて遊ぶだけでもすごいことなのに、他の子の遊びを見ながら真似をして、自分らしくアレンジしていた〇ちゃんはすごいなと感じます。
また、別の場所では、男の子二人組が大門に写る自分たちの姿を見ながら、何やらお話をしていました。
手を振ったり、時折大門の裏を覗き込もうと小門に近づいて、そのたびに2人で笑い合いながら楽しそうに話している姿を見て、まだまだ一人遊びが楽しい時なのに、お友だちとも関わって遊べるなんて、すごいなぁと感心してしまいました。
子どもたちの成長は日々大きく変わっていきます。
そのたびに、「すごいなぁ」と感じることになると思うと、本当に嬉しい限りです。
これからも、子どもの「すごい」を見逃さないように、しっかりとアンテナを張って感じていきたいと思います。(E.Y)


◆ 子どもの目線には・・・ (ふじ2)
ふじぐみになると自分たちよりも小さいつぼみぐみさんがいます。今までは自分の遊びで満足していた子ども達ですが、園庭で泣いているつぼみぐみさんの姿が見られます。自分より小さくてまだ歩けなかったり泣いて何かをアピールしていたり珍しいものを持っていたり、気になる様子です。
ベビーカーに乗っているのも珍しく、知っている保育士がいたため近づいてじーっとつぼみの〇くんを見つめる△ちゃんの姿が見られました。
小さな手に触れてみたり、私たちから見るふじの子たちもちいさく感じますが、少しずつお兄さんおねえさんになっているんだなと感じました。
つぼみぐみの子ども達とも少しずつ関わっていけたらなと思います。
(K.E)


◆ おともだち。 (ふじ3)

今朝は、先週からお部屋にやってきた、あおむしの観察から始まりました。じっと覗き込むと、休みの間にフンがたくさんに。カゴをお掃除しながら、子ども達も小さなカゴの周りにぎゅうぎゅうとなってあおむしを見るのを楽しんでいました。観察が日課になりそうです。
朝の集まりの時に、一人ずつお名前を呼んで今日の出席確認です。「はい」と元気に返事をしたり、少し恥ずかしくて手だけ上げる子もいたり。友達の名前で返事したり・・・と、ひとりひとりと目を合わせながら確認する朝の時間です。「今日はお休みのお友達いるかな?」と聞いてみると、みんな周りを見渡して確認。〇ちゃんはひとりお友達がお休みなことに気づき、「◇ちゃん おやすみ」と教えてくれました。
周りをよく見ています。そして友達の名前もよく聞こえるようになってきました。
園庭へ行くと、△ちゃんと◎くんが仲良く手をつないでいました。手をつないであちらこちらに歩き回り、時々立ち止まっては何かを眺め、二人でごにょごにょ。とても楽しそうです。どちらのペースでもなく、お互いが顔を見合わせながら歩く様子がとても微笑ましかったです。
一度立ち止まり、ログハウスへ。そしてまた手をつないで歩こうとすると、◎くんの手には砂がついていたようで、△ちゃんは手を取って丁寧に砂をパタパタと落してあげて「きれい なったよ」と、にっこり。また二人で手をつないで遊びに出かけました。
一方で、ボールが大好きな□くんは、保育士と一緒にボールをキックしてサッカーを楽しんでいました。ちゃんと人のいる方にキックしてボールを渡すことのできる□くんは、ボールをけるたび嬉しそうです。コロコロ転がった先に幼児組のお兄さんがいて、お兄さんがボールを蹴り返してくれたらうれしくてニッコニコに。お兄さんもその様子に気づいたようで、ボールを再び蹴り返してくれて、しばらくボールのやり取りを楽しんでいました。
ひとりであそんでいることもまだまだ多い年齢ですが、少しずつ「おともだち」という感覚も、芽生えてきているようで一人の世界から友達と一緒の時間も楽しい時間に変わってきているように思えます。たくさんの楽しいこと嬉しいことを子どもたち同士で共感しあえる日が楽しみです。
(K*S)

◆ 園庭で虫探し (きく)

今日は、園庭でてんとう虫を探す子どもたちの姿が多く見られました。さっそく見つけると、オレンジ色の小さなてんとう虫でした。子どもたちは、「動いてる」・「オレンジ」・「小さい」などたくさんの思いを言葉にしていました。
しばらく眺めていると、「つぎはありさん探す」という子どもも出てきました。話は、てんとう虫からありの話となりました。「ありさんは穴掘るんだよ。お家だよ」という言葉を聞いた○くん・△ちゃんが「穴掘り屋さんになる」とスコップを持って走りだでしました。園庭中を走り、色々な場所の土を掘っては「ありさんいますか」と言っていました。土を掘ったついでにその穴に、ジョウロの水を入れて「ありさんのお風呂」と言っては楽しく遊んでいました。
てんとう虫を見ていた子たちはどうなったかといいますと、年長さんがカタツムリを見つけてみんなに見せていました。カタツムリを見て一番多かった感想が「カタツムリさんってうんちするの」でした。保育士が「みんなと同じで食べ物を食べたらうんちするんだよ」と伝えると「カタツムリさんのおしりってどこなの」と次の疑問へと変わっていきました。生き物を通して子ども同士・子どもと保育士での共感のひと時となりました。
子どもたちの何気ない疑問や、行動から何がしたいのか、会話を通して子どもも保育士も共に成長して行ける要素がたくさんある事に気付かせて頂きました。一緒に成長して行けることがとても大切であると感じる事ができた1日となりました。(K・K)

◆ やりたいと思う気持ち (たんぽぽ)

今日は、園庭に出かけてきました。園庭の太鼓橋を楽しむ姿は、どんどん増えてきている気がします。最近、◎ちゃんが太鼓橋の話しをよくしてくれていました。「◎ちゃん、太鼓橋できたよ~」数日前にそんな会話をしていました。「そうなんだ、今度見せてね~」と声を掛けていたのですが今日、コンビネーションの側で砂遊びしていると「せんせー」と滑り台の上から◎ちゃんの声が聞こえてきました。
「どこからのぼったの??」と『尋ねてみたら、太鼓橋とのこと。嬉しくなって、見に行きました。ちゃんと、順番に並んでにこにこ待ってる◎ちゃん。「せんせい、みてて」とニッコリ笑ってやって見せてくれました。縄を足でギュウっと掴んで、膝を使って上手に上がっていきます。上まで行けた◎ちゃんの顔は最高にいい顔をしていました。
少し前に、太鼓橋に挑戦したいからみててと何人かの子の太鼓橋にチャレンジしている姿を見ていたことがあります。その場に、◎ちゃんの姿もありました。その時、じっと見つめたのでしょうか。よく観察して、練習してきたのでしょう。とっても、人気の太鼓橋。混んでいることも多いのですが隙を狙って何度も挑戦していました。
どんなことも、自分がやってみたいやりたいと思った気持ちは本当に強くするんだなと感じました。普段の◎ちゃんは、おっとりしていてほんわかした雰囲気の中、大人が仲介して友達との関わりをつなぐ時もあったりしますが、◎ちゃんの太鼓橋での姿は、本当にたくましく周囲の様子に自分の気持ちを表現していました。本当に驚いた一面でした。
砂場では、お皿に砂を盛って□ちゃんが保育士におもてなししてくれました。受け取る時にうっかりお皿がひっくり返ってしまいました。ちょっと驚いた表情の□ちゃん。泣いてしまうかな・・と思ったら、「大丈夫だった??またもってくるからね・・」といそいでもう一度作ってくれました。そんな優しい言葉を添えておもてなししてくれました。
自分の想いより先に自分以外の人へ心を配る□ちゃんの心に出会えて癒されました。また、子どもたちに心に寄り添ってもらったと感じてもらえるような関わりに心がけていきたいと思いました。U・A

◆ 有言実行 (うみグループ)

朝の集まりで、「今日はどんなことをしたいですか?」と質問しました。
虫探しに夢中の子は「今日はゴキブリを沢山見つけます」と言い、いつも電車ごっこをしている子は「今日は園庭でみんなで電車ごっこします」と言っていました。
集まりの時間は、手を挙げて発言することを楽しみ、少し緊張しながらも友達の前で発言でき、拍手をもらえたことで自信につながっています。
なので、言っていることと実際に行なうことでは異なることも多々あるのですが、今日は園庭に出ると朝の集まりで言っていた通りのことをして子ども同士が関わる姿が見られました。
「電車ごっこをしたい」と言っていた△くんは、皆に言うのは恥ずかしかったのか、初めに保育士に声をかけてくれて、次第にお友達が集まり園庭を何周もしました。
途中で降りていく子もいたり、「ここは踏切でーす」と途中参加してくる子もいたのですが、最後に残った一人のお友達とずーっと一緒に電車ごっこをしていました。
くっついているのが嬉しそうで、どちらも「もうやめよう」と言うことなく続いていきました。
徐々に言葉と動きが一緒になり、自分の思いを言葉にしたり、身に着けた知恵を使い、誰かに頼ったり頼られたりとすることができるようになることで、お友達との関わりも深まっているのだなと感じました。(B・K)
◆調べる (にじグループ)

朝の集まりでにじグループを見て何か思った、と聞くと、「色鉛筆の場所が変わった」「おままごとが変わった」「お部屋が変わった」と気づいたことを教えてくれます。
みんなが楽しめるように考えたんだと話し、また新しい造形ゾーンの説明をしました。
切ったり、貼ったりして作ったもので遊んだり、飾ったり楽しむ場所と説明すると、「いいね」との反応が返ってきました。
また、保育者が爬虫類・両生類の図鑑を用意しました。
そこにはイモリの種類や飼い方、虫かごには岩を入れること、岩には登れるよう滑らかになど詳しく書いてありました。
集まりを終えると図鑑に集まる年長児の男の子たちは黙々と一ページずつめくります。
「ねー先生見て」と指差す先には卵を丸呑みする蛇の写真、トカゲを一飲みする蛇でした。
「すごい」と衝撃を受ける子、「・・・」衝撃のあまり声も出ない子がいます。
蛇は怖いね、と話すと「飼いたい」と言います。
次のページには亀が乗っていましたが、そこには蛇を丸呑みする亀の写真がありました。
「えっ」と衝撃の写真に、「蛇と亀は一緒に暮らせないね」と一言。
そこでなぜ丸呑みするのか、噛まないと良くないよ、との話になり、調べます。
図鑑には蛇・亀の骨組みの写真があります。
そこには歯らしき尖っている部分がありました。
なぜ、どうしてをすぐに調べられる環境は子どもたちの集中力を持続させます。
午前中、二つの図鑑を交互に見て調べていました。
(A,Y)


◆ かわいいね (そらグループ)

以前、子ども達一人ひとり鏡を見ながら描いた自画像を使って昨年と同様に当番表を作りました。
今朝登園すると早速気が付き自分の顔はどこにあるのか探したり、お友達がどんな風に顔を描いたのか眺める姿が見られました。
昨年も描いたゆり、ひまわり組の子どもたち。昨年の自画像と比べて見てみると、髪の毛やまつ毛、歯など細かい部分を描けるようになったり、全身を描けるようになったりと一人ひとりの成長を感じられました。
当番をすることの楽しさや、同じ当番をする友だちと協力することや達成感、満足感を得られる機会となればいいなと思います。
園庭へ行くと、低年齢の子どもたちに出会い、触れあうもも組の姿が多く見られました。
ベビーカーに乗っている子どもを見つけると「かわいい。」と手で触れてみたり泣いているつぼみ組の子どもを見ると笑顔で抱っこしたり。
そらグループの中では年下ですが、園庭へ出てみると素敵なお兄さんお姉さんに見えました。きっと日ごろの異年齢の関わりの中で優しくしてもらったことや安心感を感じているからこその姿なのかなと思いました。
子ども達一人ひとりが頼もしいなと感じる一日でした。(K.Y)


Posted in 園のこだわり