『合掌』は相手を敬う心
2016年04月13日 水曜日
新しい年度が始まり4月も中旬を迎えます。たくさんの新しい出会いが待ち受ける季節でもあり、人に出会い、人の間で生きる私達にとって、4月は期待と不安の入り交じる特別な季節かも知れません。そんな時こそ改めて大切なものを見つめ直すことが必要ではないでしょうか。合掌はその出発点です。
合掌は、インドの礼法の一つで相手に対し尊敬の意を示す挨拶の形でした。仏教とともに各地に伝わり、わが国でも古くから尊敬や感謝を示す美しい姿として生活の中にとり入れられてきました。胸の前で手を合わせると心が静かになります。心が静かになると改めて自分を振り返ることがができます。今の自分の成り立ちを静かに振り返ると、様々なものに対する感謝の念が芽生えてきます。感謝の念が芽生えてくると、今度はこれまで出会った人達、これから出会うであろう人達を大切に思う気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。
そうです。人と人との関わりあいの中でいきていく私達にとって最っとも大切なものは相手を敬い大切にする心なのです。『合掌』はその心を一つの姿として表したものなのです。人を敬うとその人の声が聞こえるようになります。話に耳を傾け、人柄に触れ、近づき、学ぶ気持ちが芽生えてきます。その心の営みを『聞法』といいます。直接的にはお釈迦様の教えを聞くという意味ですが、同時にその教えを自ら求め実践していくことの尊さを表す言葉としても使われているのです。
合掌はみ仏様に対してだけするものではありません。身近にいる人達、まずは家族に対して手を合わせてみてください。と妙福寺保育園の園長先生からお話を伺いました。
先日、朝お迎えの挨拶時『私に手を合わせないでください』という方に出会いました。一瞬『ドキッ!!』としましたが、その言葉も新たな出会いの一つでした。その人にとっては何か意味があったのだと思い、それからは合掌は、心の中でさせていただいています。
その出会いから、私自身改めて今『合掌』の意味を学ばせていただき、心から敬いの気持ちの実践を教えていただく機会に触れたことに感謝したいと思います。
始めに家族からの実践、そして毎日会っている人も新しく出会った人も互いに敬い合い学び合う、4月はまさにその出発点となる大切な季節である事を知りました。
園長
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