◆3月4日(金)の子どもたち
2016年03月04日 金曜日
◆元気が出る声 (つぼみ)

元気な声が響くつぼみぐみ。今日はいつにも増してお話しが上手で、いつでもどこでも誰かしらの『★△◆◯■・・・』という可愛らしい声が聞こえてきます。
おやつや給食で使ったエプロンを丸めている〇くん、得意気に『クルクルクルー!』と音をつけていたり、遊びの中での『かして』『まっててねー』『どうぞー』はお手の物。ほとんどの子がどれかしらの言葉を使い、自分の気持ちを伝えようとしたり伝えたり・・・お友だちや保育士とのやり取りを楽しんでいる姿が見られています。
今日は園庭でボールを出して遊びました。一人がボールを持てば、ぼくも・わたしもと次から次にボールを出した保育士の元へと駆け寄り『かして』『ちょーだい』『~ちゃんも!』とボールを求めて言葉のシャワーが降ってきます。みんな一気に来たので「ちっと待ってねー」と保育士も言葉で返します。言葉や仕草で自分の思いを伝えられるようになった子ども達は言葉の意味もしっかり理解してくれているので、保育士がボールを出すまでちゃんと待っていてくれました。ボールを持った子ども達は一人ひとつ抱えて走っていきます。
『ポーン』と投げる子、『ん!』と勢いよく蹴る子、転がって行ってしまったボールを追いかけて『まてまてー』と追う子。いろんな声と姿が見られました。
築山にある土管の片方には△ちゃん、反対側には□くんと☆くんが覗き込んでいました。保育士が□くんと☆くんに「向こうに誰かいるねー誰だろう?」と聞くと『おーい!』と呼ぶ□くんと『△ちゃーん!』と呼ぶ☆くん。その声に応えるように△ちゃんが土管の中を通って出てくると『いたいた!』と二人は大喜び。
三人の上では築山に腰掛ける◇ちゃんと◎ちゃんが飛行機の飛ぶ音を聞いて『あっ!』と気づき指差して『あっち!ブーン いた!』と賑やかです。
お友だちの名前はもちろん、保育士の名前もその子なりの言葉で呼んでくれたり言葉には出さずとも訪ねてみるとちゃんとその保育士を指差してくれたりと、これから出てくるであろう言葉達にも期待が膨らみます。
子ども達の元気な声と素敵な笑顔は本当にうれしい気持ちになります
K・E。

◆みんな一緒に! (きく / ふじ)

きく組での生活も、一週間が経ちました。
子どもたちも、新しいお部屋に慣れてきていて、お支度などもスムーズにできるようになりました。
自分の事をすすんでやるだけでなく、お友だちが困っていると手伝っている姿が見られるようになり、びっくりしています。
生活だけでなく遊びを見ても、みんな一緒に!という姿が多く見られます。
今日は園庭に出てみると、「一緒に遊ぼう」「一緒にやろう」という声が沢山聞こえてきました。
週初めには、同じグループだった子と関わることが多かったように感じますが、今では名前もちゃんと覚えて会話の中に名前が出るようになり、きく組のお友だちとも関わりが増えてきています。
トランポリンがお気に入りの〇ちゃん。
保育士に「一緒にやろう」と誘いトランポリンへ向かうと、これからやろうとしていた◇ちゃんを見て「◇ちゃんもやるの?一緒にやる?」といつの間にか一緒に来た保育士の事は忘れて二人の世界でトランポリンを楽しんでいました。
楽しそうなのが伝わったのか、近くで遊んでいた子も合流して、気がつけば大人数でのトランポリンになっていました。
また、別の場所では、ボールを持っていた△くんに□ちゃんが「ねえ、ポーンってできる?」と声を掛け、初めはボールが取られてしまうのではと警戒していた△くんでしたが、□ちゃんの「一緒にポーンてしよう」の言葉に安心したのかボールの投げ合いが始まりました。
もちろん、コントロールが定まらず、全然違うところに転がってしまう事もあります。
そんな時は近くにいた子に「ボール捕まえて」と声を掛け、そこからまた輪が広がっていっていました。
沢山ボールを追いかけて疲れると「休憩!」とゆりかごスイングに乗ったり、お水を飲みに行ったり、一緒に・・・は続いて行きました。
一番大きな〈みんな一緒に〉は、給食を保育士も一緒に頂くようになったことです。
子どもたちも、「先生もおいしい?」「先生、にんじん食べられるの?」など、今まで以上に会話も増え、楽しい給食の時間になったように思います。
子どもたち同士が助け合っている姿や仲良く遊ぶ姿は、本当に頼もしく、成長を嬉しく思います。
大きくなってもこの姿や気持ちがいつまでも続くように、私たち大人の関わりが大事なんだと改めて感じました。(E.Y)


◆みんなでおさんぽ (たんぽぽ / ふじ)

ミッキー体操が終わりました。朝の集まりはどこでするのかな?
みんな「こっちー」「イスにすわるー」と進んで椅子に座ります。
いつも朝の会では絵本や紙芝居を見ます。
今日は大型絵本の「たまごのあかちゃん」を見ました。
「♪まあるいたまごがパチンと割れて中からひよこがピヨッピヨッピヨッ ま~ぁかわいい
ピヨッピヨッピヨッ♪」と歌にあわせて読んでいきました。
絵本に見入ったり歌をうたってノリノリだったり久しぶりの大型絵本を楽しんで見ていました。
今日は何しようかな?の声に「バスみる」と声があったり「おさんぽ行く」と言う声もあったので、そしてまだたんぽぽ組はお散歩に行ってなかったので行くことにしました。
「大聖堂にいきたいと思います」と言うとやったーと言うようにみんな準備にとりかかりました。
さあ、お散歩に出発です。お散歩カーと歩いて行きました。
「あったかくて気持ちいいね」「お空もまっさおできれいだね」
お散歩日和でした。
途中〇ちゃんが「パチンとわれて♪パチンとわれて♪」と歌っていました。
たまごのあかちゃんを思い出したみたいで口ずさんでいました。「パチンとわれて」のフレーズだけでしたが楽しそうに歌っていました。
大聖堂に着き芝のあるところで遊びました。
石によじ登ったり芝の上を走りまわったり思いっきり楽しみました。
石の上では色んな姿がみられました。
石の上にまたがる△ちゃん。その姿は乗馬のようです。
石の上で正座で座る◎くん。その姿はお坊さんのようです。
石の上で◇ちゃんと☆ちゃんと▽ちゃんは葉っぱが垂れ下がるのを見て「シャワーだよ」と言いながら葉っぱをシャワーに見立て顔や体を洗う真似をしていました。シャワールームのようです。
石の上で数人座りながら「おちゃでーす」「パンはんぶんこね」とカフェのような空間に入れ替わりで座りながら、やりとりをしていました。
芝の上での同じ空間で楽しむ姿に顔を見合わせて微笑む姿、たんぽぽぐみ=おともだち
そんな雰囲気を感じました。
こうやって少しずつゆっくりと楽しい時間を共有し絆が深まっていくんだなた感じました。
t*s


◆優しさに触れて (うみ / きくたんぽぽ)
今日の朝の会では白雪姫の大型絵本を見ました。物語の世界に引き込まれ真剣に見る子供たち。少し長いお話も飽きずに最後まで見られるようになってきました。
うみグループにあるブランコ。保育士と一緒に10秒数えおまけのきしゃぽっぽを歌って交代していたのですが、きくたんぽぽ組の子供たちだけで約束を守り、誰も嫌な思いをせずに順番でブランコに乗って遊ぶことができていました。子供たちの柔軟性は素晴らしいです。そしてゆり組のお兄さんがまだ漕ぐことのできない子を後ろから押しブランコを揺らしてくれました。素敵なお兄さん像です。
手足のスタンピングをしました。4月と比べるととても大きく、成長したんだな~とうれしい気持ちになりました。スタンプ台に手と足をそれぞれつける段階をゆり組のお姉さんがお手伝いしてくれました。インクがつくように手を押さえてくれたり、足を押してくれインクがついたのを確認すると紙の上に手足を誘導してくれスタンピングできたことを一緒に喜んでくれました。
今日1日でお兄さんお姉さんの優しさにたくさん触れ、きくたんぽぽの子供たちもこんなお兄さんお姉さんになりたいな~と思ってくれたらいいなと感じました。
(K☆H)


◆お兄さんお姉さんと・・・ (にじ / きく・たんぽぽ)

暖かな日差しに包まれ春の訪れを感じられる季節になってきました。
新年度向けてにじグループで過ごし始めて1週間がたちました。
お兄さんお姉さんとの生活を楽しんでいるようで、今までは同じ年齢のお友達と固まって遊ぶ様子が多かったのですが、1週間たつと次第にお兄さんお姉さんたちと一緒に遊ぶ姿が見られ始め楽しんで会話をする姿が多くなってきました。
今日の朝の会では、お兄さんお姉さんたちに名前を覚えてもらえたかなと言うことで、再びみんなの前に立ちクイズがスタート。
お兄さんお姉さんがお名前を呼んでくれた事がうれしくて、ちょっぴり照れたり、顔を真っ赤にしながらも嬉しくてニコニコしている姿がとても可愛かったです。
仲良し3人組を発見。きく・たんぽぽ組の女の子2人とゆり組の女の子1人が一緒に粘土遊びをしながら「なにつくろうかなー」と粘土をコネコネ楽しんでいました。保育者が「園庭に行きたい人来てね」と声掛けをすると〇ちゃんが「〇ちゃんもえんていいきたい」と言い、一緒に遊んでいた△ちゃんが「△ちゃんもいくー」と片づけを始めると、ゆり組の◇ちゃんも「いっしょにいこう」と3人で片付け、一緒にお支度をして園庭へ出かけていきました。
園庭でも仲良しの3人。ゆりかごスイングにきく・たんぽぽ組の2人が乗ってゆり組のお姉さんが揺らしてあげる姿がみられ、とてもうれしく微笑ましい光景でした。
園庭から帰ってくるのも一緒で〇ちゃんが「せんせい◇ちゃんのおとなりでごはんたべたい」と言っていたので「良いよ、楽しくお話ししながら食べようね」と伝えるとニコニコの笑顔で微笑んでいました。
1週間でお兄さんお姉さんとの生活に馴染んでいるみんな、毎日が充実し楽しんでくれているのだなと改めて感じた瞬間でした。
来週も笑顔で登園してくれたら嬉しいなと思いました。
(M・Y)


◆やさしさいっぱい。 (そら / きく・たんぽぽ)

新しい生活が始まって一週間の終わりを迎えようとしています。毎日ドキドキしながらも、新しい毎日のドキドキを楽しんでいる姿にちょっぴり安心しました。
朝の会を終え、それぞれ好きな遊びを目掛けて散らばります。「ねぇねぇあれはどこ?」「ここはもう遊んでいいの?」と、どこにどんなものがあるのか、お気に入りがもう見つかっている子も。一番人気なのはやっぱりロフトの上のおままごとコーナーです。だいたいみんなそこにぎゅっとまとまって遊んでいます。あとは、今までになかった恐竜のフィギュアです。静かに黙々と遊んでいるなぁと思って覗いたら、恐竜を手に持ち眺めていました。分解できたり、骨が見えたりと興味深いようです。
外へ行ける時間にも、今までだったらすぐに「おそといく!」と行っていたのに、「どうする?」と声をかけると、うーん。とちょっと考えて「おへやであそぶ」との答え。今あそびたいもの、今あそびたいことを少しずつ考えるようになったことに成長を感じました。
何をするにも、お兄さん・お姉さんがいてあこがれな反面、ぶつかることももちろんあります。おもちゃの取り合いもあります。けれども、「ルール」があるから生まれる喧嘩でもあります。いまいちルールという概念のない子どもたちには、まだお兄さん・お姉さんの遊びの世界に時々土足で踏み込んでしまい喧嘩になることもあります。子どもたちには子どもたちなりのルールがあることが、幼児組のお部屋で生活していると感じられます。
けれども、そんなお兄さん・お姉さんたちはやっぱり優しくて、少し困っているとすぐに助けに来てくれます。着替えで服が脱げないと、気づいたら二人掛りで引っ張って脱がせてくれていました。鼻水が出ているとティッシュをもってきて拭いてくれたり、寝る前はトントンしてくれて、普段なかなか眠れない子もスヤスヤと夢の中へ。恐るべし!お兄さん・お姉さんパワーです。
そんな、お兄さん・お姉さんの優しさをたっぷり感じながら過ごす子どもたちは、私たちが思っていた以上に良く遊んで、食べて、眠って・・と新しい生活を送っているので子どもの順応性の高さには驚かされます。今はまだ少し緊張感のある中で生活を送っていると思うので、慣れてきた頃、果たしてどんな姿を見せてくれるのかも楽しみです。
今週は新しい生活で身体もいつも以上に疲れていると思うので、週末はゆっくりすごして元気をチャージして、また月曜日から元気な姿を見せてください。
(K*S)


◆子ども同士の関わり (うみグループ)

今日は、お部屋と園庭で遊びました。
ブロックでお店を作りジュース屋さんを行う、ゆりぐみの〇〇くん。最初に来たお客さんは、ゆりぐみの△△くんです。
「いらっしゃいませー。何ジュースにしますか?」
「りんごジュースください」
「はい、〇〇です!」
そんなやりとりを楽しみます。
次のお客さんは、きく・たんぽぽぐみの□□ちゃんと◇◇くん。少し照れくさそうにしながらも自らお店にやってきました。そしてやりとりが始まります。
「いらっしゃいませー。何ジュースにしますか?」
「・・・。」
□□ちゃんたちが恥ずかしそうにしていると。
「これは、レモンサワーで、これは、オレンジジュースだよ。欲しいの指差してごらん」
「はいありがとうございました!」「またよかったら来てください!」
□□ちゃんたちの姿に合わせ、接客方法を変えた〇〇くん。当然のように見えますが〇〇くんの心遣いに感動しました。□□ちゃんたちも嬉しそうな笑みを浮かべていました。
新しい環境にも少しずつ慣れてきた子どもたち。主体的に遊びを行う姿はもちろん、このような異年齢の関わり、子ども同士の関わりも増えてきました。
これからも大切にしていきたいです。
T.N

◆つながるお店屋さん (にじグループ)

今日は今週最後の日。
朝の集まりでは、きく・たんぽぽ組さんたちを前に呼んで、クイズをしていきました。
お名前わかるかなクイズ。
きく・たんぽぽ組の子どもたちみんなを順番にクイズしていきましたが、わからない子はいなく、必ず誰かは知っていて、答えていました。
難しいかなと思いながらもやってみましたが、子どもたちがしっかりと名前を覚えていたことに驚きました。一緒に遊んだり、教えてあげたり、関わる中で自然と覚えていったようです。
園庭にいきました。
園庭では、氷鬼やろうと今日も張り切って遊んでいました。
もも組の◎ちゃんは、「せんせいのごはんつくったの」と言いに来てくれたので、見に行ってみると、たくさんのごはんを作ってくれていました。
するとそこへ、ふじ組の子たちが見に来て、
「なにつくってるの?」と質問しました。
◎ちゃんは「ごはんつくったの」と答えると、
「なんのごはんつくったの?」と聞かれたので、
「ピンクのごはんつくったの」と答えました。
おいしそうだねというようにずっと見ていました。
食べてもいいか保育士が尋ねると、「いいよ」と快く言ってくれたので、
みんなでもらって「おいしいね」と食べました。
その後は、保育士が見つけた大きな葉っぱをお皿にして、ごはんをよそっていきました。
それをログハウスに持っていき、お客さんを呼んでみました。
近くでお家ごっこをしていたゆり組のお友達が来てくれました。
「わーおいしそう。」「おいしいね、ありがとう」
そんな言葉を聞いて嬉しそうな◎ちゃんでした。
次に、お部屋でもレストランごっこをよくやっていたゆり組の◇くんを呼んでみると、「これはなんですか?さくらもちかな」「あーおいしい」と満面の笑みを浮かべながら食べてくれました。
その次には牛乳を作っていたもも組の△くんを呼ぶと、△くんも牛乳をお店に置いてくれ、一緒に食べて飲んでいました。
そんなことをしていると、隣にそらグループのお友達が、自分で作ったケーキを持って来て、売り始めていました。
お店屋さんをやっていた子どもたちは、そちらも気になり、覗きにいきます。
ケーキをもらい嬉しそうに食べていました。
今度はそこに自分たちで作ったごはんや牛乳も運んで、同じお店屋さんになりました。
少し保育士が関わることで、いろんな関わりの生まれたお店屋さん。
子どもたち同士で関わり始めると、自然とつながっていきました。
子どもたちの姿を見て、そのとき、その子に必要な関わりができるよう、見守っていきたいと改めて感じました。
(H.K)


◆サッカーブーム到来!? (そらグループ)

朝、登園するなり「先生、今日サッカーやりたい!」と言いにきたのはゆり組の〇くん。
〇君のお兄ちゃんが中庭でサッカーをやっている様子をいつもうらやましそうに見ていたことを思い出しました。
今までも、一緒にやってきてもいいよ。と声を掛けていたのですが、なかなか仲間に入ろうとはしていませんでした。なぜだろうな・・・と思っていましたが、その謎が今日解けたような気がします。
今日はひまわり組さんが卒園遠足で出かけているのです。
今日が絶好のチャンスだったのでしょう。
ゆり組の何人かの友だちに自ら声を掛け、「チームもできたよ!」とやる気満々です。
初めてサッカーに挑戦する子もいましたが、やりながら少しずつルールも覚えていき、気が付けば夢中でボールを追いかけていました。
チームを作っていく中で、勝ちたいという気持ちから衝突もでてきます。
相手を思いやって仲良く遊ぶためには衝突することもとても大切な過程です。
言葉では言い表せない複雑な気持ちや感情が芽生えてくるようになったのだなと、成長をしみじみ感じ嬉しい気持ちになりました。
サッカーブームはもしかすると、今後も続くかもしれません。
子どもたちとともに、楽しみながら、話し合いながら続けていけたらなと思います。(I.E)

◆キッザニアの街で・・・ (ひまわり)

さあ、いよいよ年長さんにとってのビッグイベント、卒園遠足の日がやってきました。数日前から、キッザニアに行ったら、どんなお仕事をしよう?とみんなで考えていたこともあり、期待で胸が膨らむ子どもたちです。事前に書いた予定表には、裏までびっしり描きこんだ子もいましたが、さていったいどうなるでしょうか?
40分ほどの短いバス旅を経て、待ちに待ったキッザニアに到着。スタッフのお姉さんに地図や50キッゾ(キッザニアのお金)をもらうと、早く始めたくて、ソワソワ落ち着かない子ども達ですが、その前にバッチリ記念写真もとってから。。
さあ、いよいよキッザニアの街に入り、ここからは自分たちで仕事を見つけていきます。初めは、何人かずつ友達と一緒に行動している子たちがほとんどです。どうしよっか?どうしよっか?と言いながら・・。まずはそれぞれのお店のスタッフさんに、声をかけなければならないのですが、「これ、やりたいです。」の一言がなかなか言えず、もじもじしている子には、「やりたいですって言ってみたら?」と背中を押します。勇気を出して、声をかけてみたら、優しいお姉さんが、親切に誘導してくれました。ソフトクリームは人気なので、すぐにはできず、とりあえず予約をしましたが、一つ何かができた!と満足したような、ほっとしたような表情です。
初めは、2人で行動していた〇くん。お互いやりたいことが違うので、なかなか思うように進まず、途中から1人になりました。自分で絵具やさんを予約したものの、時間になって、受付に行くと、なぜかやらせてもらえなかったと帰ってきました。訳を聞いてみたものの、なにかが足りないということしかわからず・・。本人もドキドキしながら、1人で行ったのにできなかったので、心が折れそうな様子です。そこで、一緒にもう一度、受付に行ってみることにしました。勇気を出して、もう一度声をかけてみると、今度は大丈夫でした。少し時間は過ぎてしまっていましたが、やらせてもらえることになり、早速絵の具を作る絵の具やさんの体験の始まりです。不安そうな様子で、こちらを見る〇くんに笑顔を返し、様子を見守ります。
でも、いざ作業が始まると、こっちのことはすっかり忘れて、真剣にスタッフの話を聞き、時々質問したりしながら、作業に没頭しています。それでも、作業の途中で、なにげなく振り返った〇くんが、あ、先生いたんだ。とすっかり忘れていたけど、その表情に浮かんだほっとした表情がなんとも言えなくて、それからまた、作業の続きをする〇くんを見ながら、改めて、子どもにとっての大人の存在について、考えてしまいました。子どもが自分でしようとすることを、こうやってじっと見守り、ときどき振り返った時にそこにいて安心できる・・・本当に困っている時に、その子にあった援助をする・・、そんな関わりが、普段の自分にはできているだろうか?まだまだだな~、それってすごく難しいな~と反省もしました。
その他にも、一人ひとりの今日のストーリーがあり、ここには書ききれません。欲の多い私の考えだと、「もったいないから、どんどん積極的にやらないと。」という思いがあったのですが、消防署をやったあとは、他のはやらないで、うろうろしていた△くんが、仕事後にもらった一枚の金貨を握りしめ、何度もうれしそうに見せてくれたのを見て、「△くんはきっと、本当にやりたかった消防士ができたから、もうそれで十分満足なんだな」と感じることができました。その後もうろうろしていた△くんは、「先生、これ落ちてたよ。」と拾ったカードを渡してきました。「誰のだろうね?インフォメーションセンターに届けてくる?」と提案してみると、1人でインフォメーションセンターに行きました。そして、しばらくして戻ってくると、「このカードをくれたよ。」と見せてくれました。その裏には、「届けてくれてありがとう。」とメッセージが入っていました。メッセージを読んで、にっこりとうれしそうな△くん。キッザニアは、仕事を楽しむテーマパークと単純に思っていましたが、仕事だけでなく、本当に様々な体験ができる場所なんだなと実感。今日一日で、また、一人ひとりに成長、収穫があったに違いありません。おうちで、ぜひたくさん話を聞いてあげてください。
(T.M)


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