◆2月2日(火)の子どもたち
2016年02月02日 火曜日
◆憧れと安心感 (つぼみ)

今日は新しい試みをしてみました。今までは帽子とジャンパーをお部屋の仕切り壁の上に並べ、保育士が子ども達に渡していたのですが、今日は靴下が履けた子から自分でロッカーに帽子・ジャンパーを取りに行ってみました。その旨を子ども達に言葉と動作で伝えてみたところ、興味を持って聞いてくれている様子が伺えました。
保育士が見本で帽子とジャンパーを手に取ったものですから『はやくいきたいよー』とはやる気持ちを隠せない子もいましたが、「大丈夫。園庭にはみんな行けるから先に靴下履こうね」という保育士の言葉を聞いて気持ちを落ち着かせ、靴下に手を伸ばしていました。
園庭に行く為の準備段階でロッカーに自分で何かを取り行くのは初めてなのでピンクの扉を抜けてくる子ども達の表情はなんだか気恥ずかしいような、『できるから心配しないで』とお兄さんになりきっているようななんだか誇らしいようなそんな微笑ましい感じでちょっぴり笑ってしまいました。ですが、帽子とジャンパーを取りに来たという目的を忘れずに来られた子ども達に拍手でした。
園庭では最近つぼみぐみ同士追いかけたり追いかけられたり、またはお友だちがいる空間に入って顔を覗いて笑い合ったりと一緒に遊ぼうとする姿が多く見られるようになっていますがもう一つ、年上の子達への関心も広がってきているつぼみぐみ。今日はジャンプ台から年長児が勢い良く飛び降りてくる姿をじーっと熱い視線で見つめる〇くんがいました。
色々な事に挑戦したいという気持ちの強い〇くんにとって上から颯爽と飛び降りてくるその姿に憧れを抱いたことでしょう。少しでも近づきたくて、そして気付いて欲しくて手を振りながらいつの間にか着地点のマットの上にまで登っていました。
また、あまり関わったことのない人へは消極的だった△くんは「どうしたの?」と優しく声を掛けてくれたお姉さんを追いかけて自分から手をつなぎに行ったりと異年齢児との関わりを楽しいものにしている場面をチラホラ目にする様になりました。
いくじえんに来るまではお父さん・お母さんと・・・
いくじえんに来てからは保育士やつぼみぐみのお友だちと・・・
そして今はお兄さん・お姉さんとまで関わりを持つようになった子ども達。
子ども達の世界がどんどん広がっているのが感じられます。
明日は誰とどんな風に関わるのでしょうか?楽しみがいっぱいです。
K・E

◆初めての公園で… (ふじ1)

今日はふじ2組と一緒にお散歩に行きました。
行先は「さくらのさか公園」です。
ふじ2組は先日行って経験済みですが、ふじ1組にとっては初めての場所です。
どんな所なのかワクワクします。
今日も歩く児、お散歩カーに乗る児に分かれての出発です。
歩くことにも少しずつ慣れてきたように感じます。
でもやはりミニ探検は付き物。狭い場所に入り込んだり、少し高い段に上ってみたり…。
大人にしたら大したことはない所も、子供にとってはスリル満点の場所です。
その場その場を楽しそうに歩いているのが印象的でした。
公園に着くと、初めての場所なのに、ほとんどの子が臆することなく遊びへと向かっていきました。
大きな滑り台があり、なかなかの高さです。
大丈夫かなという保育士の心配をよそに脇の階段をどんどん上っていく子供たち。
小さな体を精一杯使って登っていきます。
順番に滑り台を滑っていくのですが、初めはスピードの調整が出来ず、かなりのスピードで滑っていき、下で保育士がキャッチする…という形でした。
子供たちは面白くて何度も何度も滑っていき、次第に滑るコツをつかんできたようです。
手や足を使ってスピードを調節する姿が見られるようになってきました。
遊びの中で、自分で考え、工夫しているのだなと改めて思いました。
最初は危なく思えたすべり台も、どんどん上達していき、あっという間にスムーズに遊んでいました。
遊びの中で、教えられなくても自分で考え工夫すること。
大きなすべり台を楽しめるほど、身体が強くなっていること。
いろいろな成長が発見ができたお散歩でした。
(I.Y)


◆お散歩途中に出会ったザックへ (ふじ2)

今日は桜の坂公園へお散歩に行きました。お散歩の準備をして外へ出て、「歩くひと~?、乗るひと~?」と聞くと、乗りたい子はお散歩カーに乗り、歩く子はホール前のいつもの出発場所へ行ったりと、みんな自分から行動していました。
仏様にご挨拶をし、出発です。保育士お友だちと手をつなぎ、うれしそうに移動。途中、工事をしているショベルカーが見えました。「あ、ザックだ」(ザックとは、絵本に出てくるショベルカーの名前です。)そこで、◎ちゃんが「何してるのかなあ?」とザックを見てお話ししてきました。「おうちをこわしているよ」と保育士が答えると、◎ちゃんは、「みかん、あげよう」と、ショベルカーを人に見立て、お仕事をしていてお腹も空くのではないかという予想をしてか、そんな言葉を発していました。
そして、少し進むと小さいみかんの木がありました。「みかんだよ」と伝えると、まだ小さく緑色のみかんを、◎ちゃんは必死になって採ろうとしていました。残念ながらご近所の私物なので採ることはできませんでしたが、◎ちゃんは、真剣な表情で一瞬ですがザックのために採ろうとしていました。そして無事に公園に着きました。
公園でももちろん、すべり台をすべったり、ロッククライミングのような坂を登ってみたり、みんな元気に遊んでいました。帰りの時間になり、また同じ道を歩きました。またザックを見て、今度は△くんが、「ザック」と。足元横すぐ近くに、建物が壊された跡地のような砂利が敷かれた場所があり、△くんはその地面を見て「すな」と言いました。ザックのお仕事は砂も運んだりしますが、そのことが結びついてのつぶやきでした。散歩の行き帰りですが、お話しと実物が結びついての出来事でした。(T.Y)


◆「だれかいますか~?」そばには友だちがいる・・・ (ふじ3)

寒い日が続いていますがもうすぐ暦のうえでは立春。
春が訪れようとする中、明日は鬼がおとずれます。
明日の節分を前に鬼のつの製作や豆を作ったり「おにはそとふくはうち」とかけ声を練習したり準備はばっちりです。
年長さんの鬼の登場にどんな反応を見せてくれるのか楽しみです。
今日も『かみしばいおに』を見ながら、みんなの心の鬼を追い払い1年間よい年になったらいいなと思いました。
園庭に出ると砂場に行った〇ちゃんが大きなシャベルを持ってきて「先生大きな山つくろー」と言ったのきっかけにみんなで大きい山作りのスタート。
砂を掘って山にかけていくうちに大きくなっていく山。トントンと固めていき、くずれたりなおしたりを繰り返すうちに大きな山が完成。
大きな山にトンネルも作ることになりました。トンネルの入り口は狭いのでみんなで掘るのは難しく「〇くんが」「△ちゃんも」と場所の取り合いになりました。
反対側からも掘ることにして分かれて掘りました。
はじめはなかなか掘り進めるのが難しそうでしたがだんだんコツをつかんでいき最後は開通しました。
大きなお山を作ることができて達成感でいっぱいの〇ちゃん。
◇くんは「大きいケーキみたい」とお山をケーキに見立てていました。
〇ちゃんは「大きいお山だよ」とお山を作ると始めたのでケーキじゃないと言っていました。
「大きいお山が◇くんはケーキに見えたんだって」と〇ちゃんに伝えるとそっか。と納得した様子で見ていました。
いろんな見方があることを感じた〇ちゃんと◇くん。それぞれの感じ方を理解し認め合うことでお互いの考え方・見方が広がっていくんだと〇ちゃんと◇くんの姿を通し感じ大切にしたいとおもいました。
お山すべり台の方では△ちゃんがすべり台のしたからのぞきこみ「だれかいますか~?」
と聞いていました。それを聞いて☆くんが見にきて▽くんがすべり台をすべってきました。
△ちゃんはすべり台から▽くんからすべってきて「いたー」と大爆笑。
楽しかったようでそのあとも3人で「だれかいますか~?」と交代で聞いていきながら笑い合っていました。
相手がいる・笑い合う楽しさをかみしめるようになんども繰り返していました。
ひとり遊びから相手を感じる遊びへと広がっていく成長を子どもたちから感じることができた1日でした。
t*s


◆節分に期待を込めて (きく)

今日の朝の会で明日節分の紙芝居を観ました。何もしていないのに豆をぶつけられるかわいそうな鬼の話でした。
「鬼さん何もしていないのにい村の人から豆をぶつけられて泣いているよ~。どうしてだろう?」との問いかけに子どもたちからは「節分だからだよ」ともっともな答えが返ってきました。「泣いちゃっているのはなんでだろうね?」との少し難しい問いには「う~ん」と考える姿がありました。
〇ちゃんは「この鬼優しい鬼だったんだよ。怖い鬼じゃないから豆ぶつけたらかわいそうだよね」と話していました。鬼だけでもここまで想像力が引き出され、会話が広がり盛り上がる様子があり、明日の節分会が楽しみですね。
園庭ではそれぞれ遊んでいた子どもたち。□ちゃんが「ね~むっくりくまさんしない?」と声を掛けると「いいね~」と一緒に遊び始めました。一緒に同じものをして遊ぶ楽しさを知ったからこその姿です。△ちゃんは小さい子が大好き。保育士が手をつぼみ組の子に声を掛けていると近付いてきて「何ちゃんて言うの?」と声を掛け始めました。とても嬉しそうな△ちゃんでした。かわいい関わりでした。
(K☆H)


◆結びつく (たんぽぽ)

新しい環境になって2日目。〇△□のマークがついたゴムを手首にはめて、〇チームは誰と誰、△チームはこの机で食べる、など3月から幼児グループで過ごすための練習として『グループ』や『メンバー』という概念を知る、慣れるということを意識している保育者ですが子どもたちも「昨日は△チームでご飯食べたんだよ」や「※ちゃんと同じだったんだよねー」など意識を持ってくれているようでした。
園庭に出る前に、鼻水が出たとき、咳をするときにどうするのかという話をしました。園庭で◆ちゃんが「鼻水が出たからティッシュちょうだい」と言ってきました。そして「咳をするときはこうやって手で押さえるとバイキンは飛んで行かないんだよね」と言っていました。今まで◆ちゃんは鼻水が出ていても気にしない様子でしたが鼻水が出ていることに気づいて、さらに保育者にティッシュをもらって拭こうと思ったのです。これは大きな成長です。今までも言ってきた言葉でしたが◆ちゃんにとっては今日言ったことでピンときて自分の中で結びつき、それが言動に表われたのだと感じました。
この場面を通して、伝えることの大切さと言葉の重みを改めて考えさせられます。18人いたら18通り、またその日その日、一日として同じコンディションはありません。それは子どもも大人も同じだと思います。いつどんな時のどんな関わりがその子にとって大きな影響を受けることになるのか、そのタイミングもわかりません。しかし今日確認したこと(鼻水はティッシュで拭いて咳をする時は口を押さえるということ)で、一時的なのかもしれませんが意識をして行動することができた◆ちゃんと心が通じ合ったように思いました。
新しい環境での生活になり変化があり子どもたちが納得できないことや難しいと感じることもあるかもしれません。そうした変化をひとつずつ丁寧に伝え、「今はまだわからないかもしれないけど結びつくときがくるんだよ、その時を一緒に喜びたいね」と子どもたちを信じ、心に余裕をもつことが大切だと感じました。子どもたちと一緒に今をたくさん味わって行きたいと思います。(kh)


◆笑顔で (もも)

「集まって。」という講師の呼びかけに丁寧に一列に並ぶ子どもたち。
講師がピアノで弾く音を聴きながら、子どもたちは白音符、黒音符、旗音符のどれか聞きわけ足踏みをします。初めての頃はどうしたら良いかわからず周りのお友達の姿を見ながらやっていたのですが、音楽クラブを何度も重ねる事で一人ひとりが自信を持った表情で出来るようになりました。
今日は足踏みだけでなく楽器も加わりました。色分けされた3色のフラフープの中にタンバリン(白音符)、カスタネット(黒音符)、鈴(旗音符)が入っていてます。ピアノの音を聞き分け楽器を取りにいきます。始めは戸惑う姿もありましたが、あっという間に出来るようになり笑顔で取り組んでいました。
4月当初は気持ちが向かなかったり、自信がなかったりしてホールの端にいた子も笑顔で楽しんでいる姿かとても印象的で、成長を感じました。(K.Y)


◆音楽クラブ (ゆり)

講師が「おはようございます。明日は2月3日ですね。何がある日でしょうか?」と質問しました。子どもたちは「豆をまいて鬼をやっつける日」と答えます。「そうですね。みんなの所に来る鬼を追い払うだけじゃなくて、みんなの中にいる泣き鬼や怒り鬼も追い出しましょう。みんなの中には何鬼がいるかな?」の問いに対して、◇ちゃんは「えっと、けんか鬼がいるの」と言うと、「すごいね、自分の中にけんか鬼がいるのがわかったんだね。では今日はお歌でも鬼のでてくる歌を歌いたいと思います」という流れになりました。
「鬼のパンツ」を手遊びも交えて歌います。これで明日は元気よく鬼を追い払えると思える程大きな声で歌えました。
次は太鼓を叩く時に使うバチでリズム練習をしました。
講師が「たったったったたったたった。はい!」とリズムをとると、子どもたちも「たったったったたったたった」と上手に真似します。
「みんな上手だね。これなんのリズムかわかる人、いるかな?」と聞くと、〇ちゃんは「ミッキーマウス」と見事正解しました子どもたちはリズム練習が上手にできると講師から大きいハナマルを貰えるのでとても喜んでいます。
来年度ひまわり組になる子どもたちは音楽クラブでものびのびと成長している姿を感じました。最初の頃よりも講師の説明を集中してよく聞き、リズム練習や楽器に親しむことを楽しんでいる姿があり、ひまわり組になり鼓笛など沢山取り組めることが増えるので、音楽をとしてのこれからの成長がとても楽しみです。
K.S
◆ふざけ鬼…? (ひまわり)

今日は音楽クラブの日。
ひまわり組の歌を歌って、スタートしました。
鬼のパンツの手遊びもしました。
明日は鬼が来るかな?と聞かれると、「ぼくたちがおにだから、だいじょうぶだもん」と得意気に答えていました。それはどうでしょうか…明日が楽しみです。
その後は、豆まきをするのに、自分の中の悪い鬼、何鬼を退治したいかと一人ずつ言っていきました。
「ふざけオニ」「はなしをきかないオニ」「なきむしオニ」など、それぞれに考えて話していきました。それを聞くと、よく自分のことを理解しているんだなと伝わってきます。
そして、今日は4拍子、3拍子、2拍子をまずは手を使ってリズムを取って表現していきました。
これは前にもやったので、ほとんどの子がわかり、できていました。
でも、今日は足でもやってみようということで、足でリズムを表現してみました。歩くように、一歩出してちょん、一歩出して横、ちょん、などとやっていくと、思ったように動かなかったり、わからなくなったのか、スムーズに歩けなくなり、混乱していました。中々前への一歩が出ず、苦戦していました。
ひまわり組の子どもたちのこういう姿はあまり見られないので、それでもがんばろうとしている姿がとても微笑ましく、可愛らしかったです。
その後に、手か足、どちらでやるのがいいか講師に聞かれると、「てー」と圧倒的に手がいいという声が多かったです。
でも、手や足の動きに気を取られていたようではありましたが、リズムは自然と取れていたように見えました。
次に、音階(ドレミ)を手で表現しながら歌ってみました。
これは、世界共通なので、他の国に行って言葉が通じなくても、この手の動きと一緒に歌うと、一緒に歌が歌えるよと教えてもらい、子どもたちも関心を持って一緒にやっていました。
最後には、やはりお楽しみのやきいもグーチーパーです。
今日も大盛り上がりを見せてくれました。
卒園するまでにあと何人の子がチャンピオンになれるでしょうか。
そう思うと、期待も膨らみますが寂しさも同時に感じます。
楽しい音楽クラブの時間が過ごせるよう、見守っていきたいと感じます。
(H.K)


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