「伝承遊び」の継承
2016年01月15日 金曜日
園庭や、保育室で続いている遊びの中に鬼ごっこ隠れんぼ、の他にお部屋では福笑い、外では凧揚げなどのお正月遊びも、加わりいつもよりも園庭は一段と賑やかです。
一歳児のH君は保育士を見つけては何かしらと目標に向かい追いかけっこをしています。両手に砂を少し持ちながら、保育士の「それは違うよね」という声を耳にしながら・・・それを見ていたY君も追いかけようとしている顔は嬉しそうです。そんな姿を見ながら今度は、逆ににこちらが追いかけると足早に逃げては様子を見ながら鬼ごっこの様になっています。
楽しく盛り上がったところで、用事を思い出し・・・「またね~」と戻ってきましたが、その二人の顔は、自から遊びを見つけたので、朝のお母さんと一緒の「おはようございます。」挨拶とは実に違います。朝の挨拶も大きくなると自ら声が出て、元気な行動へと変わっていきます。子どもの成長は素晴らしいと感心します。
最近減少し続けている伝承遊びの魅力について、教育的効果があると言うのです。伝承遊びの特徴は長い間子どもたちによって遊び続けられている遊びであり大人が強制的に遊び方を子どもたちに教え込んだわけでもないのに、。子ども達はいつのまにいか遊びを覚えていくことにあります。第一に主体性、第二に集中力、第三には関係性があげられます。
第一の主体性は子ども自身がやりたいと思い学習すること。見てまねるという最も基本的な学習のスタイルです。
第二の集中力はたとえば上手になりたいと願い、努力することでおのずと集中力が高まります。こまを、「○○ちゃんの様にまわしたい」と願うだけで一生懸命の努力をします。他人から評価される前に自らの目標を達成できるよう努力することが集中力の養成につながります。
第三の関係性とは、人間関係でもあり、モノとの関係性を習得することです。「伝承遊びの」の多くは集団で遊びます。スポーツはルールを変えることは出来ませんが、伝承遊びのルールは一つではなくすべての子どもが自在にルールをつくる事ができるのです。子どもの状態により臨機応変に考えることができるという学習法は他にないといってもいいかもしれません。
と学びました。昔子どもの頃からの遊びは、日本の文化でもあり、私たちが大切にしていくことを今ここで確認し、これからも継承していきたいと更に思います。
園長
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