ターザンロープ
2016年01月18日 月曜日
年長児は、ほとんどお昼寝をしなくなりました。先日、体力がしっかりついてきた年長児十数名が、給食後園庭で遊んでいました。
普段、小さい子がいるとなかなか遊べないターザンロープを思い切り楽しんでいます。約束を守って遊ぶ大切さは、もう理解しています。しかし、楽しく遊ぶ中で、自己中心の心が出てくることはまだまだあります。順番を守れない、なかなか順番を代ってくれないなど、それぞれが我を通そうとすることで口げんかにもなっています。
しかし大人に頼らず、想いをぶつけ合いながらも、我慢したり譲り合う子どもたちの姿がありました。時間がかかっても何とか折り合いをつけ、気持ちを切り替えようとしています。
ある研修に行った職員の報告のなかで、『子どもは友だちに寄り添い合うことができるのに、大人が大人の都合で褒めていくことで、友だちに寄り添う事よりも褒めらたいために声をかけるようになる』また、『子どもは自分の気持ちを尊重しているのではなく、大人の都合で誘導しようとする裏の声が聞こえる』という内容がありました。
子ども達の純粋な気持ちを、大人都合で変えていかないように、声掛けにも十分な配慮をしていかなければならないと思います。
ターザンロープの年長さんは大人の顔色を見ることもなく、議論を続けていました。見ている大人は、「早く解決しないと遊ぶ時間が無くなってしまうのに」と心配したり、善悪を判断し、仲裁に入りたくなったりしますが、大人の都合や考えではなく、自らの力で解決していこうとコミュニケーション能力をフルに使う子どもたちは、本当にたくましく感じられました。
保育主任
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