おなじ
2016年01月14日 木曜日
0歳児のクラスに行きました。
Mちゃんがそばにやってきて、パーテーションを指さし、何かを訴えるような目で私を見つめます。パーテーションには、絵本「おつきさま こんばんは」をコピーした絵が貼ってあります。「あっ、お月様。きれいね。」というと、Mちゃんは本の棚から「おつきさま こんばんは」の絵本を持ってきて、私に差し出しました。「おんなじだね」と声をかけるとうれしそうな笑顔を見せてくれました。早速、その絵本を読んでみました。読んでいる間も、パーテーションと絵本を交互に指さし、『おなじ』ということを私に伝えようとしました。
そこへ、Sちゃんもやってきました。Sちゃんは、別の本を持ってきました。そしてその本を私に渡すと、自分の服を指さします。Sちゃんの服には『象』のプリントがされていました。Sちゃんが持ってきた絵本には『象』の絵が載っていました。
1歳を過ぎると自分の思いを大人に伝えたいという気持ちが高まってきます。言葉にはならないけれど、表情や指さしで、相手に伝え、わかってもらえる喜びから、自分にもできるという自信がもて、自発性を高めていく事もできます。
以前、話ができない乳児期の非言語能力が生きていくうえでも重要であり、学力にもつながっていくということ、また相手に教えることは自分の能力を定着させるということを学びました。
MちゃんとSちゃんはこれからも、自発的に身近な環境に働きかけていく事で、生きていく力、基礎を身に付けていく事と思います。
子ども達の発達を見ていると、とても興味深く、不思議で、またその能力の偉大さに驚くことがたくさんあります。この大切な能力を大人の勝手な考えや都合で誘導したり、止めたりしないように気を付けていかなければ・・・いつも思います。
保育主任
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