◆1月27日(水)の子どもたち
2016年01月27日 水曜日
◆今日がいいタイミング (つぼみ)

もう少しで節分・・・という事は鬼がやってくるのかどうなのか。実はつぼみぐみの保育室に昨日から二人の鬼(赤鬼・青鬼の絵が壁から顔が見えないようにぶら下がっています)が密んでおり今日の朝の集まりで節分のこと、そして鬼について子ども達に話してみました。
始めは鬼ってなんだろう?とみんなの頭には『?』がいっぱい。つぼみぐみに潜んでいた鬼が登場するとズズズっと後ずさりし、なんだこれは・・・と本能で危機感を覚えたのでしょうか。一通り話した最後に「この鬼さん来ちゃうかもしれないから今度、待っててね―ってできるように豆作ってなげようね」と話すと鬼の存在を知ったからか『うんうん』と頷いたり鬼の顔を叩いて「まっててねー」したりと必死になる姿が見られました。
さて、今日のメインは鬼のつのを作る事。「クレヨンで描いて、頭モジャモジャ(この表現は子ども達の大好きな手遊びの中の言葉です。)って鬼の髪の毛を生やしてあげようね」とみんなに伝えていきました。何をやるのか分かった子ども達は今か今かと順番を待ちます。絵を描くのは得意です。クレヨンも好きなので思う存分いじってもいます。
そんな中、製作が苦手な〇くんがいました。遊ぶのはとても上手。でも、製作となると何だか気が引けるのかなかなかやろうという事はなく、イスに座るのも嫌がる様子が見られました。前回の製作でお部屋の中で遊びに見立ててみると今までとは違う反応でクレヨンを手に持ってくれる姿があり、今回もお部屋で・・・なんて考えていたらなんと椅子に座って楽しそうに笑みを浮かべて取り組む事が出来たのです。
隣りには大好きな仲良しのお友だち。もしかしたらお友だちが先にいてくれたから安心したのでしょうか。それとも、〇くんの心の成長なのか。いや、どちらもでしょう。今日は〇くんにとって最高のタイミングだったということ。みんなと一緒にできたこと、自分から手を伸ばしてくれたこと、楽しそうに笑ってくれたこと・・・嬉しい瞬間です。
焦る事なく関わりも大切にしながら子ども一人一人の一歩進めるタイミングをしっかり見ていけたらいいなと思います。
そして、みんな可愛らしい鬼のつのができました。
当日の12人の子鬼の登場をお楽しみに。
K・E

◆少しずつたくましくなって… (ふじ1)

朝の集まりで、エプロンシアター「三匹のこぶた」をしました。
準備をしていると、自然とこどもたちが集まってきました。
オオカミが登場すると、ちょっぴり固まってしまう児も…。
やはりオオカミは怖いようです。
○君は真剣な表情で、こぶたたちが食べられないか見守るように見入っていました。
また、今後もいろいろなお話もしていこうと思います。
そのあとみんなで園庭へ行って遊びました。
誰もいない貸切状態の園庭。
自由に思い思いの場所へと駆けていきました。
トランポリンでは、△君が真っ先に乗ってきました。
他の児も行きたいけれどちょっぴり怖いようで、乗らずに下でみています。
保育士が△君と一緒にトランポリンで飛び跳ねてみると、楽しそうに思ってくれたのか続々トランポリンに乗ってきました。
小走りに走ってみたり、ちょっと跳ねては端に座って休んでみたり、保育士と手をつないで跳んでみたり…。
それぞれの姿でしたが、楽しさは味わえたようです。
勇気を出して挑戦したことが素晴らしいと思いました。
しばらくすると、幼児組が園庭に出てきました。
今日は玉入れを楽しんでいます。
お兄さんお姉さんが夢中になって遊ぶ中、□君、☆ちゃん、◎君も寄ってきて参加しはじめました。
自分から玉を拾っては投げています。
玉入れの籠には遠く及びませんが、力いっぱい投げています。
幼児組の迫力に臆することなく負けじと遊ぶ姿に、たくましさを感じることができました。
(I.Y)


◆順番こ (ふじ2)

今日は久しぶりに園周辺のお散歩に行ってきました。
朝の集まりの時に「今日はお散歩に行きます。でも、お散歩カーに乗る人と先生やお友だちと手をつないで歩く人がいます。交代しながらみんな歩きたいと思います。」と保育士がゆっくりしゃべると真剣な眼差しで見ていた○ちゃんと△ちゃんが深く頷き、みんな外に行く準備を始めました。
準備が終わりテラスで待っている時には以前は殆どの子が「歩きたい」と言ってお散歩カーに乗るのを嫌がっていましたが、「みんなで」「順番」ということが分かってきたようで、準備が出来た子達から次々にお散歩カーに入ってくれていました。
「後でお散歩カーに乗っている子は歩こうね」と保育士が言うと「うん」と嬉しそうに笑う子ども達でした。
バスの車庫に着くと「バスごしごししてないね」という◇ちゃん。
以前来たときにはバスが洗車しているところが見れたので覚えていたようです。「そうだね。今日はバスお掃除してないね」と保育士が返すと「うん」と少し寂しそうでしたが車庫にいるバスが次々にお仕事に向かうのを見て「ばいばーい」と元気よく手を振ってお見送りをしていました。道路をバスが行ったり来たりしているのを見て「バスいっぱいねー」と嬉しそうにお友だちに話している姿も見られました。
さあ、お散歩カーに乗っていたお友だちが次に歩く番になりました。
歩いていた子も「次はお散歩カーに乗ってね。順番こね」と声をかけられるとお散歩カーに乗って、歩くのを譲ってあげている姿がみられ、ひしひしと成長を感じました。
園に帰って来ると思い思いの時間を楽しみ、給食を食べて布団に行くとやはり疲れたのかいつもより早く寝たふじ2組さん。
これからも「みんなで」という気持ちを大切にしていきながら子ども達の成長を見守っていきたいと思いました。
(K.H)


◆広がる輪。 (ふじ3)

今日はいつもに比べて風も弱く、日に当たっていると少しあたたかさを感じられるほどの良い天気だったので、中野車庫までバスを見にお散歩へ行ってきました。
目的のバスの他にも道路を走る様々な乗り物やお店を見ては子どもたちの思い出を教えてくれます。「ここパパと☆くん(兄)ときた。ぶどう買ったよ」や「ここ行ったことある」だったり、「まま」とママと来たことを教えてくれたり、「ここでんしゃ来るところ(駅)だよ。ママとパパと乗ったの」など、景色を見て思い出したように話してくれるので、話を聞いているとその様子が目に浮かんできてこちらまで楽しくなってくるほどです。
いろんなお話をしていると、あっという間に目的地の中野車庫に到着です。保育士やお友だちと手をつないで歩くこともとても上手になったので、歩くスピードも安定しています。
バスがちょうど車庫から出発するところも見ることができ、「おしごと がんばってね~」とみんなで見送りました。
ふじ2くもバスを見にお散歩にきていたので、帰りは一緒にちょっと寄り道。カフェのパンを作る様子を外から見せてもらったり、まだ残っていた雪を踏んでみたり。初めての場所に嬉しかったのかちょっぴり興奮気味の子どもたちでした。
園に戻ると、それぞれ遊ぶなか、昨日一緒に手をつないで保育士を探したことを覚えていたのか、今日も〇ちゃんと□ちゃんは自然と手をつなぎ、園庭を歩いてまわっていました。今日もその保育士を探しているのかと思い見渡してみたのですが、園庭にその保育士の姿は見えません。それでも二人は時折顔を見合わせて笑い合ったりお話したりとなんだかとってもいい雰囲気です。
昨日はきっかけがあってのことでしたが、今日はお互いを意識しての繋がりだったため、いるいないに関係なく子どもたちだけでいい関係を築いていることが素敵だなと感じました。
それを見た△くんと◎くん。楽しそうな二人の雰囲気を感じ取ったのか一緒にうしろを付いていきました。
太鼓橋の裏に秘密基地のような場所があるのですが、いつの間にかそこへ入っていった子どもたち。こっそりのぞきに行くと、『みつかった』と思ったのか、私がそこにいたのがびっくりしたのか、「わ~」「きゃ~」と大盛り上がり。
その後もしばらく笑いのツボに入ってしまったのか、ずーっとみんなで笑い合い、そこを出たあとも一緒に走りまわっていました。
言葉はなくてもいつの間にか自然と輪が広がっていく子どもたちの空気感は本当に凄いなと感じました。
S.S


◆一緒に過ごす中で・・・ (たんぽぽ)

もうすぐ節分ですね。今日は節分会も近いので節分の紙芝居を読みました。鬼が表紙だったので子どもたちも興味津々。「こわい!」「鬼やだー」というけれどどんなんだろう?と興味があるようで、静かに聞いていました。
節分とはどんな日なのか簡単に話をしたところ、こどもたちは「まめなげる」「鬼が来る」とイメージが強いようでした。あんまり鬼が来ると怖がらせてしまうイメージもよくないかなと思って「じつはみんなのこころのなかにも鬼がいる」という話をしました。目には見えないけど、心の中にいる。どんなことをしたときに鬼が出てくるのかをみんなで考えたところ出てきたのは「怒ったとき」と。「みんなの心の中の鬼も豆を投げて、退治しようって日が節分なんだよ。」真剣に静かに聞いていました。なんとなくどんな日なのか感じてくれたと思います。
その豆まきの箱作り、はさみを使って折り紙を切りました。切ったものを糊づけするのですが、糊づけするよりはさみで切る方が楽しいようでひたすら切っている子もいましたその後はうみグループで遊びました。好きなものに向かって行く子、様子を見ながら遊んでいる子様々です。△くんと◎くんは、お兄さんたちのタオル掛けが気になるようで、「どれにしようかなぁ?」なんてみてたりなにかキャラクターものを二人で見つけると嬉しいのか笑いあっていました。お水を飲みたい〇ちゃん、近くにお姉さんがきてくれてやり方を教えてもらっていました。こぼしてしまったら、「ぞうきんはここにあるよ」と。一緒に遊びながら、トイレの場所やお水の場所、色々教えてもらいながら遊んでいる姿はなんだかとても自然でした。
ブランコをやる★ちゃん、お姉さんに押してもらって「もっと強く」といって大きくゆらしてもらったけれど怖くなって「やめて」するとお姉さんが「こわかった?ごめんね」そして足でけって自分でちょうどいい強さにしようとしますが足が届かず、手でも自分でゆらすのには限界があります。なかなか思うようにいかず泣いて部屋に帰ってきました。悔しい思いも経験することでまた挑戦する気持ちに繋がるといいなと感じました。
またいこうね。いっぱい乗って練習しよう。と話すと「うん」そら、にじ、うみグル―プで遊びを体験しました。お部屋の場所、何階にあるのか、どこになにがあるのか、子どもたちにも聞いてみてください。
(Y.E)


◆やりたいことを (うみグループ)

今日も、うみグループではたくさんの遊びが展開されていました。
懇談会での発表に向け劇遊びを行う年長さん。「今のうちに体動かしておこう」とダンスを踊る年中さん。年中さんのダンスに合わせファンのように歌をうたう年少さん。どれも子どもたちの主体的な活動ですが、異年齢の関わりはもちろん自然と横のつながりにも発展していきました。
さて、今日はこのような遊びを保障する他、様々な遊びのゾーンを子どもたちに提供していきました。
その一つが節分に向けての製作ゾーンです。
子どもたち一人ひとりのペースに合わせ、節分に向けての取り組みを行いますが、今日もたくさんの子が参加していました。
「鬼はどこから来るんだろう」「心の中に鬼はいるんだよ」「えっでも育子園に来てたじゃん」「山から来るのかな」
製作を楽しむだけではなく、子ども同士探求できる時間にもなりました。
どの遊びも同じですが、やりたいことをとことん集中して行う子どもたちは、本当に輝いて見えます。そして、この経験がさらなる主体性につながっていくんだと改めて感じさせられます。
これからも子どもたちが満足できる環境を用意していきたいです。
T.N


◆一人ひとりの色 (にじグループ)

今日も保育士体験のお父さんが来てくださいました。
朝の集まりで質問タイムを設けると、ぼくも聞きたい、わたしも聞きたいと積極的に手が挙がります。
今日はひまわり組の子どもたちで、卒園記念の陶芸の作品作りをしていきました。
いつもとは違う色の粘土。大きくどっしりと重い粘土。子どもたちは目を輝かせて見ていました。
説明をしてから、一人ひとりに粘土を配っていきました。
もらうとすぐに作り始める子どもたち。それぞれ思い思いに作っていきます。
女の子はお互いに見せ合い、「みてみてー!〇〇つくったの。」と嬉しそうに言うと、「すごい!」「ほんとうだ!」という会話が。お互いにお友達の作ったものを褒め、認め合う姿が見られます。
男の子は、黙々と一人で作っていく子が多いです。
自分の描いたイメージを形にしようと真剣な表情で作っていました。
園庭に行きたいからとすぐに作り終える子もいます。まだまだと納得のいくまで作り、気づいたら給食の時間、という子もいます。
作る過程からでき上がる作品まで、本当にさまざまで、子どもたち一人ひとりの個性がたくさん見られました。
子どもたち一人ひとりの成長が、ここに表れているように見えます。
今後は色付けも行っていきます。
でき上がった作品を、楽しみにしていてください。
給食の時間。ゆり組の子どもたちが座っていた席で一緒に給食を食べましたが、子どもたちの姿がお兄さんになってきているなと感じました。
話に夢中になって、食べずに話している◇くんと△ちゃん。
それを見て、同じゆり組の◎くんが「ちゃんとたべなきゃだめだよ」と伝えていました。
それを聞いた◇くんと△ちゃんは、はっとしてやめていました。
いつもやさしい◎くんが大きな声でしっかりと伝えてくれたので驚いたようです。
大人の存在の意味を考えます。
いろいろな場面で約束事を伝えていくのは大人ですが、それが子どもたちの中でできるようになることがその先にあるものだと感じます。
そう思うと、「今」の関わり方を改めて考えさせられます。
(H.K)

◆約束を守れない理由 (そらグループ)

今日は、お部屋で節分のマスづくりをする児や、劇あそびをする児、保育士体験のお母さんとカプラをいつもより高く積み上げた児など、思い思いにお部屋あそびを楽しんでいました。
そして、園庭では泣きながら保育者に手を引かれてやってきた、ももぐみの〇くん。
話を聞くと、すべり台を逆から上り上からきたお友だちと頭をぶつけてしまったようで、保育者に約束を守ろうと声をかけられ、すべり台以外で上れる場所に案内されてきたところでした。
〇くんは度々、すべり台を逆から上ってしまい、保育者に声を掛けられることが多かったのですが、今日は痛い思いをしてしまって〇くんも約束を守る大切さに気付いたようでした。
ロープを持って腕の力で支えながら上るところがあるのですが、そこから上がる事を進めてみたところ、「ぼく、ここから上るのできないんだもん。すべり台からしか上れないんだよ」と
泣きながら訴えてくれました。「そうだったの。じゃあ先生が着いているから頑張って挑戦してみない?」と言うと「うん」と順番に並びました。
〇くんの番がきて、ロープを手にしましたが、なかなか力が入らずズルズルとすべってしまうのです。ちょっとロープを引っ張っててあげると自分の力で上まで上って行きました。
「できたー!」とニコニコ顔でジャンプ台から飛び降りると「もう1回やる」と再び並びました。まだ始めのところだけロープを引っ張ってあげないと上れませんが、何度も何度もがんばって挑戦しました。そして満足した様子でお友だちとまた新たな遊びにでかけました。
子どもたちなりの約束を守れない理由がそれぞれにあって、つい約束を守る方を重視してしまうのですが、なぜ守れないのかを子どもたちと共有しながら、一つ一つ関わっていくことが大切だなと感じました。
きっと〇くんも、今まで何度もすべり台を逆から上ったことを保育者や周りのお友だちから、言われてきて、わかっているけどそこからしか登れないし、みんなと同じ様に上ったところで遊びたかったのだと思うので、切ない思いをしていたのかなと、気付いてあげられなかった事を反省しつつ、今日〇くんと一つ挑戦できたことを嬉しく思いました。
その後、午睡時間に〇くんが「先生、お布団を掛けてください。」と言ってきたので「〇くん自分で掛けてごらん。隣の□くんのをよく見てて。さっきも挑戦してできたのだからきっとできるよ。」と言うと「そうだね」と□くんが掛けるのをみながら、自分でちゃんと掛ける事ができていました。
一人ひとりのペースで、できる事を一つでも増やせていかれたら素敵なことだなと思いました。H・T


Posted in 園のこだわり