◆1月7日(木)の子どもたち
2016年01月07日 木曜日
◆しゅっぱつしんこう! (つぼみ)

今日は天気も良かったので、今年初のお散歩に波羅蜜橋まで行くことにしました。
久しぶりのお散歩だったので、子ども達も道中はご機嫌。すれ違うおばあさんに声を掛けてもらうと、じっと見つめ「ばいばい」と手を振ったり、目に見えているいろんなものに手を振ったり、少し遅れていた後ろの散歩カーのお友だちを気にして「おーい」と呼んでみたり、とても気分が良さそうでした。
波羅蜜橋に到着し、「おりる~」と早速遊びたい気持ちが言葉に出ます。何度か行ったことがあったので、子ども達もあっちへ行ったり、こっちへ来たり小さな歩幅でトコトコと走り回り大喜びでした。そこで見つけたある場所。植草があり、その周りを人一人通れるスペースがありました。そのスペースを数人でグルグル駆け回り、「ばあ」と覗いてみたり、□くんは一緒に追いかけっこのように遊んでいた〇くんの姿を見失うと「%$#く~ん」と名前を呼んで、みつけるととても嬉しそうに満面の笑みを見せてくれました。
広い橋も「よーいどん」と走ったり、保育士のいることろまで歩いてみたり、ベンチにみんなで座って周りを眺めていたり、たくさん動いて帰り道は少しゆったりモードの子ども達でしたが、帰りも「しゅっぱつしんこー」と張り切っていました。
子ども達同士がお互いの存在を意識して遊んでいる姿や、子ども達が楽しんでいる様子を見ることができて、楽しい気持ちが伝わってきて、私達も楽しい気持ちにさせてくれる子ども達のパワーはすごいなと感じました。子ども達同士の関わりを見ていると、心が温まりますね。
今日は七草。七草は昔から邪気を避けたり無病長寿を願って若草をとって食べていたそうです。子ども達の若いパワーももらって、今日は暖かな一日になりました。
(K,E)


◆それぞれの楽しみ方 (ふじ1)

以前よりだいぶ体力がついてきたふじ1組さん。
ここのところお散歩に出かけていますが、お散歩カーに乗るより歩きたがる子が増えてきました。今日はそんな子供たちの気持ちを尊重し、みんな順番に歩いてのお散歩に行くことにしました。
支度を終えて、みほとけ様の前でご挨拶。
○君は園庭の端から合掌をしながらかけつけてきました。
ご挨拶も、「きょー」「すー」と保育士の言葉に合わせて語尾のみですが、ちゃんと気持ちを込めて行うことができます。
そのあと一人ひとり名前を呼ぶのですが、呼ばれると保育士と目を合わせて「はーい」と返事をしてくれます。「上手にお返事できたね」と声をかけるとみんなにっこり。
全員の名前を呼び終えると、自然に拍手もおこります。
なんとも可愛い子供たちの行動に、微笑んでしまいます。
さて、お散歩に出発です。
今日はバスの車庫や園の周辺を回ります。
保育士と手をつなぎ、ご機嫌で歩くこどもたち。
「ばす、きたー」「ごみしゅーしゅーしゃ、いっちゃった」などお話しするのも上手になってきました。
歩いてみると、葉っぱや石、壁にも興味津々。触ってみたり拾ってみたり…。いろんなことを試しています。
ちょっとの段差もきっとドキドキしながら上っているのでしょう、顔が真剣です。
☆君は今一番歩くことを楽しんでいて、あちこちに興味がわくので、手をつないでいる保育士もひっぱられるほどです。
一方お散歩カーの中では…。
△君は□ちゃんにむぎゅう~と抱きついて□ちゃんも嬉しそうに笑っています。
一人が座るとそれに気が付いた子も座って真似してみたり…。
「わ~!」声を上げる子がいると、一緒になって「わ~!」と声をだし、いつの間にか大合唱になってしまいました。
楽しみ方を見つけて、それぞれに楽しく過ごしています。
お散歩の楽しみを味わっているふじ1組のこどもたちでした。
(I.Y)


◆みんなで手をつないで (ふじ2)

今日は久しぶりに園の周辺をお散歩してきました。
朝保育士同士で今日の活動内容を話しているのを聞き、「今日お散歩?」と嬉しそうに◎ちゃんが聞いてきました。「そうだよ。お散歩に行くからミッキーさんが終わったら準備しようね」と言うと朝のおむつ替えも気合いが入っていました。
ミッキー体操が終わり、準備万端のふじ2組。みほとけ様にご挨拶をして出発です。
道路を走る働く車を見つけて盛り上がったり、中野車庫に着くと以前バスが洗車をしているところを見たのを覚えていたのか△ちゃんが「お掃除してないね」と保育士に伝えてくれました。「そうだね。今日はお掃除しないのかな?」と保育士が答えると少し寂しそうな表情を浮かべていました。
そこへお仕事を終えたバスが帰って来ると「おかえりー」と元気な声でご挨拶をしていました。そのバスが洗車場所に向かい、洗車していると「バスお掃除してる」と静かに見守っていた子どもたちでした。
帰りに保育士が「お散歩楽しかった?」と子どもたちに聞くと「楽しかった」と満面の笑みを浮かべてくれて、最後に「また今度いこうね」とお散歩が待ち遠しい子どもたちでした。
今日も順番にお友だちや保育士と手をつないで歩いたり、お散歩カーに乗ったりしながら、見たり、触れたりして沢山の事を感じ、お散歩を楽しんだふじ2組。これからも一緒に嬉しさや楽しさを共有していけたらなと感じました。
(K.H)


◆それぞれのこだわり。 (ふじ3)

今日は園庭で遊びました。つぼみ・ふじ1・2組さんは散歩へ出かけていたので園庭に出るとなんと貸切で、しばらくの間広い園庭をのびのび使って楽しんでいました。でもやっぱり気が付けば集まって遊んでいる仲良しなふじ3組の子どもたちでした。
最近はお団子が作れるコンビネーション遊具横の砂場に集まることが多く、今日もおにぎりやらおだんごやらいろいろ作ろう!とお話をするのですが、その中でもそれぞれのこだわりが見えてきます。
「おにぎりつくって」と土を持ってきた〇ちゃん。
もらった土をギュッギュと固め、丸いおにぎりを作ろうとした時に、ツルツルな綺麗なものにしたくて混ざっていた枯葉などを取り除いていたのですが、それを見た〇ちゃんに
「どうして、はっぱとるの?」と聞かれたので、
『綺麗な真ん丸にしようかなぁと思ってね』と答えると
「それは海苔なの。おにぎりの。だから入れといて」と。
その返答に思わずハッとさせられました。
おだんごやおにぎりを作るならツルツルで固くて綺麗なものを作りたい・・という自分の中でのこだわりであることに気付かされました。必ずしも綺麗な状態でなくてはいけないわけでもないし、もちろんいろんな形があって、その大事そうに持っているおだんごやおにぎりには一人一人違ったイメージが膨らんでいるのだと改めて思い、子どもたちの世界を広げるためにも自分の固定概念を取り払わなくてはいけないなと感じました。
そして〇ちゃんの隣にいた□ちゃんはお団子が作りたかったようで一緒に作っていると、
「ここはツルツルがいい」「こっちはこうして」と□ちゃんのいろんなこだわりがありました。葉っぱはどうするかな?と思って聞かずに様子を見ていると「葉っぱはとって。いらないの。」と教えてくれました。
葉っぱ付き(海苔)のおにぎりにツルツルのお団子。隣にいながらもいろんな発想があって面白いと思うのと同時にこちら側の柔軟性も必要だなと感じました。
おだんごとおにぎりに夢中な女の子たちのその隣で黙々と砂を掘ってお山を作っていたり葉っぱを拾っている男の子たちがいたりとそんな空間がなんだか面白くもあり、一人一人の個性が光る素敵な空間に見えました。
S.S


◆三輪車と出会う。(きく)

今日はベランダと幼児組(そら・にじグループ)に遊びに行きました。
ベランダには三輪車とキックボードがあります。初めて見た子どもも多いようで「これなに?」と言って不思議そうにしながらも、夢中で乗っていました。
自分の体を三輪車に乗せて進んで行く姿は何ともたくましく、みんな体大きくなったなぁと少し感慨深くなりました。時間が過ぎてみると、子どもの成長はこんなに早く感じるものなのですね。
大きな円のコースを三輪車をこぎながら回っていきます。スピードがそれぞれ違うので、所々で渋滞が起きたりもします。お互いの車輪がはまると焦って感情的にもなりますが、「すすんでよー」「ごめんなさ~い」等とコミュニケーションを取りながら和気あいあいな様子も見られました。転ぶこともありましたが、涙も見せず、すぐに三輪車を再開させていました。熱中していると少しの痛みは気にならないようです。強くなりました。
しばらくして、幼児組さんに行こうと誘ってみると、お片付けも上手な子どもたち。次の楽しみがあるとわかると切り替えが早いです。駐車の仕方を伝えると、見よう見まねで三輪車を止めます。またその姿を見て同じように止めようとする子どももいました。
幼児組では、おままごとが大人気。ジュース屋さんやロフトを見つけると大興奮で入って行きました。カラフルなジュースがたくさんあったり、きく組よりも食材の種類が豊富だったり、ロフトには階段がついていて上り下りができます。可愛いドレスやランドセルもあり、魅力的なものに囲まれて嬉しそうに遊んでいました。
今日は幼児の子どもたちとの関わりはあまりなかったのですが、新しく出会う玩具や環境の中で安心して遊んでいる姿にほっとしました。また幼児組に遊びに行って、新しい楽しさを発見していけるといいなと思います。
(N.M)


◆どこだっけ? (たんぽぽ)

1月に歌いたい歌は[北風小僧の寒太郎]と[豆まき]の歌です。今日は早速[北風小僧の寒太郎]の歌を歌ってみました。「かんたろー」の部分がおかしかった様で「北風小僧の〇くんにしない?」など自分の名前や友だちの名前を入れてアレンジするような姿も見られました。
さて園庭に出る前に「園庭に出る時はなにするんだっけ?」という問いにそれぞれ答えてくれるのですが「寒くない人はジャンパー着なくてもいいよね」と△ちゃん。それに続き「わたしも寒くない、ぼくも寒くない」という声がありました。「一度外に出てみて寒かったらまたジャンパー着に戻ろうね」と確認し、途中何度か確認したのですが(ちょっとしつこかったかもしれません・・・)「大丈夫、今日全然寒くないじゃん」とのこと。
園庭に出る=ジャンバーを着るではなく寒いからジャンバーを着るという自分の意志がしっかり芽生えています。しかしまだまだ勢いや友だちと一緒が良いからということもありますので、すべてを託すのではなく、一緒に考えながら関わってこうと思いますのでご安心ください。
そんな園庭遊び、今日盛り上がっていたのはお風呂づくりです。以前カポックが植えてあったプランターが園庭に出ていて、以前から子どもたちはお風呂に見立てて遊んでいました。今日も「寒いからお風呂行くー」と行った子どもたちは「まだお湯じゃなくてお水だから入れません、先生もちょっと待っていて」とのこと。
「もういいかな?」「まだです」子どもたちは黙々と砂や落ち葉を集めてプランターに入れています。私もさりげなくほうきで落ち葉を集めてみると「ここにたくさん葉っぱがあるよー」と子どもたちが集まり、それをまた運んで・・・今日はなんと30分以上も、6人ほどで遊んでいました。
その6人の価値観はそれぞれですので「もういいんじゃない?」「いや、まだ、もーっとたくさんだよ」など、意見は合いません。でも一緒にお風呂を作りたい気持ちなので誰も文句は言いません。結局給食の時間になっても未完成でしたので「また明日やろうね」ということで持ち越しになっていました。果たして、明日も覚えているのでしょうか・・・?そんなプランターの中身は子どもたちが必死に集めた落ち葉や砂でかさが増していました。
給食の席を自由にしてから「さっきここに座ってたのに●ちゃんが座ってるー」ということもたまにあります。むしろ給食前に座っていた席を覚えていて給食をもらいに行ったあとに「さっきここに座っていた」と覚えている子どもたちはすごいなと感心してしまいます。今日は意識付けるためにも「★ちゃんのお隣は誰?」と両隣の友だちの名前を聞いてみました。子どもたちの中で「〇ちゃんのお隣がいい」「真ん中の席がいい」「どこでもいい」と個性も見られるようになってきた座席です。
今後も子どもたちの気持ちを尊重して保育していきたいと思います。(kh)


◆焼いたらおいしいもの (うみグループ)

今日の朝の集まりでは、1月中旬に行う「第二回やきいも大会」の共有を行いました。
子どもたちの興味や期待が湧くよう一回目の「楽しかった」「おいしかった」などの思い出を振り返れるよう進めていきます。二回目ということで子どもたちも大喜び。
「アルミホイルと新聞紙で巻くんだよね」「水に濡らすんだよ!」「火の番もやったよね」などと嬉しそうに発表してくれました。
共有をする中で子どもたちが一番に興味を示したのは、「本当は、やきいもは濡れた新聞紙で茹でてホカホカになっただけなんじゃない?」という一人の子のつぶやきです。
「えっ焼いてないの?」「じゃあなんでやきいもなんだろう」「焼くってなんだろう」
自然と「焼く」をテーマとした哲学へと発展していきます。
「葉っぱに火がついてるから焼いたことになるんだよ」「熱くすれば焼いたことになるんじゃない?」「そうだよ!フライパンからは火出てないし!」
一つのテーマを子ども同士真剣に話し合う…とても素敵な時間となりました。
最終的に、焼きおにぎり、焼き鳥、焼きそばなど「焼く」がついたものを次々とピックアップ。「焼くがつくものは全部おいしいね」「焼くがつかないやつも焼いたら美味しくなるんじゃない?」という話し合いになりました。
焼いたらおいしくなるかもしれないもの…チョコ、野菜、せんべい…など。
全て子どもたちが想像したものです。
もしかしたらやきいも会でサプライズ登場するかも…しれません。
園庭遊びでは、さっそく「やきいも会あるから!」と嬉しそうに落ち葉や木の枝を集める子の姿がありました。
見ているこちらまで嬉しく温かい気持ちにさせられます。今からどのような会になるか楽しみです。
T.N

◆やきいもパーティへの道のり (にじグループ)

園庭にたーくさん落ちた葉っぱを使って、もう一度やきいもパーティをしようと計画中です。朝の集まりで、この話をして、子どもたちからどんな話の広がりがあるか反応を見てみました。
今回は、買ったさつまいもを使う予定です。大人としては、やきいもパーティをすることを前提に話が広がっていくのを期待したのですが、初めに読んだ絵本が、おいもほりをして食べるという絵本だったせいか、前回自分たちで堀ったおいもを焼いて食べた楽しさ、喜びがよみがえったようで、話はまたさつまいもを育てて食べたいという方向に。
保育士「今から植えたら、いつ食べられるかな~。」
「夏ぐらい?」「え、そしたら、年長はもういないじゃん。」「そしたら、夏になったら、年長さんも遊びに来てホールに集まって一緒に食べたらいいよ。」
保育士「そうだね。そんな風にできたら、最高だね。じゃあ、ももさんとゆりさんは、がんばっておいも育てないとね。でも今回は、育てたおいもだと、間に合わないから・・・」と、なんとか今回のやきいもパーティに話を持っていきたい私。
一人の子が「今回は八百屋さんで買ったら?」と言ったので、そっちの方向に行くかな?と期待するやいなや、「えー育子園で育てたのを食べたい」という意見がやっぱり多く、、、。大人の持っていきたい方にすんなりとはいかない子どもたちの主張、育てて収穫して食べる喜びを知った子どもたちの学び、そんなことを感じたやきいもについての話でした。
やきいもパーティは20日あたりにする予定。子どもたちの気持ちがどんな風になっていくか、楽しみにしたいと思います。
誕生会でやる予定のダンス。立ち位置を決めたり、おそろいの衣装を用意したりと着々と進行中です。ダンスの曲目は「sun」。英語でおひさまって言う意味なんだよ。」と話すと、おひさまをイメージして、黄色のマント、オレンジのリボン、水色の髪飾りをそろえることになりました。
高まる期待、ワクワクの気持ち、仲間でひとつのことをする楽しさで興奮気味のダンスチーム。気持ちが昂ると、ケンカも多くなるような・・・でも、そこからの修復力もいつも以上に高まっていて、結局最後は「みんなでがんばろう」となるのを、ちょっと苦笑いで見ていました。
合奏チームも練習中。朝の集まりで、みんなに見てもらい、誕生会でできそうかな?と聞いてみると、「できる!」とお墨付きを頂きました。「すごかった。」「本物の演奏みたいだった(オーケストラのことかな?)」「いろんな音がまざってきれいだった。」と見ている側にもいろんな感じ方があったようです。素敵な誕生会になりそうで、楽しみです。
(T.M)


◆見て真似て学ぶ。 (そらグループ)

いつも遊びを引っ張っていってくれるひまわり組さんの存在は本当に大きいなと思っています。そしてそれをよく見て真似しているもも組・ゆり組の子どもたちがこれから大きくなっていく上でどんな姿を見せてくれるのかがとても楽しみだなと思っている毎日です。
一緒に過ごしてきた時間とともに子どもたちの結びつきも強くなってきているので、ひまわり組の姿を見て真似し始めた遊びがもも組同士やゆり組同士で広まっていっている様子がはっきりとわかるようになってきました。
園庭でのできごと。
築山の上からごろごろーっと転がり落ちる遊びをしていたひまわり組。
あそび自体はとても単純なのですが、どの順番で転がるか、どんな向きで転がるかなど話し合いながら自分たちルールを決めていく姿はさすがです。
楽しそうに遊んでいる様子を見ていたのか、声が聞こえてきたのか、気が付くと側に2人のもも組の姿が。しばらくじーっと様子を見ながら、徐々に一緒のタイミングで笑い始めた2人。その後は・・・・ついに隣で転がり始めました。それはそれは楽しそうです。
けれど、楽しく遊んでいるところだけを見ているのかと思うとそうでもないようです。
自分たちで決めたルールを破ってしまう子がいたため、話し合いをしているひまわり組の姿もとても真剣に見ています。
見て真似て学ぶというのは大人が教えなくとも元々備わっている子どもたちの力です。
その力を引き出す環境がこの異年齢保育なのだなということを改めて実感した出来事でした。
子どもたち同士で育まれていくものが増えてきた今、保育者としての子どもとの距離間を見直していきたいと思いました。(I.E)


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