研修~それぞれの役割
2015年12月18日 金曜日
全社協の研修での話です。
ある非行少年が言いました。「一度でいいから、父親にガツンと叱ってほしかった」と。どんどん悪の道にはまり、エスカレートしていった。それはもしかしたら「お父さん僕はもう壊れかけているよ。だれか僕をとめて」というSOSであったかもしれません。ところが父親は叱りもしない、もちろんほめもしない。要するに無関心なのです。そのためにとうとう警察に逮捕されるとこまでいってしまったということです。
そういうときに、きちんと叱ることは「あなたは大切な存在だ」と伝えることになります。そのように叱られた子どもは表面的には反発するかもしれませんが、心の底で、ちゃんと保護者は自分を見てくれていると、安心するのです。また父親がしかるべきときにきちんと叱ることは、母親と子どもの関係のためにも、とても大切です。お母さんのイライラの一つに「お父さんが子どもを叱ってくれない」ということが挙げられます。お母さんがイライラしてしまうのは、母親の性格とうよりも父親が子どもをしからないために、叱る役まで、母親に回ってきてしまっていることも一因なのです。
逆に父親が子どもをきちんと叱ってくれると、母親はフォローに回ることもできますし、母子関係がぎくしゃくすることもなくなります。
母親は「包む」役割、優しく子どもを受け入れる役目を持つのに対して、父親は「切る」役割厳しくルールを教える役割を持つともいわれています。そのように役割分担をするというよりその二つの要素が必要と学びました。もちろん父親の役割と母親の役割をおきかえてもいいというこです。二人の要素はお爺ちゃんであったり、おばあちゃんであり、いろいろなご家庭によって違うと思います。
数人に「どういうふうに叱ってもらったときにこたえたか」と聞くとたいていは、「自分の気持ちもじゅうぶんに聞いてもらってその上で心配なことを真剣な眼差しで、こんこんと諭されたときに、ほんとうに悪かったと思った」という意見が多く返るってくるようです。「叱る」時に気に留める大切な一つと学びました。
子どもはどんなに大きく成長しても何か起きた時には平常心で、まず相手の気持ちをじゅうぶんに聞くことから、その後に心配していることを伝えることが大切であることを確認しました。
社会人になった娘にも平常心で、実践してみょうと思います。園長
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