「いっぱい」 「ちょっと」
2015年12月10日 木曜日
2歳児のクラスの食事風景を見に行きました。配膳台の前に並び、お盆にご飯とおかずをもらい、たどたどしくテーブルまで運んでいます。お盆が斜めになり、食器が落ちそうになる場面もありますが、真剣な顔つきで運ぶ姿に感動します。
2歳児のクラスになると、徐々に、食べられる量を自分で判断できるように関わっていきます。まずは、「いっぱい」「ちょっと」という量をあそびを通して知る事から始まります。そして毎日の給食で「いっぱい」「ちょっと」を選択してもらい、実際に経験しながら自分のお腹に合った量がわかるようになっていきます。
最初は、たくさんもらったけれど食べられなかった、ということも経験します。嫌いな物ももらってしまい、食べられないこともよくあります。その時は、残飯も多く、食材を無駄にしてしまったような気がします。しかし、繰り返すことにより段々食べ残しは減っていきます。また、菜園やプランターでの野菜栽培も、育てることの楽しさと大変さを経験し、より一層食材への感謝を深めていってくれていると思います。
子どもたちには、好き嫌いがいろいろあります。味だけでなく、舌触り、見た目など食べたくない要因は様々ですが、今の味覚が一生続くわけではなく、成長と共に変化していきます。
GT関東の研修で、
乳幼児期は栄養よりも自分で選択できることを大切にしている。
好き嫌いをなくそうと嫌いなものを食べさせる方が不健康になる。
美味しそうに食べている人を見せていくことで好き嫌いは無くなる。
保育者が懇願すると食べてくれるが、味覚が変わるわけではない。
ということを再確認してきました。
子どもたちが食べることは楽しい、有り難いと感じられるよう、日々の関わり、環境設定を大切していきたいと思います。
保育主任
Posted in 三感ブログ