研修②子育てには。
2015年12月09日 水曜日
先日、年に一度発行の公益財団法人母子健康協会から、小雑誌が送られてきました。その中『スマホに子守りさせないで』というタイトルがありました。
2008年以降日本でもスマートフォンやタブレット端末が普及し子どもだけで何時でも何処でも無制限にインターネッとに接続できるようになり、社会生活全般の利便性を高め、教育や医療において革新的なツールとして有効活用されています。その一方で、ICTの普及は子ども社会においても遊びや人間関係、生活習慣の点で大きな変化をもたらしました。
子どもにおけるICTの弊害として、親子の絆からはじまる人間との形成に影響を与え、実社会の体験の機会を奪って、健やかな成長発達や社会性形成を妨げることは極めて大きな問題です。さらには、子どものネット依存も深刻化しておりITCの適正利用は子どもの健やかな成長発達にとって解決すべき重要問題となっているといいます。そして乳児期におけるスマホのようなICT(ニューメデイアと呼ばれる)ばかりではなく、テレビ、ビデオ、旧来のメディアを含めた、メディアの有害性の最近における科学的な証明エビデンスを紹介し、健やかな成長のためにこれから気をつけていかなければならないことをまとめた冊子でした。
①乳幼児期、授乳のときに赤ちゃんと目と目を合わせ、語りかけることで赤ちゃんの安心感と親子の愛着が育まれます。
反対にむずがる赤ちゃんに子育てアプリの画面で応えることは、赤ちゃんの育ちをゆがめる可能性があります。
②親子が同じものに向き合って過ごす絵本の読み聞かせは親子がともに育つ大切な時間です。
反対に親も子もメディア機器接触時間のコントロールが大事です。親子の会話や、体験を共有する時間が奪われてしまいます。
③散歩で一緒に手を繋、外遊びで過ごすことは、子どもの体力・運動能力そして五感や共感力を育みます。
反対にベビーカーで親がスマホに夢中で赤ちゃんの興味、関心を無視しています。赤ちゃんの安全に気配りが出来ていません。
基本的なことですが子どもと触れ合う大切なこの時期に振り返ってみませんか。
講師の方が、新幹線で出会った話です。
3人の女の子とお母さんがいて一番下の幼稚園くらいの子がトランプで遊ぼうとした瞬間、下にパーっと落としたのです。女の子は一生懸命トランプを拾っているのに、お母さんは一切無視でスマホを見たっきり、なんで一声かけてやらないんだろう。新幹線でそうなんだから、万事そうなのかなと思いました。またまたスマホを見ながら寝かした赤ちゃんに哺乳瓶でミルクをあげているお母さん。肌を離さず目線や距離が大事ということが分かっていないのかと心配でした。『赤ちゃんの時【肌】を離すな、幼児の時は【手】を離すな、子どもの時は【目】を離すな、少年の時は【心】を離すな』これが子育ての極意です。
時代は変わっても、変わらない子育てに大切な親子の心の絆、学びました。 園長
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