課題と改善点
2015年12月03日 木曜日
近隣の小学校の校長先生はいつも、直々に学校便りを届けてくださいます。毎月、校長先生や副校長先生のコメントを読ませていただき、多くの学びをいただいています。以前、6年生の移動教室についての記事がありました。そこには、6年生としての立派な姿と共に、今後考えて行かなければならない課題点も書かれていました。
育子園では、子どもたちの日ごろの姿を通し、成長した面や心温まるエピソード、また、それを通して大人側の振り返りや反省など、自分自身を見つめ直すものはたくさん発信しています。しかし、子どもたちの課題点などには、あまり触れていなかったような気がします。
実際、このところの子どもたちの傾向として、発達とともに芽生えてくるはずの人に対するいたわりや思いやりに欠けていたり、人に迷惑をかけないように相手の立場を考えて行動したり我慢したりすることができない子が増えていると言われています。自己中心な言動やルールを守れない協調性に欠けた姿など、順調な発達から離れてしまっていることが気になります。
これらは、自尊感情の低さから現れる現象で、みんなから支えられていることに気付けず、自分をわかってもらえないという思いから、どうせ自分なんか・・・と自分を大切にできず、そのため周囲も大切にできないような言動になっているようです。
しかし、そんな子どもたちも集団ではなく一対一で接すると、優しい面や人の役に立ちたいという気持ちも見られ、良いところをたくさん持っているのです。ただ、マイナスに感じられる部分が大きく表面化し、目立っているように思います。
しっかり自分と向き合ってくれる人がいる、自分を大切にし守ってくれる存在がある・・・と自信をもって思うことができ、また、善い事悪い事の判断を経験的に身に付けながら、自らルールを守って行動する事、人をいたわる心を持つこと、いただいている命に感謝できる心を持つことなど、人として大切なことを育んでもうために、大人として一人ひとりに丁寧な関わりをしていかなければならないと責任を感じます。
保育主任
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