◆12月14日(月)の子どもたち
2015年12月15日 火曜日
◆おちばへのおもい(つぼみ)

朝早くに少し雨がぱらぱらと降りましたが、すぐに止んで園庭に遊びに行く頃には子ども達にも気付かれないうちに日差しが出ているくらいの天気になっていました。園庭には昨日の雨で散ったイチョウの葉がキレイにイチョウの木の周りに敷き詰められていました。外に出たらあのイチョウの下に子ども達を誘って行って見ようと思いました。
外に出ると寒そうな様子とは逆に暖かく、子ども達も外に出るのを待ち望んでいたようで、靴を履きテラスの柵の引き戸を開けるとサ~っと出て行き、思い思いの好きな場所に行きあそび始めました。砂場やすべり台に行き楽しそうに遊んでいました。
段々と行動が広っがってきたので様子を見ていると、◇くんがイチョウの木の下を通過していくので一緒に落ち葉で遊び興味を持ってくれたらと落ち葉を拾って◇くんに渡してみたり、束にしてして見せると、◇くんも興味を持ったのか落ち葉を拾って渡してくれました。◇くんにはイチョウの黄色がキレイで形が良いもので汚れていないものを選んで渡していましたが◇くんが渡してくれるのはかなり前に落ちたケヤキの真っ黒になった葉を何度も拾ってはニッコリと笑顔で渡してくれます。
◇くんにとってはどれも宝物のように見えていたのかもしれません。改めて子どもの視線、子どもの物の見え方や考え方の楽しさに気付かされた思いがしてこれからも子どもの気持ちになって楽しいあそびを見つけていきたいと思いました。 Y.N


◆子どもの世界(ふじ1)

休み明け、少し疲れが見られるふじ1組の子どもたち。
鼻水も止まらず、今後も体調の変化に気を付けていきたいと思います。
言葉が少しずつ出ているふじ1組ですが、はっきりとしたやり取りではなくても、子ども同士での会話が更に増えてきました。
靴を履きながら〇くんと△くんは会話をしています。
〇くん「ひこうき」
△くん「ひこうき?」(△くんは空を見上げますが飛行機は飛んでいません)
〇くん「ひこうき」
△くん「ひこうき、いこう」
〇くん「いこう」
これだけでも十分に会話が成立しています。
その後も子どもたちは、車の音が聞こえると「あ、ブーブ」「ブーブいこう」と声を掛け合っていたり、砂場遊びをしながら「~だね~」「うん」などやり取りをしており、聞き取れない言葉が多い中、子どもたちの中では会話が成り立っている事が伺えます。
また、砂場の横にある手すりが付いてる小道では、◎くんと☆ちゃん、□くんが歩いていましたが、落ち葉が多くてツルツル滑るようでした。
すると一番最初に歩いていた◎くんが「う~いた」と葉っぱを指さし後ろを歩いている2人に声を掛けます。まるで「葉っぱがあるから滑るよ」と教えてあげているように見えました。
言葉でしっかりと伝え合う事はまだ出来なくても、子どもたちは会話を楽しみ笑顔で触れ合っていました。
大人とはまた違った子どもの世界があり、その世界の中で子どもたちは一生懸命過ごしている事が分かります。
大人と共通している事は、伝える相手がいる喜びだと思います。
その喜びをこれからも沢山感じられるよう、子どもの世界を尊重し、大切に関わっていきたいと思います。
O・Y


◆紅葉狩り (ふじ2)

園庭は毎日落ち葉の絨毯で色とりどりです。
イチョウはきれいに黄色くなり、もみじは赤く、ぱっとひろげた赤ちゃんの手のようです。
菩提樹やもみじばふうや桜もすっかり落ちてしまいました。
晴れの日は勿論葉っぱのシャワーで葉っぱまみれになるのですが、今日のような雨上がりの日は、ふかふかの絨毯になり、一歩ずつ沈んでいく感じが気持ち良いです。
大きいと小さいの違いがもう分かるので、大きい葉っぱを見つけるとすごいでしょという顔で見せに来ます。
イチョウの葉の花束が出来ました。
満足な顔で、「見てー。」と見せてくれました。
今日は園庭に出る前に、きく組のお部屋であそびました。
2階に上がると大きなクリスマスツリーがありました。
普段行く機会が無い子には大きな発見です。
「おうちにもあるー」と言ってきれいな飾りを手にして見てきました。
きく組のお部屋では、冷蔵庫があるおままごとが人気です。
卵もあるし、ケーキもあるし、ピザもあります。
ピーマンを洗ってお皿にのせて、ご馳走してくれました。
又貸してもらえるように、片付けもちゃんとしてきました。 (N・S)

◆落ち葉ひろい。(ふじ3)

今日は熱があってお休みしていた子たちも元気になり、久しぶりに13人全員出席になりました。「きょうはお休みのお友だちいる?」と聞くと、見渡して「うーん・・・。」と考える子どもたち。いないことが分かると大喜び、そんな反応にこちらまで嬉しくなりました。
園庭に出ると、今日はトランポリン付近に集まって遊んでいました。そこから一人一人遊びたい場所へと行ったのですが、「せんせー」と呼ばれて振り返ると、◇くんの手には小さなもみじが握られていました。続けて走ってきた△くんの手にはイチョウの葉っぱが。「きれい」「かわいい」とたくさん見せてくれました。
すると◇くんは足元に大きなもみじを発見。それを手にすると、大きなもみじが気に入ったのか、小さくて真っ赤なもみじは△くんへプレゼント。それを受け取ると△くんの左手には黄色いイチョウ、右手にはもらった真っ赤なもみじ。『きれいだね。もみじもらえてよかったね。』と言うと△くんも右手と左手を交互に眺めながら「お~」と感動している様子がまた何とも微笑ましかったです。
〇ちゃんはしゃがんで必死になにかを集めていました。いろんな種類の葉っぱが落ちている中から、キレイな黄色いイチョウの葉っぱだけを選んで拾っていたのです。
たくさんのイチョウの葉が集まると、まるで花束のようでとても可愛らしく、集めた〇ちゃんもとびっきりの笑顔でイチョウの葉を眺めてはこちらにも『かわいい』のおすそ分けをしてくれました。
葉っぱの絨毯の上を車のおもちゃで走らせて道を作ってみたり、落ち葉をたくさん抱えて上に投げては葉っぱのシャワーにしてみたりと思う存分楽しみました。
育子園にはたくさんの木があり、季節の訪れを自然が教えてくれます。そんな素敵な環境で子どもたちといろんな発見をして、共感していけたらいいなと思います。
S.S


◆もみじ狩り(きく)

以前の朝の会でサンタさんに何のプレゼントを貰いたいか聞いたのですが、その時は数人しか声が上がりませんでした。今日、聞いてみると「僕は〇〇」や「サンタさんにお願いこれからするの」とどんどん子どもたちの中でクリスマスと言うものが具体化されてきているようです。
園庭に出ると黄色く紅葉していたイチョウの木をみて「うわ~すごい」と歓声が上がっていました。赤いもみじの木もあり、落ちている葉を沢山集める子どもたちの姿がありました。これぞまさにもみじ狩りです。◇君はもみじを集めているときに大きな葉を見つけたようで「みてみて」と見せに来てくれました。すごくおおきいね~と話しかけると「◇君の手の方が大きいけどね~」葉と手を比べて見せていました。
〇君は12月に入っても虫探しを続行しています。カメムシのような虫をつい最近見つけて事を覚えていたようです。その時見つけて場所へ行き、「虫さ~ん」と呼びかけながら探しました。今日はなかなか見つからず、場所を転々と移動しながら諦めずに探していました。花壇の方に行くと「いた」と小さい虫を見つけられたようです。たとえ小さくても虫を見つけられ〇君は大満足。他の遊びに切り替えていました。
丸太を後ろ歩きして渡る子どもたちの姿がありました。後ろ向きなので、慎重にゆっくりと時々後ろを確認しながらわたりきっていました。新しい遊びが子どもたちの中から生み出されています。 (K☆H)


◆「せんせーみてみてー」(たんぽぽ)

今日はミッキー体操と朝の会はお休みして、お部屋でゆっくり遊んだりお絵かきをしたあと、お支度をして園庭へでました。
お部屋ではレゴブロックの板にたくさんくっつけて、何かを作っているようです、◎君が「これどうぞ」とブロックを渡すと「ありがとう」と受け取る△くん、一緒に協力して一つのものを作り上げることを楽しんでいるようです。その周りでは車や電車を走らせていますが、ブロックの家のようなところにみんな戻ってきているようでした。
同じ場所で一見違う遊びをしているようですが、ちゃんと繋がって遊んでいるのだなと、子どもたちの遊びの広さにを改めて感じました。
他にも最近のブームである、病院ごっこやパズルにキラキラビーズなどを楽しんでいました。
絵本コーナーで賑やかな声が聞こえたので覗いてみると、絵本だなとおもちゃだなの小さな隙間に3人がギュウギュウになって入り、顔を見合わせて楽しそうななかよし3人組です。
園庭ではたくさんの落ち葉に大喜びの子どもたち、◇ちゃん「せんせーみてみてー」と言いながら落ち葉を高く上げ散らして楽しんだり、枝をたくさん集めてみたり、大きな葉っぱを見つけて「せんせーおおきいよー」と興奮気味の〇ちゃん
ウッドデッキの上から「せんせーみててねー」と声を掛け大きくジャンプして楽しむ●ちゃんと▲ちゃん。
子どもたち同士で、遊びを見つけ誘い合って遊ぶ姿がとても楽しそうで素敵な時間でした。
(M・Y)


◆グランサンタさん(うみグループ)

今日は、25日のクリスマス会に向けて、子ども達と一緒にサンタさんへお手紙を書きました。
朝の集まりでは「あのね、サンタの国ではね…」という絵本を読み、その絵本の中では7月にみんなが良い子かどうかを上から見ている様子でした。
子ども達は夏を思いだしながら「〇ちゃんいい子にしてたよ、だって小さいお友達に優しくしてたし」「オレだっていい子にしてたし、いつも来てるから来てくれるんだよ」と次々に自分は大丈夫なんだとアピールしながらも、背筋を正している姿がとても可愛らしかったです。
お手紙の内容は、サンタさんや雪だるまの絵を描いたり、自分の欲しいものを書きました。
サンタさんにみんなの温かい思いが伝わったと思います。
ひまわり組になると、欲しいおもちゃの内容も「ちびブロックや、ラキュー、新しいパズル」など園にある玩具を言っていて、育子園に来るサンタさんと自分の家に来るサンタさんは違うという事になんとなく気がついているのかなと感じました。
その子に聞いてみると「いくじえんに来るサンタはグランサンタで、みんなで遊ぶためのおもちゃをくれるんだよ」と言っていました。
クリスマスソングを口ずさみながら、みんなでサンタさん専用の赤いポストへ入れにいき、「あと何回寝たらクリスマスかな?」と今からワクワクしています。(B・K)

◆十人十色(にじグループ)

今日は月曜日。
朝の集まりでは、今週行ういろいろな予定を確認していきました。
まず、今週やっていく自由画。ひまわり組は書き終わっているので、もも・ゆり組で行ないます。ぬり絵のときと同様、3日間日にちを設け、その中でいつやるかを子どもたちが選んで取り組んでいきます。
今日やると決めた子がほとんどで、早速取り組んでいきました。
白い画用紙に好きな絵を描いていきます。
お家で読んだ絵本の中に出てきた話を想像して描いたり。
「ママのかお」と言って嬉しそうにお話してくれたり。
いろいろな色を使い、色鮮やかに描いたり。
遠くの方を見て考えている様子の男の子2人。何を描くのかなと思って見ていると、サンタさんを描いていました。考え込んでいたように見えた目の先には、保育士がサンタさんの歌の歌詞を描いていた画用紙にサンタさんの絵を描いたものを、見ていたのでした…。それを見ていたのかと笑わってしまいます。
そんな風に子どもたち一人ひとりが思い思いに描いたものは、それぞれのその子らしさの伝わってくる色が出て、十人十色の素敵なものにでき上がっていました。
園庭に出て、音楽が鳴り片付けをしてお部屋に帰るときのこと。
たくさんの砂場の玩具を使って遊んでいたグループがありました。
それを片付けるとほとんどの子どもたちは帰っていきます。
でもそのときに、タライに玩具を入れたひまわり組の◎くんがいました。
◎くんは、汚いから玩具を洗うと言っていました。みんながお部屋に帰った中、一人でたくさん洗ってくれました。きれいになると嬉しそうな笑みを浮かべて、「ぼくきょうチャンピオンだね」と一言。人のためにやることは、とても嬉しいようです。
(H.K)


◆木になる?気になる?(そらグループ)

朝のあつまりでは、種の話をしました。
子どもたちが持ってきてくれた種の中に、りんごの種がありました。
「りんごってどんな形か知ってる?」と聞くと、みんな「丸いよ!」と口を揃えて教えてくれます。給食で出てくる形という子はさすがにいませんでした。みんな知識が増えています。
けれど次の質問になると、子どもたちはちょっぴり戸惑いを見せました。
「りんごって芽が出たあと、なすとか大豆みたいに葉っぱからりんごになるのかな?それとも木がぐんぐん伸びてそこにりんごがなるのかな?」
もも組さんの中には自信満々に前者の方に手を挙げる子がいましたし、ゆり組さんひまわり組さんでも周りの様子を見ながら迷っている子もいます。
けれど、りんごの木を見たことがある子がいたため、ほとんどの子は木になるという方を選択しました。
ここでは保育者が正解ですと伝えました。
そして今度は、子どもたちに好きな果物を一つづつ聞いていきます。
ホワイトボードに書きだし、その果物を木になるものか、そうでないものかの分類をしてみることにしたのです。
自信満々に手を挙げた〇くん。
「みかんは木だよ。おうちの近くにみかんの木があるもん。」
その言葉に周りの子どもたちも、そういえばそうだったな~と頭の中の引き出しをいくつも開けながら記憶をたどっていっています。
これも正解ですという保育者の言葉に満足そうな〇くん。
そんな〇くんを見て、意欲を出す子どもたち。ほとんどの果物が木である発言が出ました。
けれど、確かな確証はなかったようなので、ここでは正解か不正解かはあえて言いません。
わからないこと=調べてみる
ということが今までの経験でわかっているので、こちらが何もヒントを出さなくても、「じゃあ図鑑とかで調べればいいんじゃない?」と子どもたちの方から動き出す姿がありました。
朝の集まりが終わり、さっそく図鑑を手にとったのは△くん。
迷わず植物図鑑を取り出し、索引から調べます。(これはじゃがいもと新じゃがの時に使った辞書で学んだ調べ方です。)
△くんが調べたいのはキウイフルーツです。ところがなんということでしょう。
うまい具合にキウイフルーツの実がなっているところのみがアップで写されており、木なのかそうでないのかがわからないのです。
そこではじめて△くんは保育者のところへやってきました。
そして、自分が調べた経緯を話し、手詰まりになってしまったことを教えてくれました。
そこで、△くんと一緒ににじグループに向かい、他の植物の本がないか探しに行くことにしました。ところがやっぱり見つかりません。
「あのさぁ・・・」と神妙に保育者に話しかける△くん。
「うん。どうしたの?」と返事をすると、
「思ったんだけど、キウイを育ててみればいいんじゃない?そしたら、木になるのかそうじゃないのかわかると思う。」と真剣に言うのです。
それは何年かかるのだろう・・・と喉元まで出かかって、△くんの真剣な表情をもう一度見ると、その言葉は飲み込み「そうだね。それはいいかもしれないね。」と思わず返事をしていました。
少し時間をおいて、帰りの集まりで他の子どもたちとも共有しながら、相談してみたいなと思っています。
私たちが大事にしている『子どもと共に』ということを胸に置きながら日々を大切にしていきたいと思います。
(I.E)
Posted in 園のこだわり