◆12月3日(木)の子どもたち
2015年12月04日 金曜日
◆新しいものの魅力(つぼみ)

最近のつぼみぐみの子ども達は、歩いて自分の好きな所に行ける楽しさを知ったり、保育士・お友だちと関わる楽しさを知ったようで、園庭はもちろん、室内でもたくさん動き回って遊んでいます。
今日は久しぶりに室内あそびだったので、電車を出してみました。いろんなもので遊べるようになってきた子ども達ですが、なんでも興味を持つことが多く、お友だちが使っているものをなんでも欲しがります。新しいものが出てくると分かると、子ども達の目が変わり「なになに?」「早くちょうだい」と言うように、興味津々に近づいてくる子ども達。電車やのりものをそれぞれ確保すると、保育士に「はい」と満足そうに見せてきたり、両手に何台も持って見たりとても嬉しそうでした。
電車がもらえてそれだけで満足している子もいれば、保育士が繋げていた線路の続きを良く繋ぎ方をみて繋げようとしたり、レールに乗りきれていない線路をの上を走らせてみたり、丸くなった線路の中にたくさんの電車を独り占めしてみたり、寝転がって嬉しそうに足をバタつかせながらお友だちの様子を見たり、楽しみ方はそれぞれでした。
そんな中、〇くんが乗り物をGETすると初めに発した言葉が「ブーブー」、そしてヘリコプターを見つけると「コプタ、コプタ」と言っていました。「ブーブー」はもうお手の物ですが、まさかヘリコプターを認識しているなんて思わなかったので驚きました。何気なく園庭で保育士やお兄さん達が発している言葉をよく聞いているんだなと感心しました。
新しいもので遊べる楽しさもあり、遊び方を発見したり、時にはお友だちと取り合いをしてみたりもありましたが、それぞれ楽しんでいるようでした。
(K.E)

◆子どもの姿から学ぶ(ふじ1)

今日は、ホールで遊動車に乗って、たくさん動き回りました。
一人一台の車があったのですが、車種は様々なので、好き嫌いなどの好みはありますが、ふと見ると、それぞれに乗りたいものに乗れているのか満足そうに楽しく走っていく子どもたち。
大人が子どもたちの車に引かれそうになるくらい勢いがよく、一人ひとりの姿をよく見ていると考えて遊んでいるのがよく分かり笑いが止まりませんでした。
車に乗るだけではなく、押したり、後ろ向きに乗ってみたり、横向きに乗ってみたりして楽しむ中で、足のつま先で床を蹴る力や、ハンドル操作しながら方向転換していくバランス、力の加減なども上手になってきました。
友達がやっていて楽しそうなことはすぐに真似てみる、何度も何度もくっついて行って観察しながら真似て楽しくなって身に付いていくのだなと思います。
ある子どもは、自分の車があるにも関わらず、誰も乗っていない車があるにも関わらず、あえて友達の乗っている車が欲しくて、両手をふさぎながらも奪い取ろうとしていました。
ですが、取られそうになった子どもも、何が何でも取られないように全身で車を引っ張り負けません。
途中まで様子を見ながら、間に入りました。
二人の表情を見ながら間に入るタイミングもその時々で違うので難しいところですが、大切なのは、その時の子どもの思いをできる限り受け止めてあげることかなと思います。
どうしてそうなったのかが、最初から見ていて分かる時と、そうでない時とがありますが、子どもの表情を見ながら察していくことや、こうだったのかな?と予測しながら少しずつの変化を見抜いていくことも大切ですし、楽しい瞬間でもあります。
その後の姿をみて、「やっぱりそうだったんだな!」と思うこともあれば、「違ったんだな、ということはどうだったんだろう?」ともっと深いかかわりになっていくこともあります。
日々の子どもとのかかわる時間を振り返ると、本当に子どもたちから学ぶことが多いなと改めて思います。
大人のかかわりが子どもたちにどのように影響していくのかは、子どもたちの姿そのもので見せてくれるのだろうと思うと、一日の一瞬一瞬を大事にして子どもとの保育の時間を楽しんでいきたいなと思います。(M・T)


◆ピカソもびっくり! (ふじ2)

大きな模造紙を用意しました。
絵描きはとても久しぶりです。
どんなアートが飛び出してくるのかこちらもわくわくしてきました。
グルグルと〇から始まりました。
色とりどりの〇が描けています。グルグルと描いた後、色を変えて描き重ねていきます。
以前は、単色使いが主でした。
〇を描いた後、その中に色をつけ始めた子がいます。
ぬりえです。これには驚きました。
驚きはまだまだ続きます。クレヨンをペン持ちしている子もいました。
お絵描きの注意点。それは、紙に描くことです。はみ出して机に描いてはいけません。
その難しい注意を全力で守ってくれた子もいました。
紙の際で寸止めした跡があり、感動しました。
大きな模造紙でウオーミングアップが終了し、一人一人紙にお楽しみのキャンパスを移しました。
グルグル描きをする子はいましたが、ピンクが好きだからと自分の意思でピンクだらけにした子、模様のようなタッチで描いた子、きれいな線をピューとのばして描いた子、絵はもういいですと爪の中に色々な色を入れている子。
久しぶりのお絵描きに沢山の成長を感じました。(N・S)


◆子どもたちの選んだ場所は・・(ふじ3)

今日は小雨が降ったり止んだりと不安定な天気だったので、廊下とお部屋で遊ぶことにしました。
行き来ができるようにと、ふじ2組と3組のお部屋も開放していたのですが、不思議なことにふじ3組の子たちはふじ2組のお部屋に大集合。廊下で遊んでいる子はちらほらとしかいなかったのでふじ3組のお部屋を覗いてみるとふじ2組の子たちが集まって遊んでいました。
置いてある絵本は違いますが、ブロックは同じものもあったり、少し違ったり。いつもの環境と違うことがやはり一番の刺激となっているようです。
3組にもあるレゴブロックもいつにも増して真剣になにかを作る子どもたち。聞いてみると□くんが作ったのは「レッカー車」。 乗り物の本が好きでよく見ていて、たくさんの乗り物を知っている□くんらしい作品でした。
そして〇くんが作っっていたのは「ほいくえんのお家」。 『ほいくえん』でもなく『お家』でもなく、『ほいくえんの中にあるお家』なんだそうです。大人には思いつかない発想に思わず「なるほど・・」と感心してしまいました。真剣さのあまり、静かな時間が流れており、その中で□くんと〇くんの世界観が見えとても面白かったです。
廊下ではソフトマットで体を動かしたり。箱に乗っていた△くんはふじ2組の◇ちゃんに押してもらうとてとっても嬉しそうです。◇ちゃんが押すのをやめてしまうと「もっかい!もっかいやって?」とお願いをするほどでした。◇ちゃんもそう言われると「えーもっかい~?」と聞きながらも満更ではなさそうで嬉しそうにそのあともずっと押してあげていました。それを見て☆くんも一緒に押したりと楽しんでいました。
子どもたちにとって良い刺激となるよういろんな環境の工夫をしていきたいなと思います。
S.S


◆おえかき(きく)

今日も自由画を描きました。大きな画用紙とクレヨンを渡すと、迷わずに描きだすのは、どの子にも共通していると感じます。大人は、まず何を描こうかな?と考えてから描くことがありますが、クレヨンを持ったその瞬間からダイナミックに表現が始まる子どもたち。正解も間違いもなくて自分の表現をまっすぐ心から楽しんでいる姿はキラキラ輝いていました。
〇ちゃんは、クレヨンを力強く握り好きな色をいっぱい使って描いています。しばらくすると満足そうな表情で「じゃん!みてー」と言って私に見せてくれました。それから画用紙を立てると紙芝居を持つようにして「おや、はっぱのうえに~♪」と歌い出し始めました。どうやら「はらぺこあおむし」の読み聞かせをしているようです。自分が作った物からイメージを膨らまして遊ぶ姿に驚きました。
お絵描きが大好きな△ちゃんは、昨日に引き続き今日も自由画を描きました。いろんな色のクレヨンを上からどんどん重ねていき、色や感触が変わっていく様子を楽しんでいました。
いつもの好きな遊びをしたり、クリスマスの飾りを作ったり、お洗濯物をお母さんのように干したり、それぞれに楽しく過ごしました。
(N.M)


◆昨日の夜ごはんは?(たんぽぽ)

今日はまたみんなの前で発表する場を設けてみました。「昨日の夜ごはん何食べた?(途中から今日の朝ごはんも聞きました)みんなに教えてくれる人?」手を挙げてくれた子どもから前に出てきて発表してもらいました。ほとんどの子どもが手を挙げていましたが、前に出てみると「・・・」考えずに勢いで手を挙げる子もまだまだたくさんいます。
そんな子を見て「恥ずかしいんじゃない?」「忘れちゃったんじゃない?」と聞き役の子どもたち。それでもなんとか絞り出して「りんご」や「しろいごはん」など答えてくれました。中には『当てられたらこう答えよう』と考えて手を挙げている子どもも何人かいました。椅子の上に立つとすぐに「パパとママとふりかけご飯を食べたの」や「ピーマンお肉まきまきのー」「ふりかけごはん、ゆかり」と言ってくれる子もいました。
半分ほどの子どもたちから発表してもらったところで「みんな教えてくれてありがとう今日はね・・・」と今日することを伝えようとすると「まだ●ちゃん言ってないんじゃない?」「△くんもまだだよね?」と周りの手を挙げていない友だちの事を気にかけてくれました。これには驚きです。「では全員に聞いてみるね」と全員に聞いてみました。お子さんはなんと言ったのか、おうちでも聞いてみてくださいね!
さて今日は3か月ごとに行ってきた自由画(4月・8月・12月)をまた一人ずつやってみました。「なにを描いているの?」の問いにも、4月はまだ会話が成り立たなかったり、クレヨンを持つのにも抵抗があったりという子どもたちでしたが12月の今日はもうおしゃべりがとまりません。「アンパンマンを描いているの、おめめとお口と・・・」「みどりでこうやって大きなまるを描いてねそれからね・・・」「これは海なの、かめさんが逃げちゃったからもう描けないね」などなど。白い画用紙のなかには一人ひとりのストーリーがあって、それを表現してみよう、伝えてみようと、そんな気持ちが芽生えてきています。全員終わりましたら並べて掲示しますのでお楽しみにしていてください。
給食の席も席替えをしてからまた新しい友だち関係も築けてきています。最近では「ないしょないしょー」と友だちの言葉を真似して6人で大盛り上がりのおむすびころりんチーム。保育者が席に着くなり、何も言っていなくても「ないしょないしょー」と楽しそうです。
赤ずきんちゃんチームは「ご飯粒のなかに神様がいるんだよ」と保育者が言った言葉から「集まれしてピカピカになったから神様が喜んでるよ」というのが流行っています。子どもたち同士でも「●くん、ピカピカに食べたから神様が笑ってるね」と言っているのを聞いて笑ってしまいます。
三匹のこぶたチームは朝おやつのおせんべいをお父さんお母さんに見立てて「おはよー」「いってくるねー」など言いながらイメージしていることを言葉にして盛り上がっている姿があります。そこから言い間違いなどをすると「なにそれーおもしろいね」と大爆笑。
それぞれのチーム、それぞれの盛り上がりを見せていて本当におもしろいです。子どもたちってすぐ仲良くなれてすぐ言い争うことができてすぐ何もなかったかのようになれて・・・まっすぐだからこそ輝いて見えますね。そんな子どもたちからたくさん学んでいきたいなとまた改めて思いました。kh


◆美術館 (うみグループ)

うみグループのお部屋の入り口スペースに、絵画や造形、ブロックなどの作品を展示するゾーンを作りました。
このゾーンは、子どもたちの遊びの広がりから用意したのではなく、様々な作品をきれいに展示、保障することで子どもたちの次への意欲や遊びの広がりにつなげるという、保育士からの一つのアプローチとして用意しました。また、保護者の皆様にも作品を通しお子様の成長を感じていただければと思います。
昨日の夕方に完成したゾーンなので、今日さっそく朝の集まりで子どもたちとゾーンについての共有を行いました。
作品を飾ると知った途端に「おっ!いいね!」「塗り絵頑張らなくっちゃ!」「お友だちの見たら私も作りたくなるかも!」などと、やる気に満ち溢れた声がたくさん聞こえてきました。
朝の集まりが終わると、子どもたちはそれぞれ思い思いの遊びを見つけ楽しみます。
以前から電車で遊ぶのが好きな、ももぐみの◯◯くん。今日は、共有の時間もあったためか塗り絵や折り紙で遊んでいました。
保育士が声をかけると…「あそこに飾ってママに見てもらうんだ!」とニコニコで教えてくれました。
◯◯くんの姿から、ほんの少しのきっかけで子どもたちの興味や遊びがどんどん広がっていくんだと改めて感じることができました。
これからも子どもたちの興味や関心、やってみようという気持ちを大切にしていきたいです。
T.N
◆「中なわで回してね。」 (にじ)

ファミリースポーツデイから、大縄が流行っています。年長さんの数人を中心に続けていて、最近は記録表も作り、跳んだ回数を記録したりしています。今までは練習ということでしたが、今日の午後には本番(正式に記録を取る)ということで、午前中は練習に励みました。
毎日、縄を回していると、ちょっと興味を持った子たちも次々にのぞきにやってきます。できるかな、、難しそうだな、、と思ってやらなかった子も、ちょっと挑戦してみたら、少しずつ跳べるようになり、もう一回!もう一回!と、繰り返しやってみる姿がでてきました。
ゆりぐみの〇くん、年長さんの真似をして、記録表を作ってきました。紙には、「中なわきろくひょう」」と書いてあります。中なわってなんだろう??と聞いてみると、「大縄はまだ難しいから、中縄なの。」とのことです(笑)。中縄表を用意して、いよいよ自分も初チャレンジです。「中縄にして回してね。」というので、なんとなく縄を短めにして、回します。リズムをつかむのが難しいのですが、年長の△ちゃんが「たーんた、たーんただよ」と一緒にリズムをとったり、アドバイスしてくれます。初めは、2回だったのが、4回、10回と増えました。跳べた回数をせっせと表に記録しています。
ゆりぐみの他の友達も、中縄ならボクもできるかな・・・という感じでやってきました。「せんせい、中縄にしてね。」と念を押してからチャレンジ。“中縄”という言葉に、あんなことができるようになりたいという期待と憧れ、自分にもできるかなという不安・・・様々な気持ちが込められているような気がして、なんとも微笑ましい気持ちになります。
(T.M)

◆余韻。(そらグループ)

今日は昨日のありがとう制作の続きを行いました。
同じ素材を使っていても、表現の方法はそれぞれ違います。
そんな一人ひとりの個性を見られるのは保育者としてもとても楽しい時間です。
道具の使い方や、手順などは保育者から子どもたちに伝えます。
表現方法をより思い通りにするためには、それを知ることがとても大切だからです。
保育者が伝えたことをどのように受け取って表現するかは子どもたち次第なので、その考える時間を余韻として残せるような関わりを大切にしたいと日々思っています。
作品に更に手を加えて、スパンコールで飾り付けをしたい子で飾っていた時のことです。
スパンコールはボンドを使った方がくっつきやすい為、ボンドの特性やスパンコールの貼り付けかたなどを子どもたちに伝えました。
そして、その後実際に子どもたちが取り組んでいる姿を見ていると、まずは教えられた通りにやっている子がほとんどです。しかし、やっていくうちに自分なりに少しアレンジしたり、工夫したりする姿も出てきました。
最初はスパンコールを付ける場所一つひとつにボンドを細かくつけていた〇くん。
繰り返しやっていくうちに、ボンドをすーっと広くのばしてその上にスパンコールを並べるというやり方を編み出していました。
その子の姿によっては保育者から提案することもありますが、製作を完成させるという目的で保育士が取り組むのではなく、その過程での、子どもたちの考えていることや気づきを見出すと同時にその時間を設けていくことが大切だと改めて感じました。
子どもたちの思いのつまった作品はもうすぐお渡しできる予定です。お楽しみに。(I.E)


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