◆11月30日(月)の子どもたち
2015年12月01日 火曜日
◆お友だちからの刺激を受けたら・・・(つぼみ)
靴を履きにテラスに出ました。テラスには4人のつぼみぐみのお友だち。それぞれ自分の靴を手に取り、靴を履こうと奮闘します。保育士に『やって』と手渡しする子もいれば自分でやりたいという子もいます。それぞれが自分の行動に集中しているのですがふと子ども達はお互いの行動を気にし始め、みんなどうやっているのかなと顔を合わせます。〇ちゃんがマジックテープをビリビリし始めると△くんも急にビリビリし始め、□くんは靴を履き始めた二人を見て急に立ち上がり、立って履こうとし始めました。◎ちゃんは一足先に履かせてもらって余裕もあったようでひっくり返っていた片方のくつを手に持ち□くんに渡していました。
さっきまでそれぞれ自分の行動が一番だったのにお友だちの行動を気にし、刺激され行動に移したのには驚きです。そこからはとても早く、みんなすぐに靴を履いてしまいました。
園庭では今日は犬の銅像が人気。☆くんがまたがっていると▽くんもやりたいなーと覗き込み順番待ち。☆くんが移動すると▽くんが嬉しそうにまたがります。そしてその後ろには◇ちゃんが犬の銅像のお尻をトントントン・・・最近、◇ちゃんは人形などの体をトントンと優しく叩いて寝かしてあげる行動が好きなので園庭でも犬を相手に夢中でトントンしてあげていました。また、そこにやってきた〇ちゃんと△くん。保育士が何気なく犬の口元に落ち葉を持って行き「ごはんおいしいですか?」とやっているとそれを真似て△くんが一枚の葉を口元へ、そして〇ちゃんはその隣でいいこいいこ。ふたりは何か犬の銅像に話しかけながら楽しそうでした。
今日は友だちがやっているからやってみようという気持ちや、友だちがいるから安心して行動に移すという姿がよく見られた日でした。お友だちと同じ空間をとても楽しめるようになってきたつぼみぐみさん。いい刺激を受けているのが嬉しいです。
K・E

◆追いかけっこからの・・・(ふじ1)

休み明けはどうしても身体が疲れやすいのか、朝は少しパワーダウン気味の子どもたちでした。
でも園庭に出ると元気一杯、パワー全開で遊ぶ姿が見られます。
砂場に滑り台、ゆりかごスィングと好きな遊びを楽しむ中、楽しそうな2人組みを発見しました。
〇ちゃんと△くんがホール前で追いかけっこをしています。どちらかが走り出すともう1人がその後を追い、お互い笑い声をあげていました。
そのまま2人はホールの前にある散歩カーが並んでいる場所へと入っていき、じっと身を潜め何やら笑っていました。どうやら隠れているようです。
そこで側に近づいていき、「み~つけた!」と声をかけると2人は「きゃ~!」と大はしゃぎ。そのままぐるぐると散歩カーの周りを1周し、また隠れるのを繰り返していました。
大人から見ると、〇ちゃんと△くんの姿は丸見えで隠れていない状態ですが、本人たちは息を潜めるようにじっと動かず、いたずらっこのように笑っており、隠れている気満々です。
その姿が何とも可愛らしく楽しそう。その姿に惹かれた◎くんもかくれんぼに加わり、ますますパワーアップして大盛り上がりの3人組みでした。
いつのまにやら子ども発信で遊びが始まった事にも驚かされます。
追いかけっこからかくれんぼへと遊びが発展し、盛り上がりを見せる姿に、また新たな成長が感じられ、今後が益々楽しみになります。
影響を受け合い成長している子どもたちですが、素敵な絆が更に深まっていけるよう、子どもたちの関わりを、これからも大事に見守っていきたいと思います。
O・Y


◆アンテナ3本 (ふじ2)

朝の健康診断が始まっています。
今日はいつもナース役の子が受診しています。
ドクターは○ちゃん。
首からチェーンの聴診器をさげ、チェーンの先をちょんちょんと当てて診察です。
お腹を捲り上げ、診察が始まりました。
今日も元気。大丈夫。
さあ遊びのはじまりはじまりです。
今日の園庭は賑やかです。
ひとり遊びの子が一人もいません。
皆んなどこにいるのかな?何しているのかな?とアンテナを張り巡らせています。
砂場では同じおもちゃを持っていることに気づきあった瞬間、「おんなじー」と見せ合う場面もありました。
アンテナの感度は良好です。
奥の車には運転手さんがスタンバイしていました。
それを見つけると、お客さんになって車に乗り込んで行きます。
運転手さんに聞いたところ、動物園に行くそうです。
「車の運転楽しいな~」自然と運転手さんの口から即興の歌が聞こえてきました。
レッツゴーとみんなで思わず握りこぶしを掲げて気合をいれてしまいました。
午後も又、健康診断が始まりそうです。 (N・S)


◆1つのおもちゃから。(ふじ3)

今日も肌寒く感じる気温・・「さむい」と言って先週園庭に出ようとしなかった△くんでしたが、今日は上着を着ることを嫌がるほど外に遊びに行きたかったようで、今日はみんなで園庭に出て遊びました。
砂場で遊んでいた〇くんと、その隣にいた□くん。なにやら少し揉めている様子です。近くでやりとりを見ていると、どうやら〇くんは□くんの持っている玩具のゴミ収集車が欲しかったようで、自分の持っているハシゴ消防車と交換して欲しい・・と差し出して交渉しているようです。
ですが、□くんも使っている途中なので、「まっててね」「いま、つかってるよー!」とお返事をするのですが、〇くんはどうしても欲しく、何度も消防車を差し出しますが△くんも『今』使いたいものはそれではなく〇くんと同じゴミ収集車です。
お互いに気持ちを主張はするのですが、なかなかうまく通じ合えずもどかしいといった様子。ついには〇くんが泣き出してしまいました。
いつも園庭ではお気に入りの砂場の玩具を何個も手に持って歩いたり、それを近くに置いて遊ぶ〇くん。思い返せば〇くんの近くにはゴミ収集車が置いてあったことが多い気がします。〇くんの中でのお気に入りで、持っていることで安心するのかもしれません。
ですが、〇くんだけの玩具ではないので、毎回そうはいきません。
しばらく一緒に園庭を歩くと気持ちが落ち着いたのか再び砂場に戻った〇くん。このあとどうするのかな・・と見ていると、名残惜しそうに見つめるものの、取ろうとすることもなく、誰も使っていない玩具の中から気に入ったものを何個か選び、それを持ったことで安心できたのか再び□くんの隣に座って遊び始めました。
隣にいることを意識しながらも程よい距離感を保ち、それぞれ砂を掘ったり車を走らせたりしていると、遊んで満足したのか「おわったよ」「どうぞ」と□くんが〇くんに玩具のゴミ収集車を渡してくれたのです。
貸してもらえた〇くんもとっても嬉しそうに受け取り、砂場の縁を道路にして何周も何周も走らせ、その後も最後まで離さず持っていた〇くんでした。
言葉だけではうまく伝わらなかったり、そのもどかしさからケンカになってしまったりすることもありますが、子ども同士でもお友だちの気持ちをなんとなくでも感じ、自分の気持ちと葛藤しながらも考えて行動しているんだなと思うと凄いなと感じました。
大人が仲介しなければいけない場面もありますが、子どもたちを信じ見守りつつ、いろんな感情を育んでいけたらと思います。
S.S


◆はっぱさんと遊ぶ。(きく)

気温が低くなり、園庭にある植物もだんだんと冬らしくなってきました。たくさんの落ち葉で遊ぶことが出来るのも残りわずかです。
そこで今日は、朝の会で葉っぱさん(目玉シールをつけた葉っぱ)を登場させてみました。何も疑わず生き物に話しかけるように会話をする子どもたちの目はキラキラしています。心が綺麗な子どもたちです。
お友達をつくってほしいんだけど・・・と言う葉っぱさんに対して「いーよ!」「はっぱがいっぱいあるところしってるよ」と声を掛ける子どもの姿もありました。葉っぱ君に見守られながら準備をして、園庭に出発です。
みんなそれぞれに好きな葉っぱを見つけると、目玉シールをくっつけます。
〇くんはいろんな葉っぱに目玉をつけて、葉っぱさんをたくさん作っていました。またそれを友だちにあげて満足そうにしています。
「はっぱさん、おちたらないちゃうね」とひそひそ声で保育士に伝えに来る優しい△ちゃん。
◇ちゃんは赤い実を見つけると、トマトと言って食べさせてあげています。「はっぱさん、たいそうしてる」「つかれたらトマトたべる」と言って、葉っぱさんのストーリーを考えて見立てて遊んでいました。
個性豊かな葉っぱさんがたくさんできました。遊び方もさまざまでしたが、みんな生き物を扱うように大切に遊んでいました。そんなふうに物を大切にする気持ちを感じていけたらいいなと思いました。
(N.M)


◆考える力。(たんぽぽ)

今日は久しぶりにたんぽぽ組18人で全員出席です。朝の会が終わってすぐ外へ行きました。子どもたちの日課になっているラディッシュの成長を見守り、今日も沢山収穫しました。すると、どんどん少なくなっているプランターになにやら・・・うねうねしている生き物が・・・。「あおむしだ!動いている!」興味津々です。大きさは小さいのですが、3,4匹ほどいました。ラディッシュの葉っぱを食べていたのは、このあおむしだったのです。もう夏のころのようにたくさん見れるわけじゃないので子どもたちも驚いて一番前で見ようと場所の取り合い・・・「ぼくがみてるよ」「どいて!」「見えない」虫を嫌がる子は少なく触ってみようとしたり、興味があって私たちも嬉しいです。虫かごで育ててみようか、今は検討中です。
外では、固定遊具に集まる6人組。「どこへいくの?」「髪の毛切ったらアイス買いにいくの」「お買いもの」一人ひとり、行き先は違っても着くタイミングはみんな一緒。「ついたよ~!」と〇ちゃんが声をかけると降りてそれぞれどこかへ向かいました。戻って来てまた乗り始める子に、「今度は一緒にここへいこう」「いいよ」と誘って仲良く遊んでいました。2人から3人、3人から4人・・・集団で遊ぶことがどんどん増えていく中で、友だちとの関わりが変わっていったように感じます。困っている子にどうしたらいいのか、できないことがあったときにどうやったらお友達ができるようになるのか・・・小さな体で一生懸命考えながら関わっている姿を見て本当に一日一日成長を感じます。
そんな子どもたちのそばにいられることが本当に幸せだなぁと思いました。
(Y.E)

◆楽しい遊びはお約束がある (うみグループ)

日中は日差しが強く、過ごしやすい日でした。
電車やお絵かきなど集中して遊びました。
電車の塗り絵を描き、線に沿って切り、のりで貼ると立体的に出来上がる電車作りを集中して作るもも組の〇くん。
先週も作った電車を横に並べてよりかっこよく描こうと頑張ります。
指にのりを付けて上手に組み立てると、「できたー!」と大喜びでした。
と、そのとき色水屋さんで「たいへんだー!」と悲鳴が上がりました。
色水屋の店長3人と「どしたのー?」と覗きに行くと、誤ってペットボトルのキャップを開けてしまい、こぼれてしまったとのことでした。
「うわぁー!」と大慌てで「拭かなきゃ!」と持ってきたのはティッシュでした。
雑巾を用意すると、「あっこっちがいい!」と一生懸命拭いてくれました。
お店を拭き終わると、次は下です。
カプラの街にも雨が降ったようです。
2階の床は隙間があり、流れてきました。
お手伝い好きなひまわり組の子たちは窓を拭いたりと楽しそうでした。
しかし、こぼしてしまった子は怒られるかと思い泣いてしまいました。
落ち着いたあと謝りに行くと、「いいよ」と言われ、ようやくみんなが笑顔になれました。
お店掃除をしながら改善策の会議です。
下まで濡れちゃうんだね。、と話すと、「じゃあシート引けばいいじゃない?」と提案。
同じことが起きないようにどうするかと考えていると、「新しくお約束でキャップをあけないって書こうよ!」と子ども達で考えてアイディアを出し合いました。
何が起きても冷静に判断の出来るひまわり組には頼もしさを感じました。
仲直りできた場面は心温まる瞬間でした。
(A,Y)

◆私たちの周りの“はたらくひとたち”(にじ)

先週に引き続き、今日と明日は、ひまわりぐみさんが勤労感謝にちなんだ製作をしました。働く人、お仕事をがんばっている人たちにありがとうの気持ちを込めて、プレゼントを作ります。先週、誰に感謝したい?と聞いた時は、「お花やさん。」「大工さん。」と自分たちの知っている“はたらくひと”をそれぞれ考えて話してくれた年長児でしたが、今日、実際にプレゼントを作ってあげたい人は?と聞くと、返ってきた答えはやっぱり、「おとうさん」「おかあさん」「おじいちゃん」などと身近な人が多くなりました。中でも、「おとうさん」の答えが多かったのは面白かったです。先週、もも組がやったときは、もっとも身近な人である「ママ」の答えが断然多かったのですが、ひまわり組くらいになると、“はたらく人”はおとうさんというイメージが強くなってくるのかもしれないですね。同じ質問を投げかけても、それぞれの発達によって、返ってくる答えが違うのは面白いです。
製作の内容も、ひまわり組は変わってきます。丸の紙を自分で切ったり、紙皿を飾るのも、絵具、色紙、ぬり絵と選択肢を増やしました。それぞれ好きなものを選び、自分の好きな模様をつけます。あえて友達と一緒の柄にする子もいます。
色紙を切るのも、ハートや星の形、階段の形を切って貼ったりと、じっくり時間をかけておこないます。
いつも、自分のペースでじっくり物事に取り組む〇ちゃん。紙皿の装飾は、色紙を切って貼ることにしました。丸のてっぺんにはダイヤとハート。そこから左右対称にハート、クマ、星を並べて、淵にそって貼っていきます。今日も時間をかけて、自分の作品を作り上げた〇ちゃん。そのじっくり取り組む姿がとても印象的でした。
(T.M)


◆お当番決め。(そらグループ)

子どもたちが毎日頑張ってくれているお当番。
自分がお当番の日は「いえーい!」とみんな大喜びです。楽しみながら当番活動を経験している子どもたちはとても輝いてみえます。
給食当番とおやつ当番と二つのお当番があるのですが、どっちの当番をやるかは毎朝子どもたち同士が話し合って決めています。
話し合う材料になるのは、当番後に貼るシールです。
給食当番とおやつ当番で色分けされているので、その数を数えながらどちらかに偏りすぎないように自分で気づけるような工夫をしています。
今日はお当番の子が一人遅れて登園してくる予定でした。
ですが、いつも通り朝の集まりが終わったあとお当番で話し合いをしていたのです。
お当番のメンバーでシールの確認をしに行きました。
今日はおやつ当番をやりたいと思っていたひまわり組の○君。
ところが、他の子のシールを確認していくうちに自分よりもおやつ当番のシールが少ないゆり組の△君のことに気がつきます。
そして「△君は今日何当番をやりたいの?」と聞いたのです。おやつ当番がいいと答えた△君に、「うん。いいよ。△君はおやつ当番ね。」と答えた○君。
入園当初は抱っこじゃないと嫌だーと泣いていた○君が、こんなにもお兄さんになっているんだなあと嬉しい気持ちになりながら、この後は残りの二人でどんな風に決めるんだろうなと思って見ていると、私の方に向かって「先生、後で決めてもいい?」と言う○君。
「いいよ、でもどうして?」と聞くと、「僕と◎くんの二人はおやつ当番やりたいんだけど、まだ◇くん(遅れて来る当番の子)来てないから来てから決めたらいいと思って。」と○君。
実は、シールを確認している時に遅れてくる◇君の分も確認してくれていたようなのです。
◇君もおやつ当番のシールが少ないことを分かった上で、後で決めてもいい?と相談しに来てくれたのでした。
話し合いをする場を意識しすぎて、話し合いをする意味が薄れていた自分に気づかせてくれた○君の一言でした。反省です。
けれど、それと同時に4月から毎日積み重ねてきたお当番決めの話し合いの日々が子どもたちの中で『話し合いをする意味』というものを考えられるきっかけになっていたのかなと感じることができました。
続けていく中で芽生えていくものは人それぞれ少しずつ違うかもしれません。けれど、教えられたものではなく、自分で経験していくものだからこそ間違いなく自分自身のものになる。それが一人ひとりの個性になっていくことの喜びを感じながら、日々の関わりを大切にしていきたいと思います。(I.E)
Posted in 園のこだわり