大丈夫?
2015年11月16日 月曜日
2歳児のR君が、お昼寝から目覚めました。いつもの習慣から、布団を出るとトイレに向かい、便器に腰かけます。その時、他の子も目をさまし、咳をしました。するとR君はトイレの中から「大丈夫?」と声をかけました。トイレからは咳をしている友だちは見えません。その後も、しばらく様子を見ていると、咳をする友だちに気付くたび「大丈夫?」と声をかけていました。
子どもたちは発達と共に、友達の表情や様子で相手の気持ちを感じとり、思いやりが持てるようになってきます。最初は、大人の言動を真似ることから始まり、その行動が喜ばれたり褒められることで、徐々に思いやる事の意味を理解できるようになり、増々他者への優しさを深めていきます。
R君の「大丈夫?」は、まだ、咳をする相手の辛さを感じ取って言っているのではなく、大人の真似をしているようにも思えましたが、「お友だちを心配してくれたの?ありがとう。優しいね」と声をかけられ嬉しそうな表情を浮かべていました。褒められ、認められていく事で自尊感情も高まっていきます。この繰り返しを重ねながら、R君は心から友だちを思いやれる子になっていくと思います。
他者の喜びを自分の喜びにでき、また、他者の悲しみを一緒に悲しめる『共感する心』を養えるよう、職員みんなの丁寧な関わりがあちらこちらでみられます。
保育主任
保育主任
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