丁度いい距離感
2015年11月09日 月曜日
折り紙を折っていた年少児Y君が「これ作りたいんだけど、わからないからやって」とそばに来ました。「じゃあ、一緒にやってみようか。まずは三角に折ってみて」と手を添えながらやっているうち、途中で私の手を振り払ったり、折り紙を自分の方に引き寄せ、手伝うことを拒否します。
少しでもで出来ることは自分でやりたいという気持ちの現れです。
でも、再びできないと同じように「ここはどうするの」を助けを求め、それを何度も繰り返し、作品が仕上がっていきます。
大人が折ってしまえば簡単だし、時間も短縮され仕上がりも綺麗です。しかし、子どもたちは綺麗に仕上がった作品が欲しいわけではなく、自分でやったという満足感や達成感を味わいたいようです。
私は、ついついやってあげたくなる性格なので、いつも反省しています。
こんな時、子どものやって欲しいという気持ちを受け止めつつ、手伝い過ぎず、自分でやり出したときは、たとえ間違っていてもすぐには声をかけず様子を見守るという大人の距離感を考えます。
そしてこの距離感は、場面によって変化していきます。
例えば、園庭の遊具に挑戦している時、『もう一歩で届かないから手伝ってほしい』と訴えます。しかし、そこで手伝ってしまうと、子どもは、勇気を出すあと一歩を経験しないまま自分でできると過信したり、恐怖心を持たずにクリアすることで、思わぬ事故につながることも考えられます。
どんな場面で、どのような援助が必要なのか、その答えは様々ですので、常に職員同士研鑽し合いながら丁度いい距離感を取っていきたいと思っています。
保育主任
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