◆11月25日(水)の子どもたち
2015年11月26日 木曜日
◆一緒だね・・どうする?? (つぼみ)

冷たい風を感じる一日でした。今日は、保育室で楽しみました。ふじ1・2・3組と一緒に「パネルシアター」という出し物を見る時間が有りました。大きな白いパネルに、歌やストーリーに合わせて絵が張られていくのを楽しんだり、話の展開を楽しんだりするものです。
初めは、何が始まるんだろう・・とつぼみのパーテンションからパネルの方をじっと見つめていた子ども達。かわいいお家の窓から色々な動物が出てくるお話でしたが、歌が始まると周りをキョロキョロ見ながら驚いた様子の☆くん。一緒に手拍子の〇ちゃん。じーっと見つめていた◇ちゃん、そのうちにみんなと一緒に手拍子でのりのりです。知っている身近な動物に指差したり「〇△□!」など言葉が聞かれた◎ちゃんです。
参加の仕方はそれぞれの姿でしたが、楽しい経験となったような印象を受けます。
このように少し展開があるストーリにも興味を持つ姿を見てとても成長を感じました。
ホールやロビーを使って巧技台や遊戯車で楽しむ時間もありました。
遊戯車を使っていた時の、◎ちゃんと☆くんの姿です。
1台の車を見つけた二人。どちらも乗りたかったようです。車の背についている背もたれを二人同時に持ちました。
どうするかな、どちらかが泣いて訴えに来るかな、叩いたり押したりで表現してしまうかな
と想像を膨らまして見守っていると、二人は目を合わせながら「〇×△?」「・・☆十〇○?」と二人の会話が展開されていました。そして☆くんが車の座席に座り◎ちゃんは後ろから押してあげるとばかりに背もたれをぎゅうっと握っていました。そして、二人目を合わせて「きゃはは」とかわいい笑い声が聞こえてきました。
こんな展開は、想像できませんでした。大人にはよく聴きとりきれないような会話だったのですが、二人はお互いに気持ちを汲みとったのでしょう。どちらもとても満足そうでした。そのうちに、気持ちがまぎれていってお互い違う物で遊び始めていたのですが、二人とも「自分で決めて」楽しんでいました。
小さな子でも「自分で決めた」事には、こんなに満足そうな表情が見れるのだなと感じたのとその時々に応じて、子ども自身の姿に合わせて手を添え行けたらと思いました。
U・A

◆子どもの思いを受けとめていく(ふじ1)

昨日の姿から、今日はどうなるのか?と楽しみにしていましたが、今日の天気は雨予報。ということで、室内で過ごすことにしました。
久しぶりにパネルシアターで3つのお話をじっと集中して見る子どもたち。歌に合わせて「ぽんぽこぽん!」や「コンコン!」「ブーブー!」など身振り手振りで動き楽しむ子どももいました。
一つのお話の中では、動物が風船を膨らませていくものがあるのですが、風船の色に反応したり、動物(ぞう、きつね、たぬき、ぶた、へびなど・・・)に反応して「ぞう!」と言ったり、「赤!」と言ったり、子どもたちの一つひとつの反応に成長を感じました。
パネルシアターの後には、ホールで体育遊びをしたり、ロビーで遊動車に乗ったりして遊びましたが、そこでも昨日の姿同様に、友達の姿を見ながら真似っこすることを楽しむ子どもも多くいました。
同じ方向へ遊動車を動かし、壁に「ドーン」とぶつかることが楽しいようで、わざとぶつかりにいっては笑い合い、楽しむ子どもたちです。
滑り台の斜面を上るのにも、手すりを両手でつかんでいく子どもから、つかまらずに自分のバランスだけで斜面を上る子どももいます。見ているこちらはハラハラドキドキですから、ピッタリ横につきながら見守ります。
平均台を歩いていくのも挑戦していく姿がとてもたくましく見えました。
様々なバランス感覚を身に付けつつあるようです。
上りたい、やりたい気持ちが全面に出て、順番どころではない子どもたちですが、そこは、順番があって、友達の後ろに並ぶんだ、ということを繰り返し伝え続けます。
何度言っても同じことをしますので、こちらも諦めずに、その都度伝えていくことがとても大切です。きっと、順番を守ることがわかり、できるようになってくると、意外にも大人の意識は順番を守ることではなく、他のことを気にしている場合が多いのですが、できたことにきちんと気が付いて「できたね」と子どもを認めてほめていくことを忘れてはいけないなと思います。
ふじ1組の子どもたちも、いよいよ2歳の誕生日を迎え始め、お祝いされる喜び、2歳になるということでの気持ちの変化も少しずつ分かってくると思います。
どんなに些細なことでも、認めてもらえたり、分かってもらえると、大人も嬉しいように子どもも嬉しいはずです。そこから、人と人との人間関係ができて、信頼関係にもつながっていくのだと思うと、子どもとかかわる時間、どうやって子どもたちに話していたかなど自分自身を振り返っていくことが大切だなとつくづく感じた1日でした。(M・T)


◆何の動物?(パネルシアター)・どっちで遊ぶ?(遊動車と巧技台)(ふじ2)

今日はグッと寒さが冷え込み、雨もチラつく陽気でしたのでお部屋で過ごしました。いつものように朝のミッキー体操をした後は、1階の子どもたちみんなでパネルシアターを見ました。白い布が付いたパネルに、いろいろな絵をつけていき、お話しをしたり、歌を歌ったりします。
「かわいいお窓の小さなお家」「シャボン玉」「大きな大根」を見ました。みんな、次々出てくる動物を興味津々で見ていたり、保育士の真似をして一緒に手を動かし歌って見ていたり。動物の鳴き声をクイズにすると、答えようと一生懸命考える姿も見られました。
その後は、ホールには巧技台(すべり台、平均台、トンネル)、ロビーには遊動車を置き、好きな物を選びながらホールとロビーを自由に行き来しあそびました。好みが分かれ、ずっと遊動車に乗っている子どもたち、ほとんどホールで身体を動かしている子どもたちと見られました。
すべり台、平均台は、いつもより一段高めに設定しました。すべり台も、手足の力を使って登らないと登れないようで、立ったまま登る子は見られませんでした。、滑る時も、今日は何故か寝て滑る子も多く見られ、いつもよりもすべりがいいようで、それを楽しんでいるかのようでした。
平均台も、落ちないように緊張感があるのか、逆に落ちないで上手に渡っていました。ジャンプするのに丁度良いようで、誰かがジャンプをし始めると、みんな集まってきて、ピョンピョンと並んでジャンプをし始めました。トンネルの中でも、友だち2人で仲良く、トンネルを横に揺らしてユーラユーラと揺れて楽しんで遊んでいたり。友だちと仲良く、遊びを展開して楽しむ姿も見られました。(T.Y)

◆悔しさを糧に。(ふじ3)
いつも通りの朝のお集まりの時間。保育士が絵本や紙芝居も何も持っていないのを見て「ねぇねぇ今日紙芝居は?」と聞いてきた△ちゃん。本当に鋭い観察力です。
「今日はね、2組さんがいつもお給食食べてる所のお椅子に座ると楽しいことがあるよ!」と伝えると、みんな目を輝かせ、抜き足差し足忍び足でお部屋を走ることなく、お楽しみが待つ場所に到着しました。
大きなパネルシアターに釘付けで、歌に合わせて子どもたちも手を動かしたり拍手したりシャボン玉を吹く場面では、口をおちょぼ口のようにして吹く真似をしたりと真剣な姿がとても可愛らしく、みんなで楽しめました。
見終ったらお外に行こうと思ったのですが、雨が降ってきてしまったので、お部屋で遊ぶことにしました。お部屋ではブロックでカメラを作り、たくさんのカメラマンが誕生しました。お友だち同士向かい合ってお互いをパシャリと撮り合いっこしたり、カメラを前にポーズを決めてみたり。最初の頃のぎこちなさはなく、ポーズもとても様になっていて、そんな姿を見ると本当に心身ともに大きくなったなぁと感じるばかりです。
お絵描きも用意していたので、描きたいとやってきた子でお絵描きも楽しみました。その子ならではの絵を見せてくれて、子どもたちのわくわくいっぱいの世界が少し覗くことができた気がしてこっちまで楽しい気持ちになりました。
たくさんお部屋で遊んだあとはホールへ。巧技台のすべり台があったのですが、今日はいつもより更に高く、なんと7段です。立ったまま登れていた子も、しっかり掴まらないと滑ってしまいそうな斜面です。
みんなが頑張ってのぼっていく姿を見て、やってみようと思ったのかやってきた〇くん。列に並んでいざ挑戦してみますが、足がすべってしまい思ったようにのぼれず悔しがる〇くん。横向きになってみたりと試行錯誤してのぼってみますが、むずかしいようで、お友だちのやり方を見ては再度挑戦。ですが思うようにいかず・・・〇くんは「むずかしいよー、できないよー」と悔しくて泣いてしまいました。
実は〇くん、いつもは自分からすべり台にくることは少なく、ここまで何度も何度も頑張るのも初めてだったのです。『くやしい』と感じて気持ちを出せたこと、それでも諦めずに頑張ろうとしたことは〇くんにとって本当に大きな成長です。その姿には驚きと感動をもらいました。
保育士におしりを少し支えてもらうことで安心感もあり、一歩一歩踏み込むことが出来、のぼりきることができ、とっても嬉しそうにすべり、次はすべってくるお友だちに腕で踏切を作ってあげていました。
悔しさを感じたことで諦めずにできたことの達成感、本当に嬉しかったのだと思います。こういったひとつひとつの経験を大切にしてあげたいなと思いました。
S.S


◆遊びが生まれる。(きく)

今日は曇り空。急いで園庭へ行こうとしたその瞬間、雨がパラパラ降りだしました。みんな窓から外を見て少し残念そう。ですが、状況がわかるとすぐにロッカーに帽子を戻します。お部屋ならお部屋で楽しいことをすればいい!というような切り替えの早さに驚きました。
広々とした保育室では、みんなでネコに変身。今きく組でブームになっている遊びです。可愛いネコは一匹から二匹と、どんどん増えていきました。
保育室に置いたはしご渡りでは、手を使わずに足でバランスをとって渡る〇くん。少し前は両手足でしっかり支えて渡っていましたが、自分の体を足で支える力がつき、難しいことにチャレンジする姿勢が素敵でした。
はしごを渡り終えた所では、なぜか布を手渡す子ども。よく聞くと「ばんがり(がんばり)ましたねー」と言って、子ども一人ひとりに配っています。布をもらった子どもはペコッとおじぎをしてなんだか嬉しそう。子どもたちの中でまた面白い遊びが生まれていました。
久々の雨の日のお部屋遊びでしたが、近くで子ども同士の触れ合いや成長を見ることができました。時にはケンカもありますが、子ども自身の気持ちに寄り添い、相手の気持ちを感じられるような関わりをしていきたいと思いました。
(N.M)

◆新聞紙の可能性(たんぽぽ)

今日はとても寒い一日でした。天気もいまひとつでしたので保育室で新聞紙遊びをしました。これがこちらの予想以上に盛り上がり、様々に工夫して子どもたち同士でも発展していきながら1時間も集中して遊んでいて驚きました。
はじめにビリビリとやぶったり、パンチしてやぶったりという見本をしました。子どもたちは興味を持ってくれ、一人一枚ずつ手に持ち真似してやってみようとします。そのあとでやぶったものをズボンに入れてしっぽにしている子や、穴を開けてメガネのようにする子、お布団のように寝そべっている子など新聞紙一枚でずいぶん様々な遊びかたをしていました。
電車遊びが好きな●くんは細長い新聞紙を並べて動かしています。「何をしているの?」と聞くと「電車」とのこと。新聞紙を電車に見立てていつものように寝そべりながら電車を動かしている姿がありました。
また、保育者が新聞紙でバットとボールを作り、素振りのような恰好をすると子どもたちも新聞紙でボールを作り、狙って投げていたり、★くんは他の子どもたちがいくらワイワイ楽しんでいてもずーっと黙々と細かくちぎることを楽しんでいました。
さて、朝刊4日分の新聞紙は部屋に散乱していました。「このサンタさんの袋に集めて」と30リットルのゴミ袋を出すと子どもたちは手にいっぱいの新聞紙を持ち、袋に入れることまでも遊びとしてくれました。※ちゃんはマットやパーテーション、机の下にもぐって探してくれ、ほとんど子どもたちだけで元通りのお部屋に大変身です。「みんなが上手にお片付けしてくれたから特別に・・・」と言うと「ラーメン体操?」と◆くん。「やったー」と何曲か踊ってからの給食となりました。
今までは規定量盛られていた給食を「少し減らす?食べられそう?」と確認していましたが、今週からご飯はおひつに入ってきて「いっぱい」「ちょっと」と確認しながらの給食です。子どもたちの姿を見て無理なく、一人ひとりにふさわしいタイミングでの関わりを意識していきたいと思います。(kh)


◆リアルおままごと (うみグループ)

朝の集まりを終えるとそれぞれの遊びを始めました。
おままごとが大好きなゆり組の女の子たちはお姉さん役、猫役、赤ちゃん役と設定して遊びました。
突然、「たいへん、お熱」と体調が悪いと訴えるお姉さん役の〇ちゃん。
見ると、猫役の△ちゃんが寝込んでいました。
原因を聞くと、「お外で遊びすぎたの。」と教えてくれました。
注射を打ち、しばらく寝ててくださいね、というとまた横になりました。
自分たちのやりたい役を話し合ってやるため、とても上手です。
また、今日のお熱の設定など本格的に行う場面は微笑ましい場面でした。
他にもカプラの街づくりもやりました。
車の車庫があり、高速道路を作り、車はガソリンで走るためガソリンスタンドを作るなどたくさん子どもたちから案が出て一緒につくりました。
ロフトの下の街は子ども達の発想でどんどん街になります。
作りながらの話では、「ガソリンスタンドが近いからくさい」、「ガソリンスタンド俺遠いい」、「カーブはドリフトして曲がるんだよ」など聞いててとても面白いです。
日に日に寒くなり、冬を迎える季節ですが、その分子どもたちも合わせて遊ぶ姿もあります。
2階の色水屋さんでは、机にビニールを掛けて「こたつだよー!」とみんなで暖まる姿もありました。
今の季節や今までの経験を生かして考える子どもたちの発想を大切にしていきたいと感じました。
(A,Y)


◆またあとで・・・(にじグループ)

寒い一日になりました。外には出ませんでしたが、お部屋の中ではそれぞれがやりたい遊びに集中し、熱気でむんむん。寒さも忘れるにじグループです。
昨日の続きをしたいという子が何人もいました。トイレットペーパーの芯を使って、クリスマスの飾りを作ります。初めは、芯に赤や緑の紙を巻きつけるだけと考えていましたが、ひまわりさんの女児はさすが、紙テープを巻きつけたり、四角く切った赤と青の紙を交互に貼って、チェックにしたり「こうしたらいいんじゃない?」と発想が次々にアイデアが浮かびます。
そこで、さらに素材を増やし、ツリーや星形に紙をくり抜く型抜き、スパンコール、モールなども用意しました。入れ替わり立ち代わり、いろんな子がやってきて、それぞれの発想でオリジナルの飾りを作っていく子どもたち。興味を持ったももぐみさんも近寄ってきて、「やりたい」と言います。うまくできないところを助けてあげたり、星やツリーをあげたりする優しい関わりも自然と見られます。
おままごとコーナーでは、今日もレストランが開店。みんな、店員さんの方が楽しいので、お客さん一人、店員さんがたくさんという、経営が大変そうなレストランです。窓の部分に、カーテンを付けました。カーテンをシャーッと開けて、「いらっしゃいませ~。お持ち帰りですか?」「お弁当一つ」とやりとりが広がります。
レストラン以外でも、「いらっしゃいませ」の声が聞こえてきました。見ると、ライトテーブルの所でお花屋さんが開店。それぞれが、お金を用意し、箱でレジを作り、開店閉店の看板も貼り・・・と、協力してひとつのお店を作り、お客さんを迎えます。お店に行くと、お花の他に手首にブレスレットをつけてくれます。「これをしてると、また次に来たとき、お花もらえるからね。」とサービスもばっちり。
あっという間に午前中が終わり、給食を告げる音楽が流れてきて、惜しみながら、また後で遊べるように整理していました。午後も、様々なお店が開店しそうです。「またあとで」の言葉が楽しみになる子どもたちの姿です。
(T.M)


◆子どもたちの力。(そらグループ)

朝の集まりでは、お部屋で育てているきゅうりやなし、りんごなどの種のプランターの様子を子どもたちと確認しました。
お水をあげてもなかなか芽が出ずもう2か月ほど経とうとしています。
なぜ芽が出ないのかと子どもたちと話していると、以前じゃがいもを育てた時に知ったことを思い出した〇ちゃん。
「じゃがいもの後だから、土がだめなんじゃない?」と教えてくれたのです。
どういうことかと言いますと、じゃがいもを育てた後の土では他の野菜や果物がうまく育たないそうなのです。
その話を栽培の得意な保育者から教わったのを〇ちゃんは覚えていて、教えてくれたのでした。
けれど、その土は生まれ変わることができるのです。その方法はお日さまがよく出ている日にみんなで協力すると教えてもらえるんだってと伝えると、みんなやる気を出してくれました。
育てた作物を収穫し、そこから種を取り出してまた育て始め、今度は土づくり・・・。
時間をかけながら少しづつ発展していた過程を子どもたち、保育者共に味わってきたからこそ、一緒に考える楽しさ、作り上げる楽しさがより増しているのではないかなと感じました。
今後の土づくりもまた一緒に味わっていきたいと思います。
外は雨の為、楽しみにしていた園庭あそびはおあずけでしたが、一人ひとりが自分のやりたい遊びを見つけ、じっくりと遊んでいる姿がありました。
子どもたちだけで遊び込むグループもあれば、保育者が中に入りながら遊ぶグループもあります。よく観察していると、遊びによって保育者を巻き込んだほうがよいか、そうでなくても大丈夫かをしっかり判断しているのではないかと思ったのです。
子どもの力はすごいなと感心するとともに、そんな子どもたちの力をもっと信じ関わっていける私でありたいなと思いました。(I.E)
Posted in 園のこだわり