◆11月11日(水)の子どもたち
2015年11月12日 木曜日
◆ねぇねぇ、だいじょうぶ?(つぼみ)

久しぶりに天気に恵まれ園庭での時間を過ごしました。テラスに出ると早速自分の靴を求めてくつ箱へ向かう子ども達。いつにも増してスムーズな動きを見せてくれ、子ども達も天気がいいことや園庭で遊べる嬉しさをしっかり感じているようです。
今日は砂場が人気です。シャベルを手に持ちザクザクと砂を掘る子やお皿に砂をすくって入れる子、また、保育士が作るケーキを崩して喜ぶ子と色々な楽しみ方が見られます。
そんな中、お友だちの近くで遊ぶのが楽しい〇くん。もちろん砂遊びも好きで、手にはしっかりシャベルとコップを持って何度も砂を入れては出してと遊んでいますが、周りにお友だちの姿がいなくなるとお友だちがいる所を見つけて移動。△ちゃんの隣に座り「ね!ね!」と話しかけてみたり顔を覗いたりと友だちという存在を感じているのがよくわかりました。
お友だちを意識している〇くんは△ちゃんが勢いよく砂を掘った拍子に自分の洋服に砂を掛けてしまっている事にもしっかり気付きます。すると、持っているシャベルを置いて△ちゃんの洋服に描かった砂を手ではらい始めました。そんな様子を見た△ちゃんもその姿を見て自分でも砂をはらい始めました。さっきまで手や洋服に砂が付くと声を上げて嫌がっていた△ちゃんでしたが〇くんのその行動に感化されたのか、嫌がることも無く、また怒ることも無く自分で綺麗にしようと行動を起こしていました。
お友だちにしてもらうという事がいい方向へ心の変化をもたらせてくれるようで素敵な様子を見せてもらいました。
また、その後も〇くんはお友だちの様子を伺います。お友だちが泣いていると傍に行き、頭をなでなで・・・力加減が上手くいかず、なでなでがちょっと強めになってしまったりと大人からすれば少しヒヤヒヤする場面でもありますが、〇くんは心を込めてなでなでしており、表情からも〇くんの気持ちはしっかり伝わってきます。その気持ちはちゃんと伝わっていたようで頭を撫でられている□ちゃんも気付けば涙が止まっていました。
お友だちという存在が素直に気になっていた気持ちが、今は友だちの表情や姿など心も気になるようになってきたのでしょうか。まだまだ自分の思いが前に出たり、自分の気持ちを伝えられず涙を流す事の方が多いつぼみぐみですが、こういった優しさを感じる場面も少しずつ見られるようになり、そんな姿を見ると体だけではなく心も成長していると感じます。
砂をはらってあげ、頭をなでる・・・
どちらからも「だいじょうぶ?」と心配する心の声が聞こえてくるようでした。
K・E


◆やっぱり1人ひとり違います・・・(ふじ1)

先日、楽しい焼き芋会がありました。お芋に触れた子、触れなかった子を含め、子どもたちには貴重な経験となりました。
そこで、楽しかった経験をもう少し膨らませてみようと思い、絵の具遊びで焼き芋を表現してみました。
青と赤を混ぜて紫色の絵の具を作ります。その紫色の絵の具も、濃い色と薄い色の2色を用意しました。その2色をトレイの中に入れ、水で濡らした障子紙に染み込ませていきました。焼き芋の色を表現しています。
子どもたちを集め、焼き芋会を思い出すように話をしていきます。すると子どもたちは「おいも!」と口々に言いました。
絵の具を見せて更に話をしていきます。そして順番に取り組んでいきました。
子どもたちの様子はというと・・・
興味津々に絵の具の中の障子紙を手で揉み込む子、絵の具の中に手を入れかき混ぜる子、恐る恐る触る子、不思議そうに覗き込むけど嫌がって触らない子、絵の具を見ただけで泣き出す子と様々でした。
どの姿も今の子どもたちの精一杯の姿な為、出来た・出来ないだけではなく、1人ひとりのペースを大切に、その子なりのスピードで経験を積んでいって欲しいと、改めて強く感じました。
次回はこの障子紙を丸めた新聞紙に包み、焼き芋の形に作り上げていきます。
その時はどんな姿が見られるか、その時々の子どもたちの気持ちに寄り添い、関わっていきたいと思います。
O・Y

◆枯葉あそび (ふじ2)
今日は園庭で遊びました。連日の雨で、園庭は辺り一面、枯葉がたくさん落ちていました。砂場の砂もいつのより固まりやすく、型作りも、それぞれ選んで取った容器にシャベルで砂を入れ、いつもよりも大きな容器に入れる子もいたり、それぞれに型作りを楽しんでいました。
枯葉あそびも、いろいろ見られました。園庭の一角で、枯葉を集めてみました。それをすくってパラパラとまくと、真似をしてみんなも枯葉をまいて、帽子の上に葉がついたりして楽しんでいました。そんな中、先日のやきいも会のことを思い出してか、◎ちゃんは「おいも~おいも~」と言って、たくさん採った枯葉を近くにあった大きな花壇の容器に何度も運んで楽しんでいました。枯葉=おいものようです。
また、△ちゃんは近くにあるすべり台のところに枯葉を運び、すべり台の上から葉を落とし、その後に自分が滑って行き、それをくり返して遊んでいました。また、築山の水路の方では、黄色いきれいな落ち葉が落ちていて、それを拾っている子もいました。
水路にはまだ雨水が少したまっていて、そこに座って、その黄色い葉を、水につけたりして、ピチャピチャと遊んでいる子もいました。そして葉だけではなく、枝を探す子も。◇くんは、枝が大好き。いつもは長い枝を仙人のように持ち歩いているのですが(ニンニンジャーになって)、今日はいろんな色、長さの枝を集め、枝コレクションしていました。秋のあそびは、まだまだ続きそうです。(T.Y)


◆いっしょに行こう♪(ふじ3)

朝のお集まりで「昨日は廊下とお部屋で遊んで楽しかったね。きょうのお天気はどう?」と聞くと外の方を見ながら「あめ、ふってなーい」と大喜びの子どもたち。中には目を輝かせて「こうえん いく?」と聞いてくる子もいるほどでした。
今日は園庭でたくさんあそぼうと行く準備をしていると、先に靴を履き終わった〇くん。テラスから飛び出すとあたりを探しています。一緒に遊ぼうと思っていた△くんが見当たらないようです。靴下を履いて帽子を持ってお部屋からでてきた△くんの姿を見つけると、すぐさまテラスに戻ってきて、「△くん、いこう」と誘ったのです。
△くんも嬉しそうに靴を履き、〇くんは待ちきれないのかもう片方の靴を持って手渡してあげるほどでした。履き終わると二人でテラスを勢いよく飛び出していき、トンネルすべり台の方へ走って行きました。そのあとも楽しそうな笑い声が聞こえてきて、なんだか素敵だなぁととても微笑ましく思いました。
最近では「ねぇねぇ、◇くんどこ?」「◎ちゃんは?」と聞きに来ることも増え、お互いがお互いを意識していることをとても感じるようになりました。ふじ3くみのお友だちがいると自然と集まって来ていつの間にかみんなで遊んでいることがよくあるのですが、こうやって意識して自分から誘いに行ったり探したりしている姿を見ると、『友だち』という存在は必要不可欠で本当に素敵だなと改めて思いました。
そして、染め紙を今度行う練習として、タライの中に絵の具を出し、半紙をぐちゃぐちゃとつけて色をつけてみることに。半紙は柔らかいため、色水につけてもみ込むと小さくなるので、それを手にすると、黄色の色水だったため、「ひよこみたい」と嬉しそうに何度も見せてくれました。何度もギュッギュッと握ると、「やわらか~い」「きもちいいよ」と感触まで教えてくれました。
いつもは汚れるのが苦手な子が自分からやってみたり、見るだけで触ろうとしなかったりと反応はそれぞれでしたが、一人一人の気持ちを大切にしながら、楽しくいろんな素材に触れていく機会を持てたらいいな思いました。
S.S


◆見立てて遊ぶ。(きく)
今日は11月生まれの誕生会でした。きく組の誕生児の二人は、緊張しながらも前に出ることが出来ました。みんなにお祝いしてもらい、好きな食べ物は?の質問にも頑張って答えていました。
お祝いが終わるとお楽しみの時間です。保育士による「七匹の子ヤギ」の劇が始まりました。ヤギとオオカミの迫真の演技にみんな釘付けになっていました。終わった後は「もういっかい」という声もあり、楽しかったという気持ちがひしひしと伝わってきました。
その後は園庭。〇ちゃんは「バーベキューする」と言って、ウッドデッキの上にブロックをのせると葉っぱをお肉に見立て、焼くようにして遊んでいます。お家での楽しかった思い出が反映されているようでした。
向かい側では大きな石と小さな石をパンに見立てて並べると「おっきいの?ちいさいの?」と保育士にどちらがいいか尋ねていました。「小さいの」と答えると「ちょっとまっててね」と言ってパンをこねるかのように転がしていました。
自分が経験して楽しかったことや興味を持ったことを、見立てて再現する子ども。そんな姿を見ていると自分の身の周りで起こる出来事をたくさん吸収しているのだと感じました。心の成長に必要な経験を一つ一つ大切にしていきたいです。
(N.M)


◆ステップアップは楽しいこと(たんぽぽ)

今日は子どもたちも楽しみにしている誕生会。朝の会では、「誕生会が終わったら久しぶりに園庭で遊ぶよ」と伝えてから「今日の朝ごはん何を食べたかみんなの前でお話してくれる人」「園庭で何して遊ぶかお話してくれる人」という質問をしてみました。ほとんどの子どもたちは手を挙げてみんなの前で話しをすることにも慣れてきているようです。
さて今日は靴下のしまい方についても伝えました。外から返ってきて靴下を脱いで自分の顔写真のついた靴下入れにしまっているのですが、脱いだものを突っ込むというしまい方でした。長袖の着脱やズボンの表裏や前後ろを気にする子どもたちが増えてきて、いいタイミングかなと思い、「靴下を脱いだらこうやってひっくり返して2つの靴下をまとめて靴下入れにしまってみてね」とさらりと伝えました。
さて、お楽しみの誕生会です。キラキラお姉さんが登場し「あっ〇先生だ」という子もいましたが「ちがうよ〇先生じゃなくてキラキラお姉さん」と子どもたちの会話がありました。誕生日をお祝して保育者による寸劇『おおかみと7匹の子やぎ』を見ました。子どもたちはとても集中してお話の世界に入り込んでいて演じている私たちもとても楽しい時間となりました。
久しぶりの園庭では『むっくりくまさん』という鬼ごっこのような遊びを伝えました。手を繋いで輪になり、真ん中には鬼にあたるくまさんがいます。「♪むっくりくまさん むっくりくまさん 穴の中 眠っているよグーグー 寝言を言ってむにゃむにゃ 目を覚ましたら 目を覚ましたら 食べられちゃうよ ガーオー」と歌って鬼が捕まえにいくというような遊びです。これからも何度かやって一緒に楽しんでいきたいと思います。
さて、園庭から戻ってきました。「どうやってやるの?」「こうじゃない?」靴下を脱いでどうまとめるのか友達に聞いている姿がありました。そして靴下入れを見てみると・・・みんな頑張ったなあという跡が見られました。朝の会で伝え、その後には誕生会、そして園庭遊びがありました。お話したことをよく覚えていてくれたなと同時に今日子どもたちに伝えてみてよかったなと感じました。
子どもによって、まとめていたり、片方の靴下の中にもう片方の靴下を入れていたり、いつも反対に脱いでいたのをくるっと戻せていたり、それぞれに発達や個性が見られる靴下たちです。なんでも『自分でやってみたい、できるよ』という自信がついてきている子どもたち。今の子どもたちだからこそ、少し先へのステップアップは苦ではなく楽しいこと、なんでしょうね。そんな子どもたちを見習っていきたい、と今日もまた子どもたちから教えてもらいました!(kh)

◆応援する気持ち(うみグループ)

昨日の雨のおかげで今朝は澄みわたった、爽やか秋晴れになりました。そして本日は11月のお誕生日会です。お誕生日の子どもたちは昨日からウキウキしています。
□くん「僕の誕生日は明日だけど、育子園は今日なんだよね」ととてもご機嫌です。
ホールでは準備が整い、幕が開くと同時にお誕生日月の子どもたちはお祝いしてくれるお友達に手を振ってもらったり、沢山名前を呼んでもらい、とても嬉しそうです。
カードを園長先生から頂き、「ありがとうございました」の一言に一人ひとりの成長を感じとることができます。こちらも感動をもらい、気持ちが温かくなりました。
大勢の人の前に出るのが恥ずかしくて、なかなか舞台に上がれないうみグループの☆くん。☆くんを応援するためにお名前を呼んでくれるお友達の心がとても優しくて、本当にすてきだなと思います。思いやりの心が伸びていけるように関わり、共有したいと思います。
園庭で氷鬼や缶けりが人気です。天気のいい日に沢山身体を動かしてみんなニコニコ笑顔です。
〇ちゃんが「先生これ使っていい?」と聞きます。「どうするの?」と尋ねると〇ちゃんは「ダンボールで滑るんだよ」との事です。
以前公園でダンボールを使って滑って遊んだことが忘れられなくて、園でもしようと思ったそうです。
興味を持った他の子も「立って滑るのは怖いから、座って滑ろう」と挑戦していました。
立って滑るのは危ないから座ろうときちんと危ない事を認識して遊ぶ姿に成長を感じました。
こんな風に遊んでみたい、これに挑戦してみたいと思う気持ちを大切にし、危ないかな?と思うことがあればその都度、子どもたちと相談しながら、楽しく遊びたいと思いました。
(K.S)


◆しっぽとり (にじ)

朝9時ににじの保育室に入っていくと、広いスペースでなにやらワイワイしている子が数人。ポンポンを使って、しっぽとりゲームをしていました。ファミリースポーツデイでももぐみさんとひまわりさんが使ったポンポン、なにか遊びに使えるかな~と思って、取っておいたのですが、そのままになっていました。
朝、それを見つけたゆりぐみの子たちがズボンのおしりに入れて、しっぽとりゲームを始めたのでした。ファミスポでしっぽとりゲームをしたこととポンポンがつながったのでしょう。今までの経験と繋ぎ合わせて、新しい遊びを見つけ出した子どもたち。朝から、体を動かして楽しみました。
昨日の午後は、年長の△くんが椅子取りゲームをしたいと言ってきました。「そしたら、10人くらいは、仲間を集めないとね。」と声をかけて、様子を見ていました。お部屋で遊ぶ子たちに声をかけ始めた△くん。でも、なかなか集まりません。以前だったら、諦めてすぐに別の遊びにいってしまっていたのですが、あきらめずに辛抱強く声をかけ続ける姿に、大きな成長を感じて、うれしくなりました。
10時からは11月の誕生会。にじグループからは3人のお友達(一人はお休みでしたが)。いっぱいお祝いしてあげようねとお話してホールに行きました。「お休みの〇くんは、保育園に来たら、お祝いしてあげようね」と優しい声も聞かれます。ステージの上にあがった二人のお友達にたくさん手を振ってあげる姿が見られました。
アトラクションは、保育士によるオペレッタ(音楽に合わせて、劇をします)。真剣に見る顔とにぎやかな笑いでホールが包まれました。
誕生会のあとは、しっぽとりをもっとしたい子たちがホールに残って、広い空間でしっぽ取りゲームを存分に楽しみました。悔しくてすねながらも、もう一回挑戦したり、何度も何度も友達と笑顔で楽しむ姿が印象的です。友達と一緒に楽しむ遊びがまたひとつ増えました。
(T.M)



今日は誕生会。お祝いしてもらう喜びを経験していくにつれ、お祝いする喜びも少しずつ感じているのだなと子どもたちの姿から感じることがあります。特に、仲良しの友だちが舞台の上に上がっているときは、まるで自分のことのように目をキラキラさせて喜んでいる姿を見せてくれました。素敵な姿にこちらまで嬉しくなります。
さて、誕生会が終わった後は待ちに待った園庭の時間。
氷鬼や缶けりが流行中の今は、いつも以上に園庭に行く子が多いのです。寒くなってきていますが、顔を真っ赤にして汗をかきながら体を動かしている姿は、まさに子どもは風の子といった感じです。
使うのは体だけではありません。役割を決めたり、まとめたり、まとめている子の話を真剣に聞いたり・・・と頭もフル回転させています。
自分の意見を伝えることが得意な子もいれば、相手の表情を見て、気持ちを感じ取って代弁するのが得意な子もいます。一人ひとりが集団の中でしっかりと自分らしさを発揮し、時にはぶつかり合いながらも輝いている姿になんだか感動してしまいました。それとともに、年齢や性別、性格や好きなこと苦手なこと・・・など自分とは違う様々な人との関わりの中で、子どもたちは違いを知り、認めていける多様性を身につけていくのだなと改めて感じました。
私たち保育者も、子どもたちにとっては自分とは違う存在の一人。
大人だから・・・先生だから・・・の前に、まずは一人の人間として真心で子どもたちと関わっていきたいなと思います。(I.E)

Posted in 園のこだわり