◆11月4日(水)の子どもたち
2015年11月05日 木曜日
◆自分の気持ち (つぼみ)
「あった」「ないない」などなどかわいい声の言葉が聞かれることも増えてきました。言葉まではいきませんが、喃語で「あ~ぶぶぶ」や「たたたた」と身振り手振りに言葉を添えて自分の要求を表現する姿も見かけるようになりました。
そんな中で自分以外の人にとても興味が広がってきている〇〇くん。保育室で遊んでいる時に、保育士と友達でラトルで遊んでいたのが目に入ったようです。〇〇く。としては、”やってみたい”ととっさに思ったようで、ラトル目がけてやって来て、友達の持っていたのを持って行こうとしました。「〇〇くん、今使ってるよ~」保育士のこの一言で、〇〇くんは”あ~ん”と泣き始めました。
たたたっと他の保育士のもとに自分の思いを受け止めてもらおうと傍まで駆け寄ってみたり、自分の気持ちを懸命にコントロールしているように見えました。声を掛けた保育士が「〇〇くん」と声を掛けるとあ~んと泣いて逃げて行きます。ちゃんと、わかってるんだなと思います。「だいじょうぶだよ~」何度か〇〇くんに伝えました。
そのうちに、抱っこさせてくれ「使いたかったね・・あとでまたやろ~」と伝えると口をとがらせて小さくうなずいてくれました。自分以外の人の存在に”楽しいな”と感じたり”やってみたい”と感じたりする姿が見られるようになってきた子どもたちが増えてきました。上手く、子ども達同士のやり取りが成立しないことも少なくありませんが、その時その時子ども達の感じた思いを代言したり可能な限りかなえて行きながら、気持ちを表現することは嬉しく楽しいことと思ってもらえるよう繋げていきたい思います。
園庭では、砂場遊びが人気です。砂をコップですくったりこぼして楽しんだり、感触を楽しむ姿もありますが、最近はごっこ遊びも見かけるようになってきました。砂場近くに木の机が置かれ、そこでふじ組の子ども達に交じってごっこ遊びを楽しんでいた△くん。ふじ組の子ども達が「かんぱ~い」としたりして楽しんでいるのをニコニコ見つめ自分もコップを持って飲むふりをしていました。
みんな、それぞれの視点の中ですくすくと成長する姿は日々驚かされます。また、自分の子ども達への関わり方を考えさせてくれます。子ども達の成長を通して自分自身も日々成長していきたいと感じました。U・A


◆一緒が嬉しい(ふじ1)

今日も朝から元気いっぱい。10人全員の登園となりました。
お友だちが次々に登園すると、嬉しそうな顔を見せます。
ママやおじいちゃん・おばあちゃんとのバイバイに涙を流すお友だちを見た〇くんと△くんは、泣いている◎くんを心配そうに覗き込んだ後、優しく◎くんの頭をいい子いい子しました。
その優しさが伝わったようで泣き止む◎くん。子どもたちの中で、お友だちに対する思いやりが日々大きく育っている事に嬉しくなります。
大好きなエプロンシアターでは果物や飛行機が登場しました。
みんな見入っていましたが、終了と同時にエプロンに興味津々で近づいていく□くん。リンゴを手に取るとクンクンと匂いを嗅ぎだしました。すると他の子たちも食べ物を手に取って匂いを嗅いだり食べようと口に入れ始めます。
布で作った果物を見て、食べ物を連想し匂いを嗅いだり食べようとする姿に、子どもたちの成長が感じられ嬉しくなりました。
園庭では、砂場横にあるテーブルセットが大人気。お皿に砂や木の枝を入れて遊んでいます。
室内でのままごとも、食べ物をお皿に入れて遊べるようになりましたが、園庭でも砂を入れたお皿を口に運ぼうとしたり、食べる真似をしている姿が見られるようになりました。
1人がイスに座るとどんどんお友だちが増えていき、ままごと遊びが展開されます。お皿を取り合う事もありますが、1つのお皿に入った砂を2人で仲良く混ぜている様子に、同じ遊びを楽しんでいる事が分かります。
関わりが増える分だけ、ぶつかり合いも激しさを増すしている子どもたちですが、一緒に過ごす喜びや、お友だちがいる安心感を強く感じている事が伝わり、今後の触れ合いが楽しみになります。
ぶつかったり、思いやったりを繰り返しながら、関係を築いている子どもたちを大事に見守っていきたいと思います。
O・Y

◆お楽しみのために (ふじ2)
空中菜園のさつまいもが、いい感じに育っています。
「焼き芋をしますよ」と先週情報があったので、空中菜園に行ってみました。
土から赤茶色のさつまいもが見えています。
「抜いてみようか」と、うんとこしょ、どっこいっしょ。
絵本で見たように引いてみましたが、抜けません。
違う子がやってみました。 うんとこしょ、どっこいしょ。
しかし抜けません。お芋は既に土から顔を出しているのに、全然抜けません。
順番にやっていくうちに、お芋のひげがプツンプツンと切れて、にゅーっと抜けました。
やったー。
焼き芋をするのに準備するもの、落ち葉はたくさんあります。
焚付の枝、あるようなないような・・・
じゃあ枝を集めようと袋を用意して、「こうゆうの集めてください」と一本枝を見せると、「あったー」「あったー」とどんどん袋に入れてくれました。
「あったー」と緑色のものが袋にはいっています。
プランターのピーマンを採ったようです。
ピーマンも焼くことにしました。
「あったー」と手の中から小さな緑色の丸い物を見せてくれました。
手のひらからでてきたものは、まだ小さいトマトでした。
これも焼こうと思ったのかしら、と思うと何とも可愛らしいなあとほっこりしました。
N.s


◆ピーマンとえのぐを通して・・・(ふじ3)

先日園庭になっていたピーマンをみんなが眺めていた時。
1つしか実っていない大きくなったピーマンを「ピーマンみてようね」と言って見ていましたが収穫の嬉しさを知っている〇ちゃんがピーマンを収穫してしました。
採ったピーマンは食べごろをすぎていたのでたべられませんが、せっかく収穫したのでスタンピングをすることにしました。
包丁で半分にするところから見ていきました。「包丁はチョッキンって切るものだから危ないよね」とみんな興味をもちながらも危ないことを確認しながら見ていました。
半分に切ったピーマン。どんな匂いかな?くんくんと匂いも嗅ぎます。
半分で2切れしかないので2人ずつ順番でスタンピングしていきました。
まずは収穫した〇ちゃん。どきどきしながらそっとペッタンしピーマンの切れ目も見ていました。
『こうなっていたんだ』『においも、くんくん』視覚・嗅覚でいつも食べているピーマンを感じていました。
食べるだけではない野菜の感じ方を園庭のピーマンの収穫から感じることができました。
筆とえのぐも赤・青・黄色・白を用意して別の紙に塗っていきました。
「どんないろ~がすき?」と色を聞きながら準備の間待っていたこともあり「きいろにする」「ピンクがいい~あれ?ピンクないね」と話しながら楽しんでいました。
△ちゃんが「先生ここみて見て」筆の先を見せ「ピンクだよ」と嬉しそうに、目を輝かせながら教えてくれました。白と赤が筆に付きピンクになったことに気付いた△ちゃんの大発見に「みせて~」と他の子も見にきて「ほんとだ」と共感していました。発見の感動が広がっていました。
色や色の変化、塗る楽しさを味わいながらえのぐあそびを楽しみました。
えのぐあそびを満足した子から園庭に遊びにいきました。
最後までえのぐあそびを楽しむ◇くん。みんなが園庭に行ったのは知っていましたがそれでも集中して楽しんでいました。
えのぐやシール、お絵描きなど感覚遊びが好きな◇くん。好きなあそびにはこんなにも集中しあそびに入り込んでいく◇くんを改めて感じました。
ひとりひとり興味や好きな物が違うなか、ひとりひとりが好きな物に入り込むそんな時間があるっていいなと◇くんや〇ちゃん、△ちゃんの姿を見て感じました。
t*s

◆積み重ね。(きく)

お休み明けの今日は元気いっぱいの子どもたちです。朝からキャーキャーと黄色い声が響き、充電されたパワー全開でお部屋を元気に駆けまわり笑顔も全開です。
なので、今日はもうすぐに外に行って遊ぼうと、おやつを食べたらすぐに集まって朝の会をしました。今日は子どもたちに「お名前は?」と一人ずつ聞いてみました。名前と苗字が言える子、名前だけ言える子、恥ずかしがる子。と様々ですが、しっかりと自分の名前が言える子がいつの間に増えて驚きです。そんな朝の会を終えて、園庭へ行きました。
靴を履いているとミッキー体操の音楽が聞こえてきて、「あ、ミッキーだ!」と靴下を履いている途中でも自然に踊りだしてしまいます。毎日の習慣って不思議です。園庭へ出ると一番で、子どもたちはみんな走りだしました。
保育士を追いかけるのがブームなこの頃は、「まてー」と言いながら保育士をめがけて走りだします。それも、ひとりまたひとりと人数が増えていき大きな塊に。
先に大人の方が疲れてしまい、「休憩しよう」と言ってしまいます。子どもたちの体力は底なしな様で「こっちだよー」「おいでー」とまだまだ誘ってきます。
段々体力も筋力もアップしてきたこの頃は、夏前までは登れずに涙する子が多かったコンビネーションの太鼓橋登りも登れる子がずいぶん増えました。次なる挑戦はウォールクライミングです。一段二段は登れるものの、その上はなかなか難しいようで「できないー」「手伝ってー」と嘆く子が多いです。女の子たちが何人か挑戦していました、「ほら、ここつかまって」「だいじょうぶ助けてあげるから」なんていいながらお友だちが登れるように助けようとしたり、声掛けしたりと何度も挑戦していました。一人の子が登れると、より登りたい意識が高まったのか頑張る女の子たち。
それとは対照的に「だってこれできないもん」「まだむずかしいよ」と最初から弱気な男の子。なんだかこのマイペースさと女の子たちの強気な心の差に笑ってしまいました。きっとこれでクラスのバランスが取れているのでしょうか。
園庭に早く出たので今日は1時間40分くらい遊びました。たっぷり遊んでお腹が空いたのか「もうごはんたべたい~」と言ってお部屋に帰ってきました。帰ってからのお着替えも段々手を貸すことが少なくなってきて、最近は見守っていると自分達で服を出して、トイレに行って、出来るところは自分でやるようになってきました。袖が脱げなかったりボタンが取れなかったり名札を取ってもらいたいときはちゃんと「できない」「やって」と言えるようにもなりました。
毎日の積み重ねの成果は確実に子どもたちの「できること」の一つになっていっていますね。
(K*S)

◆期待を持って(たんぽぽ)

今日は朝の会でひとつゲームをしてみました。「落ちた落ちた何が落ちた?かみなり」と言うとおへそを押さえます。「げんこつ」のときは頭を。「りんご」のときは両手をお皿のようにして胸の前。一度やってみるだけで子どもたちは「おもしろーいもう一回」と吸収していました。このように少しずつゲーム遊びや伝承遊びも取り入れて行こうと思っています。
さて先日も書きましたが、席替えをしました。子どもたちは顔写真のシールがなくてももう位置を覚えて教え合ったりもしています。そこで「なんでみんな新しい席になったかわかる?」と話をしてみました。「みんなはふじ組からたんぽぽ組になりました。今は11月。もう少ししたらお兄さんお姉さんのお部屋に行くことになるの。たんぽぽ組は、うみグループ・にじグループ・そらグループに分かれることになるんだ。たんぽぽ組の18人で過ごせるのもあと少しだから、もっとこのお友達ともお話してほしいな、遊んでほしいなと思って先生たちで新しいお席を考えたんだよ。」と伝えてみました。かなり高度な話です。要はいろんなお友達とお話したり遊んだりしてみようねということが伝えたかったのですが、〇ちゃんと△ちゃんがずっと涙目でしたので「大丈夫?」と声をかけると二人とも大号泣。そしてその周りの子どもたちは立って側に行き、「大丈夫だよ、一緒に遊ぼうね」など声をかけながら頭を撫でてくれているのです。
その時はどう代弁しても泣き続けていたのですが午睡前、布団に入ったところで「さっきはどうして涙がでたの?」と聞くと「お友達と離れるから寂しい」とのこと。
見通しを持ってもらおうとした言葉が、かえって不安を招くことになってしまい反省です。たんぽぽ組として一緒に過ごせるのは2月まで。そう考えると本当にあっという間です。しかし残りの日々を楽しく、たくさんの思い出を作っていきたいと改めて思うと共に、子どもたちの感受性、また友達を思いやる姿を目の前にして成長を感じ、胸が熱くなりました。進級することに期待を持ってもらえるような関わりを意識していこうと思います。
園庭でも「〇くーんこっち来てー」「△ちゃんも一緒に遊ぼう」などという言葉が良く聞かれて群れて遊んでいました。
また、つぼみ組の子がトランポリンに座っていると「赤ちゃんがいるから優しいジャンプにしよう」とジャンプではなくスクワットのように膝を曲げるだけにしてくれた◎ちゃんと☆くん。ふじ組の子が一人で泣いているとそこに△ちゃんと◆くんが駆け寄り「みんながいるから大丈夫だよ」と声をかけてくれていました。
いつの間にか立派なお兄さんお姉さんになっている子どもたち。嬉しいようなちょっとさみしいような・・・でもやっぱり嬉しいことです。こんな子どもたちのきれいな心に触れられることを仕事にさせてもらえて有り難いと感じます。(kh)

◆色水屋さんオープン! (うみグループ)

今日は新たなお店屋がオープンしました。
その名も「みらいのいろみず屋」です。
今週の月曜日にひまわり組の子と絵具を再開しました。
描いている際に筆を洗うと、「うわぁーきれい!」と水の色が綺麗に変わることに驚きました。
絵具が終わっても楽しそうに遊んでいる姿があったため、ペットボトルを用意しました。
すると、「ねー!いろみず屋さんやろうよ!」と話になりました。
一日休みをはさみましたが、「やろうやろう!」と大興奮です。
今日も材料室にあるペットボトルを使い、いろんな色の水作りをしました。
同じ色にならないように、使う絵具の量を多くいれたり、少なく入れたりと工夫します。
また、今まで絵具遊びで青色と黄色を混ぜたら緑色というように経験を生かしていました。
「この色、CCレモンみたい!」、「これは、カルピスジュースの色だよ!」と楽しみながら作ります。
作り終えたらお店でのお約束を考えました。
みんなが楽しく遊べるためにとお約束を出し合います。
「飲めないよね」、「お金必要だね。あっ作らなきゃ!」といろんな案が出ます。
他にも、売るのはいいけど無くなっていっちゃうからどうする?と問いかけると、「だったら時間を決めようよ!」とお約束を決めました。
売る場所はロフトの二階に決まり、開店の準備をしました。
何もない状態で机と色水が置いてあるだけの店内でしたが、なにが足りないかを問うと、「お客さんの座るいす」、「それに赤ちゃん用のベットがないよ」、「あと、商品をピッてするやつ」と足りないものをみんなで用意します。
準備が整い、周りのお友達にお店がオープンすることを伝えに行きます。
オープンと同時にたくさんのお客さんが入って大盛況です。
まず、決めたお約束事を伝えて理解してもらいました。
そのためかみんな楽しく遊ぶことが出来ました。
お店の店員さん、お客さんともにとても楽しそうでした。
しかし、意見が食い違ったりしてもめ事も起こりましたが、その子の意見を聞き、じゃあこうしようとみんなが楽しめるようにと工夫して子ども同士遊ぶ姿も見られました。
子ども同士で発展していき、しばらく見ていると「じゃあ学校いくからあとはよろしくね」とおままごとごっこと融合させて遊んでいる様子でした。
今までの遊びがいろんな形で表れていることにも驚かされ、これからまたどのように発展していくか楽しみです。
(A,Y)


◆一人の方が楽だけど・・・(にじグループ)

昨日は何の日?と朝、質問すると、「ぶんかのひ!」と答えられた子が何人かいました。「じゃあ、ぶんかのひってどんな日?」と聞くと、「・・・」「うーん」。実は、恥ずかしながら、私もよくわかっていなかったので、子どもと一緒に確認。ネットで調べてみると、「自由と平和を愛する日」ということでした。思ったより難しいです・・。難しいかな~と思いながらも、「平和ってどういうことかな?」と聞いてみると、「安心するってこと。」となるほど~な答えをくれた子がいました。
「自由ってどういうこと?」と聞くと、「自分の好きなことをやりたい放題できること。」と言った子がいました。「少し合ってるけど、少し違うかなー。好きなことをたくさんするためには、同じくらい約束を守ったり、がんばったりしなきゃいけないんだ。」とこれまたちょっと難しかったでしょうか。毎日の生活の中で、わかりやすく伝えたり、感じていけたらと思います。
今日は何して遊ぼうか。と目をつぶって、それぞれ考えました。ぱっと目を開けて、さあ、何をしよう??月曜日にしたことを覚えていて、続きをやろうとする子がいました。おばけびっくり箱とレストラン。新聞紙を敷き詰めたり、せっせと準備をします。おばけびっくり箱には、赤で装飾をすることにしました。「血みたいに怖くしよう。」と、筆で描いていきます。「こういうときには、ちょっと多めに絵具をつけて、筆をぎゅーっと押し付けると、たらーって垂れて、もっと血みたいになるよ。」と教えると、自分でもやってみて、「ほんと。怖い~。」といろんなところに垂らしていきます。そのあとは、ビニール手袋を黒く塗りました。今度は、水気を少なく、濃く。作るもの、やることによって、同じ絵の具でも使い方が変わってくることも、一緒に体験しながら、覚えていきます。「今日は手袋まで。」塗り終えると、元気に園庭に飛び出していきました。
園庭では、大縄をしました。ファミリースポーツデイの時に、大縄の楽しさに目覚めた〇くん。ちょっと間をあけて、久しぶりにやってみたら、すんなり跳べるようになっていて、自分でもびっくりしています。友達と一緒に跳ぶのもやってみました。友達と一緒だと、自分だけ上手く跳べていても、ひっかかってしまうことも多いです。そんなとき、今はまだ、「もう~」と友達を責めてしまい、一人で跳ぶほうがいいと思うようですが、すぐにはうまくいかなくても、それでも友達と一緒にやることが楽しいと感じられるようになるとうれしいと思って、続けて取り組んでいきたいです。
(T.M)


◆選択(そらグループ)

日々、遊びや給食など『選択』することを様々な場面で大切にしています。
園庭で遊ぶ?それともお部屋で遊ぶ?ご飯はいっぱい?それともちょっとにする?
自分が選択したものが全てうまくいくわけではなく、選んで遊んでみたものの、やっぱりこっちにすればよかったなとか、いっぱいという選択をしてもらったごはんも食べてみたら多すぎちゃったなと、失敗という経験を繰り返しながら子どもたちは学んでいっています。
『選択』するということは、その分責任もついてくるもの。責任という言葉の意味は頭で理解していなくても、日々の経験を通して子どもたちは体で理解しているなと感じています。
今日は和田公園に散歩に行くか、お部屋で遊ぶかを選択してもらいました。
いつもとはちょっと違い、一人ひとりに言葉でどちらを選んだかを保育者に伝えてもらいました。子どもたちから聞いた言葉をみんなが見えるような大きなホワイトボードに書いていきました。
いつもはなんとなく、周りの様子を見て動いていることが多かったもも組さんも一人ひとり考えて自分の口でどちらで遊ぶかを伝えている様子があり、考える環境をつくることの大切さを改めて感じました。
言葉にすることで、より自分の中に浸透したのでしょうか。身体測定をしてからの散歩にもかかわらず、散歩に行くことを呼びかけると、さっと片付けをして準備をしている姿がありました。そして、お部屋で遊ぶことを選択した子は誰一人として帽子をかぶりだす子はいなく、お部屋遊びを続けていたのでした。
お散歩先では、思いきり身体を動かし、「そろそろ帰るよ~」という声掛けに驚くほどの速さで集まってくれた子どもたち。
お部屋で遊んでいた子どもたちも、「園庭は?」と言いだす子は誰もいなかったそうです。
そして、お散歩に行って保育者が少ないことをわかっている子どもたちは自分たちから布団敷きを手伝ってくれたのでした。
選択する自由と、約束を守る責任。こちらがそんな言葉を一切言わなくとも、子どもたちはしっかりとわかっていました。
自分が選んだというエネルギーがこんなにも子どもたちの行動にあらわれるのだなと驚くとともに、普段の関わりでももっと工夫していきたいなと反省もさせられました。
それぞれが選んだ活動での出来事は帰りの集まりでも共有していきたいなと思います。(I.E)


Posted in 園のこだわり