K君の気持ち
2015年10月16日 金曜日
2歳児さんが、ホールで運動遊びをしていました。平均台や、はしご渡り、高さ60センチからの飛び降り台など・・・。そして、フープをつなげての両足とびができる場所もあります。子どもたちは、自分のできることがよくわかっており、自分のペースで遊んでいました。その中に年長児2名もいました。一緒に遊んでいます。
その時、2歳児の子どもたちが両足とび用のフープを手に持ち遊びだしました。保育者の意図と違う遊びが始まりました。しばらくすると、一緒に遊んでいた年長児K君が、2歳児Y君の所に行き、「フープ貸して」と言っています。Y君は貸したくないような表情を見せますが、大きいお兄ちゃんに言われると断りきれないようで、渋々渡していました。
その後も、K君はフープを持っている2歳児さんの所に行っては、フープをもらっています。中にはとても嫌がって渡さない子もいましたが、なんとか説得したようで、フープを受け取っていました。その光景は、次々に小さい子から取り上げているようにも見え、K君はフープをそんなに集めて何がしたいんだろう・・・と担任と二人で見守っていました。そしてK君の次にとった行動は、「はい」と集めたフープを保育者に差し出したのです。
K君は、保育者が両足ジャンプ用にフープを並べていたのに、それを2歳児の子どもたちが使ってしまったため、元に戻そうとしてくれたのです。もしK君に「小さい子から取らないであげて」と、声を掛けてしまったらK君の気持ちが台無しになっていました。
担任と二人「そういうことだったんだ。見守っていてよかったね」と顔を見合わせました。
保育主任
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