僕が願いを叶えてあげる
2015年09月16日 水曜日
以前、大きい眼鏡をかけ、行動や考え方も人よりワンテンポ遅れていた若かりし頃に、ドラえもんに出てくる『のび太』に似ているといわれたことがあります。(今もそうかもしれませんが・・・)
先日、3歳児のB君に「先生はのび太に似ている」と突然言われました。そして、「僕が願いを叶えてあげるよ」と続きお腹のあたりを探ります。どうやらポケットから秘密の道具を出そうとしているようです。アドリブに弱い私は、急に「願い事」と言われても、思い浮かぶのは『子どもたちの幸せ』『世界平和』と漠然としたもので、3歳児のB君に伝えるにはどう表現すればいいのか・・・と頭の中をめぐらせます。
しかし、考えても直ぐに答えはまとまらず、そんな自分に「頭が良くなる道具はないかな」と言うと、「残念。その道具は今ないんだよ。未来に置いてきちゃったんだ」という答えが返ってきました。その返しに感心しました。その後も、ドラえもんになりきっての会話が続きました。私の言葉に対し、絶妙な答えが戻ってきます。
喃語や片言から始まり、言葉のやりとりを楽しみ、相手にも分かるように話せるようになり、イメージを広げ想像して楽しむという発達を見事に遂げています。生まれてまだ4年にも満たないB君とやりとりを楽しみながら、子どもの成長の著しさに改めて驚きと感動を覚えました。
子ども達は、ひとりひとり違うペースで発達していきます。一般的な平均や、周囲との比較ではなく、ひとりひとりの成長を目の当たりにし、喜びをもらえる環境に、幸せを感じます。
保育主任
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