◆8月19日(水)の子どもたち
2015年08月20日 木曜日
◆さて、どうしたものか。(つぼみ)

やっと天気も安定して来て今週初めてのプールです。
朝の集まりで「今日はプールに入ります。入る人~?」と手を挙げながら聞いてみると『はーい』と同じように手を挙げて答えてくれる〇ちゃん。反応してくれて嬉しいなぁ~と思いながら「入らない人~?」とも聞いてみました。するとこれまた〇ちゃん、勢いよく手を挙げてくれました。お話はちょっと難しかったようですが、ちゃんと保育士の話に耳を傾けてくれていたのが伺えた瞬間です。
プール・タライに入って楽しむ子、その脇で楽しむ子と子ども達の姿はそれぞれですが今日はどうにかしてタライの中に入りたいという△ちゃんの姿がありました。タライの中に入りたい気持ちが強かったのですが保育士にその気持ちを訴えるではなく、自分でどうにかしたかったようでこちらに目もくれず黙々とチャレンジしています。
△ちゃんはタライに入るために腕を一本、また一本と入れ頭から入るスタイルに。でも、顔が水面に近いので恐怖心もあるのかなかなか次の行動に移せません。また、その体勢からどうやって入ればいいのかじっくり考えているようにも伺えました。何度も体を動かしますが前に行ったり来たりで下半身が突っかかって身動き取れず、それでも△ちゃんは諦めませんでした。
すると、突然片方の腕がカクンと折れ右側に傾く体勢になってしまった△ちゃん。自然と上がった左足を前に移動させるとタライの中にスポンと入り、その反動で見事からだ全体がタライの中に入ることが出来たのです。腕がカクンとなるといったちょっとしたハプニングですが、そのハプニングこそがタライの中への入り方のヒントをくれ、そのハプニングをも自分のものにした△ちゃん。
自分の力で頑張ったからか、△ちゃんは本当に楽しそうにタライの中で過ごしていました。その後も、何度も出ては入ってを繰り返す姿が。要領を掴んだ△ちゃんを安心した気持ちで見られる位になっていました。
自分で『やってみたい』と思う気持ちは子ども達自身を強くするようです。
K・E


◆子どもたちが教えてくれること(ふじ1)

今日は6人と少人数の登園となりました。
夏休みが明け、久しぶりに登園した子もいます。
〇くんは久々だった為か、保育室に入った途端にバタンと床に伏せ動きが止まりました。〇くんの中では、また園生活が始まった事との折り合いがつけられずにいるようです。
そこへ△くんが「おはよう」とばかりに近づいていきました。久しぶりに会えた〇くんに嬉しそうな表情を見せる△くん。すると〇くんはむくっと身体を起こし笑顔を見せました。
そのまま遊びに入れた訳ではなく、再び動きが止まり、保育士が抱っこする事で気持ちを切りかえられたようでしたが、子どもたちにとってお友だちの存在は確実に大きなものになっていると感じました。
プールではつぼみ組さんと一緒に楽しみました。
いつもはあまり動きまわらず水あそびを楽しむ◎くんも、きょうは冒険心にあふれているようで、つぼみ組さんたちのいるプールに入ったり、1番奥のプールに入るなど活発に動いています。
人数が少ない事でより安心できるという事は、日々の子どもたちの姿からも感じられます。
そんな姿を見る度にいつも思う事があります。それは、毎日の生活の中でどんな関わりや環境が子どもたちに必要なのか、どうすれば子ども1人ひとりが伸びのびと自分らしく過ごせるのかという事です。
人数に関係なく保障しなければいけない環境とは何かを、常に考えていかなければなりません。
お友だちと過ごす楽しさや、安心して好きな遊びを楽しめる事をしっかりと保障し、子どもたちの園生活がより良いものとなるよう、常に子どもの気持ちに寄り添っていきたいと思います。
O・Y


◆まねっこ (ふじ2)

今日は廊下で、トンネルやソフトマットなどで身体を動かし、その後、プールに入りました。
最近は誰かが何かをやっていると、自然と集まってきたり、お友だちの真似をしたり。廊下でも、ソフトマットの上はいっぱいお友だちが渡っていき、にぎわっていました。
しばらくしてプールに入るため、着替えるよーと声を個々にかけていたのですが、着替えている様子を見て、私も~みんなが近づいてきて、中には自分からズボンなど服を脱ぎ始める子どもたちもいました。まだプールの中に入るのには抵抗を感じている子もいますが、シャワーをすると、みんなプールの中にどんどん入っていき、プールの中も、満員になっていました。
ジョーロあそびが楽しいようで、ジョーロに水を入れてはいろんなところ、柵の上、お友だちの頭の上など、いろんなところに掛けたりしていました。◎くんがプールの中に入っているボールを投げて遊んでいました。それを見ていた△ちゃんも、隣りにおいてあったタライの中のボールを投げ返していました。△ちゃんは、そのうち、タライごとプールの中に入れていました。ボールを投げてまねっこしているうちに、自分で考え行っていました。(T.Y)


◆お~い、丸ノ内線!!(ふじ3)

今日は、久しぶりにお散歩に出掛けました。
朝の会で『ぞうさんのさんぽ』を読んでから、みんなも出かけることを伝えると大歓声。
「くつしたを履いてから、帽子をかぶりに行こう」とひとりひとりにくつしたを渡していくと、いつもは「できない」「やって」と言っている子も、くつしたのことを忘れて遊び出してしまう子も、真剣な表情でくつしたを履き始めました。
無事にくつしたを履き、くつを履いたふじ3組の子どもたちは、み仏さまにご挨拶して、いざ出発です。
みんなの目標は、電車を見ることなので、自然と会話も電車がらみになっていきます。
「パパとママと電車乗ったの」「丸ノ内線乗りたい」「先生も、丸ノ内線乗りたい?」など、歩き組も楽しく会話をしながら歩いても余裕さえ感じるようになり、成長を感じます。
〇くんは電車が見たくて、保育士に道案内をしながら歩いたり、◇ちゃんは「早く行こう」と友だちと手を繋いでいるのも忘れてしまっているかのように小走りで地下鉄車庫に向かいました。
角を曲がると線路が・・・というところで、ゴーと地下鉄の上がってくる音が聞こえてきました。
「丸ノ内線きた!」と大喜びなのも束の間、なんと見やすい位置まで移動している間に丸ノ内線は出発してしまいました。
「待って~」と叫んでみますが、もちろん止まってくれるはずがありません。
久しぶりのお散歩なのに・・・と落ち込んでいると、〇くんは「お~い、丸ノ内線!」と呼びかけ始めました。
それを聞いて、他の子もマネをしていると、本当にゴーという音がしたので、子どもたちのテンションは一気に上がり、車体が見えたとたん大歓声が上がりました。
今度は間近でちゃんと見れて満足かと思ったら、「お~い、丸ノ内線!どこ行くくんだ~!」と見送る〇くん。
すると、△ちゃんが「電車の保育園よ」との答え。
確かに、たくさんの電車が集まっているので、そう見えたのかもしれません。
「電車も保育園に行ったし、みんなもお庭に遊び行こう!」と、地下鉄車庫を後にして、園まで帰ってきました。
みんなで同じものを見たりしたからか、戻ってきても一緒に過ごすふじ3組の子どもたち。
交代でゆりかごスイングに乗ったり押したりしながら、仲よく遊びました。
最近は猛暑のため、なかなか散歩にも出かけられず、園庭で水遊びなどが中心になってしまいますが、たまにはこうやって、みんなで散歩もいろんな発見が出来たり、子どもの成長や新しい発想に触れられます。
近いうちに、また丸ノ内線を見に行きたいと思います。(E.Y)


◆新しい発見(きく)

今日はお日さまが出たり雲に隠れたり、暑すぎず過ごしやすい一日でした。
朝、今日は園庭で遊ぶよ!と間違えた情報を流してしまい、瞬時にロッカーへ行き帽子をかぶる子どもたち。園庭が好きな気持ちの大きさと保育士の話をよく聞いていたことに感心しました。
きく組のプールの時間になるまで、お部屋で過ごしました。もくもくとパズルやおはじきを穴に入れる遊びをしていたり、電車を走らせたり、おままごとをしたりと、全体的に落ち着いて遊び込んでいました。
その中で壁にカラフルな磁石を貼って遊んでいた〇くん。「せんせいみて、〇くん!」と言って嬉しそうに見せてくれました。丸、三角、四角など色んな形を使い、頭と体のバランスを考えて自分の体を表現していました。にっこり笑った表情もなんとなく似ていて、自分のことをよく知っている〇くんでした。
少し時間がたった後、△ちゃんも磁石を使いトラックの形を作り始めました。今までは磁石を手に持って電話のようにして遊んだり、壁にペタペタと貼り付けて遊ぶ姿が多かったので、イメージを持って磁石を組み合わせて遊んでいることに驚きました。
いよいよプールの時間です。今日も笑顔いっぱいで遊んでいました。
◇くんは始めからプールサイドにいてカップを並べ、水をそそぐ遊びを楽しんでいました。しばらくしたらプールに入るかな?と思いましたが、その遊びがとても気に入ったようで最後まで夢中になっていました。
保育士がカップに空気を入れたまま水の中に入れ、逆さにすると空気がポコポコ出てくる瞬間を見ていた◆くんは、え!と驚いた顔を見せます。自分でもやってみると、その現象が不思議で面白かったらしく嬉しそうに何度も何度もやって遊んでいました。子どもたちの新しい発見をした時の表情は、なんとも可愛らしいものです。
(N.M)


◆アイス屋さん、バタ足、プール満喫。(たんぽぽ)

今日は朝の会で名前を呼ぶと〇ちゃんがほっぺに手を当てて「はぁ~い!」と返事。可愛いアピール。それに続いて、△ちゃんも真似をしてほっぺに手を当て可愛く「はぁ~い!」女の子の中で流行っているようで、真似してやっていました。今日はマイクを玩具で作って名前を呼んだのですが、◇くんは同じようにマイクを作って保育士の隣で先生のように名前を聞く真似をして得意気です。いつも子どもたちと確認する日にちや曜日も「きょうは~すいようび。」「なんにち?」と日にちにも興味を持ってくれています。手で8月の8を表すのも片手をパーともう片手を、ピースより一個多い3を作って楽しくみんなと確認しています。そんな毎日から、指を使って数えたり、数字を数えていく姿もとっても多く見かけます。10までいえる子もいたり、1.2.3.5・・・と順番はバラバラでも覚えた数を言ってみる子もいます。
そして、今日は久しぶりのプールでした。体調がすぐれなかったり、人数が少なかったりした日々が続いていたのでプールの準備している時から子どもたちもテンション高くとても楽しみにしていました。
プールではお馴染み、アイス屋さんごっこがブーム。それにひとつプラスされたのが、カップに蓋をすると、ストローにみたてて細長いプラスチックのものを蓋に通して工夫していました。「ここから、飲んでね。」とお友達にもさしてあげていました。
久しぶりにプールにはいるとお疲れの様子。給食のタコライス「タコが入っているのかな?」と笑いながら食べて・・・今は夢の中です。
(Y.E)

◆バランスよく(うみグループ)
今日は室内とプール遊びを行いました。
プール入るよの声かけさえあれば子供達は片付けを率先してやろうとします。
片付けとは何か?と考えさせられる瞬間です。
プールに入るまでの着脱や準備時は子供の自発性を感じられます。
自ら一生懸命着替えようとします。
「きっかけ」の大切さを感じる瞬間です。
朝の集まりで、給食当番、おやつ当番を選び自己紹介もします。
五人です。右から順番に子供達はハキハキと名前を言い、聞いている子供達は拍手をします。
すると3番目の子供から4番目の子供にマイクが渡る瞬間に5番目の○君がマイクを奪い取りました。(そのように見えました)
私はそれを見て順番なんだけど・・・と思いました。
しかし、5番目の○君は4番目の子供の口元にマイクを向け一緒に(代わりに)その子供の名前を言いました。
4番目の子供は恥ずかしがり屋で人前での発表は体をくねらせるほどドキドキしてしまうそうです。
5番目の○君も4番目の子供も嬉しそうでした。
この時、事が終わるまで黙っていて良かったなと感じました。
事が終わるまで黙っていて失敗した事(余計にこじれた問題)も多々あります。
事が終わるまで黙っていなかったから良かった事も多々あります。
事が終わるまで黙っていて良かったと思える瞬間は、子供と大人の距離がぴったりと合わさったように「バランス」のよさを感じます。
このバランスこそが子供と大人の相互関係の基本かもしれません。
k★y
◆まんだら塗り絵とゴム跳び (にじグループ)

保育者が、カラフルな輪ゴムを持ってきてくれました。そのゴムを繋げて、長い一本のゴムにしてゴム跳びをすることにしました。
初めてのゴム跳びにゴムを持つ位置が分からなかったり、高さがわからなかったり、どうやって跳んだらいいかわからなかったり。最初は低いところから跳ぶことにしました。
お部屋の中なので、控えめに助走をつけて、ぴょんと一跳び。跳びきった顔はなんとも得意気です。だんだんと、高さをあげていき、子どもたちの肩の高さまであがるとなかなか跳ぶことができません。でも、保育者から『ジャンプするのではなく、足をあげてまたぐように』とアドバイスをもらい、助言通りにやってみると、上手いことに跳ぶことができました。
ゴム跳びが一段落すると、ぬり絵を始めた子どもたち。
いつものぬり絵では見られないほど集中していたので、何の絵のぬり絵をしているのかな、とのぞくと・・・丸い円の中に万華鏡のような模様が描かれた、いつもより細かく、高度なぬり絵でした。まんだら塗り絵というそうです。年長さんを中心に集まって、ぬる顔は真剣そのものでした。それぞれ、いろんな色を使って一つとして同じものはない作品ができあがりました。壁に作品を飾ると、塗った本人たちは満足気に眺めていました。
久々にプールにも入りました。
午前中は、もも組ゆり組。午後は、ひまわり組が入る予定です。午前中に入った子どもたちの感想は「寒かった!!」でした。
お盆もすぎ、プールの季節も終盤に近付いてきました。残り少ない、プールの機会、安全に楽しく、素敵な思い出がたくさんできることを願ってます。
また今日は、〇くんのお父さんが保育士体験にきてくださいました。朝の会で、「よろしくお願いします」とみんなであいさつをして、プールにも一緒に入って、いっぱい遊んでもらいました。プールから帰ってくると、「〇くんのパパと入ったの~」と嬉しそうに報告してくれました。お父さん、ありがとうございました。
(e*y)



お部屋での出来事を報告してくれる年長児。
きゅうりの種をとったこと、へちまでたわしを作ろうとしていること・・・。
日々私たちが大切にしている『共有』を子どもたちは自然に行ってくれました。
へちまで作ろうとしているたわしですが、そもそもたわしってどんなものなのか知らない子がほとんどでした。
本物のたわしを見てみたいね、と保育者が子どもたちと話していて、それを覚えていた◯くんが家に帰ってお母さんに話をしおうちからたわしを持ってきてくださいました。
朝の集まりでたわしをみんなに見せてくれた◯くん。
◯くん自身も、見たことはあるけれど実際に触ってみるのは初めてだったようで腕にあててみると「これ痛いねー。」と驚いている様子でした。
園で共有したことを子どもたちがおうちで話すことで、おうちの中でもお父さんやお母さんと共有することができ、それをまた保育園に持ってきて話をしてくれることで私たち保育者だけでできる範囲をぐんと超えて、より面白くてわくわくするような展開になっていくことを体感しています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、子どもたちが発信している園での出来事を、私たち保育者がより詳しく保護者の皆様に伝えていくことの大切さもひしひしと感じています。
朝の集まりが終わったあとは、実際にへちまを見にいってみました。
先日のブログにも書いてあるのですが、たわしを作るためには2週間毎日水を取り替えなければならないのです。
昨日、おとといとへちまのたわしの様子を見に行っている△くんは「あれは臭いんだよ。ほんとに臭いの!」と朝の集まりで教えてくれていました。けれど人は不思議なもので、『臭い』『やめといた方がいいよ』と言われれば言われるほど気になって仕方なくなるのです。
私と一緒にへちまを見にいってくれた勇気ある子どもたち。
ラップをはずしてまずは遠めに臭いをかぎます。・・・・あれ、あまり臭わない。
そこで、もう少しバケツに顔を近づけて臭いをかぎます。・・・「臭い!」このセリフを言いたくて仕方なかったようです。だって「臭い!」と言いながらも顔はニヤニヤなのですから。
そして、水を取り替えました。水を取り替えたあとは臭いが少しおさまったように感じたのですが、やっぱり「臭い!」と言い張る子どもたち。
そこに、あとから◇くんがやってきました。「ほんとに臭いの?」
どうやら気になって見に来たようです。最初からいた子どもたちは声をそろえていいます。
「すっごい臭いよ!」そして臭いをかいだ◇くんの感想は・・・「え?臭くないじゃん。めだかの水槽の臭いがする。」とサラッと言うのです。
その声に「えー臭いよ。」と言い張る子、「え?もう一回言って?」と◇くんの発言に興味を示す子と分かれました。
今日のへちまの観察はここまで。子どもたちは「臭い」ということを共感して盛り上がる楽しさ、「臭くない。水槽の臭いだ。」と自分とは違う意見が出てきたことでの疑問とさらなる興味を感じているようです。
へちまのたわしを作るという目的のもと、子どもたちが抱く不思議や疑問、言葉の交わし合い、相手への共感をしっかりと見守っていきたいと思います。(I.E)

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