気持ちを伝える
2015年06月29日 月曜日
ある保育室で、年長女児のYちゃんが泣いています。
様子をみていると、ワザとではないけれど、年中男児K君の足先が顔の当たってしまったようです。
Yちゃんは蹴られて痛かったから謝ってほしいことを何度も訴えます。一方K君はなぜ謝らなければいけないのかわからない様子で言葉を発しません。K君が何も答えてくれないことも、Yちゃんにとってはもどかしいようです。
周りには数人の子どもたちが群がっており、、黙って二人のやり取りを見守る子やYちゃんをかばってK君に謝るよう促す子、そして、この険悪な雰囲気を和ませようと、おどけたポーズをとったり、笑わせようとする子たちがいました。
Yちゃんはいつも穏やかで、争い事は好まず、自分から身を引いたり我慢する姿をよく見かけました。でも、今日は周りの子がいい具合にYちゃんが自分を出せる雰囲気を作ってくれたような気がします。Yちゃんが、自分の気持ちを一生懸命伝えている姿に安心しました。
結局、誤ってもらうことは出来ませんでしたが、Yちゃんは場を和ませてくれた素敵な仲間たちののおかげで笑顔になりました。
一方、K君も一緒に笑顔になっていました。
大人から見ると、決して解決したようには見えないのですが、子どもたちにとっては、社会性を身に着けていく経験の一つとして、大切な場になっていたのだと思います。
同時に、『相手を許す』という寛容な心の大切さを、子供たちを通して確認させていただきました。
保育主任
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