忘れてはいけない理由
2015年06月01日 月曜日
先日、娘と紛争を繰り返す国の映像をテレビで見ていました。
嫌な思いをさせられた昔の恨みを忘れられず、互いに相手を責めている様子に心が痛みます。
「人は何で昔のことが忘れられないんだろう。辛いことや悲しいことを忘れられたら、人を恨む心もなくなってこんな戦争は繰り返されないんじゃないのかな~」と娘に話すと、娘が以前聞いたことがあるといういい話をしてくれました。
「忘れてしまうと、逆に失敗を繰り返してしまうんだって。忘れないから、同じ過ちを繰り返さないように努力していけるんだよ」と・・・。
『なるほど』と思いました。
もし嫌なこと、辛いことを『無かったこと』にできたらその時は心が楽になるかもしれないけど、マイナスに思うことを乗り越えることで、人は前に進む力を身につけ、成長や発展につながっていくのかもしれません。
娘が小学校の頃の私は、『こうあるべきだ』という心が強く、娘の反抗をしっかりと受け止めることができず、言い争いばかりが続いていました。あの頃は、お互いに毎日が辛い日々でした。しかし、今振り返ると、お互いに心を許しあい、素直に話し合える親子になれているような気がします。今では、あの頃の争いが笑い話にもなっています。
そして最近は、娘に教えられることが多くなりました。
あの辛かった日々があったから、今は感謝の気持で過ごせているのかと思うと、辛いことを忘れなくてよかったのかも・・・と感じます。
大切な時期にしっかりと受け止めてあげられなかった娘に心からお詫びし、同じ過ちを繰り返さないよう精進努力していかなくてはと思います。
保育主任
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